2013年6月14日金曜日

CANYON キャニオン アッセンブルファクトリー 考察


THE BIKE JOURNALさんに先日掲載されたCANYON(キャニオン)の記事は、大変興味を引いた。

1.アッセンブルファクトリー
バイク自体には、乗ったことがないので、性能の良し悪しはわからないが、アッセンブルファクトリーは、限られた情報でも、かなり先進的と思える。おそらく自転車業界以外のエンジニア、或いは他業種の生産工場を相当研究してきた者が手がけたものと推測できる。

工程での作業台車を見ても、部品を探したり、取りに行く動作のムダ排除が狙いだろうし、従来の自転車アッセンブルラインに倣うのではなく、DBR管理、セル生産、屋台方式といったIE技術を盛り込んでいることが読み取れる。生産数が少ない時期は、サイクルタイムを落として一人の受け持ち工程を多くする生産方式と推測できる。

コンベアを用いないことで、初期投資や動力コストの抑制、工場レイアウトの自由度UP等のメリットも挙げられる。

我々小売店は、工場から出荷された七部組と呼ばれる商品を組み立てることで、御飯を食べさせて頂いている訳だが、完成車とは名ばかりで、出荷段階でのQCがなおざりになっている面もあり、時には小売店で完全にバラして再度組み立てるといったマスターベーションな作業をしているのが現状である。

日本国内でも、小売店の調整コスト分を上流工程に充当して、完全な状態で工場から一気通貫で出荷すれば、採算取れるんじゃないかと。ヨーロッパに比べてスポーツバイク市場は小さいので、単純なビジネスモデルのコピーは難しいとも思うが。

2.作業員のユニフォーム
自動車生産ラインの作業員は、傷を防止する為、腕時計やベルト等のアクセサリを外して仕事をしている。CANYONでも同様でファスナーも無い作業着を着用しているようだ。当然、当店でも同じ思想なので、アクセサリを身に付けていない。ちょっとの気遣いだが、品質には差が生まれるものだ。

我々は、成熟産業という言い訳に胡坐をかいていないだろうか?同じ危機感を持つメーカー殿、当社でお手伝いできそうなことがあれば、御連絡下さい。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。