2017年4月11日火曜日

イタリアン 3クロス ホイール組みながら、ダイレクト販売を考えるの巻



28Hリアホイールを組直しました。何回か折れた部分のみを交換してきたのですが、いたちごっこになるのでスポーク全交換。折れ対策で編み方も変更しています。
旧:逆イタリアン、2クロス
新:イタリアン、3クロス

ホイール組直しながら、話題になった「ダイレクト販売」のことを考えたり。台湾で完全組立&直販を開始するメーカーもでてくるので、その牽制的な意味合いもあるのかと。

当店は、どんな自転車のメンテナンスも対応しています。ただ、リソースに限りがあるので、自店で販売した自転車を優先させて頂いています。

過去、製造業で生産技術や設備開発業務に携わってきた店主。DBRやリーン生産を取り入れているCanyonの組立工程を写真でみると、追浜で試験導入された「マーチ移動台車方式」に近いなとか、新工場は「一人屋台方式」なのねとか思ったり。

そんな背景ゆえ店主のカルマには、お客様からお金がもらえるのは、商品に価値を加えた代価のみ、それ以外は全てムダだと擦りこまれてます。なので、後述する現状も踏まえ、メーカーでの完全組立は理想的な生産スタイルと捉えています。新車を購入されるお客さんの立場なら、それがちゃんと動く自転車なら、組立がメーカーorショップかは関係無いでしょうし。

確かにダイレクト販売は、アフターフォロー対応、初心者への説明、工賃体制等など課題は残されていますが、物流とネットが発達した今日。車体に限らずメーカー直販の拡大は、当然の流れと思っています。

その一方、七部組車体の作りこみの甘さをショップの追加工等でカバーしている現実。実際、当店でもここ2~3週間、仕事の1/3はそんな不具合対応に浪費しています。

クルマなら、元町工場で生産されたレクサスを納車前にディーラーでバラシて、再度組立てることはないでしょうが、スポーツバイクの多くは、工場で組立られたものを店頭でバラシて、毎回ラリーカーを作るかごとくドンガラから組直しているのが現状で、そりゃ生産性は上がりませんよね。ハァ~。

ここは潔く。完成車→メーカー完全組立、ショップ→ビスポーク組立&修理カスタムのみと区分けしたほうがScope of jobsが明確になるんじゃないでしょうか。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。