2017年8月19日土曜日

BBシェル リタップ&フェーシング 承ります


お時間は頂きますが、お客様自身でセルフビルドされるフレームの下処理も承っております。例えば、BBシェルのリタップ&フェーシング作業。

余談ですが、機械設計や組立を経験した者が共通して感じることは、自転車って基準面/軸が曖昧だということ。都合よく各個に幾何/寸法公差があって、それでモノが出来ているのだし、パーツの積上げ公差を考えたら…といったところかと。

基準軸をフレームセンター、基準面をBBドライブ側にすると、う~ん、基準面を削っていいのか?基準軸からの均等振分けは?と思う訳で。結果的にカッターを入れると異音の解消や軸回転の改善になるので、やったほうが良いのは確かなのですが。

そもそも、BBシェルのリタップ&フェーシングは、溶接時の熱ひずみや塗料を落とすのが目的です。個別に考えると得られる効果は、下記のようになります。

リタップ:ネジ山修整(≒真円度)、同軸度
フェーシング:平行度

ただ、両者を連携させないと「BB軸に対するシェル端面の直角度」が確保されません。当店では、切削工具に一工夫加えて、下記の流れで作業しています。

1.BBリタップ:BB真円度、同軸度の確保
2.右フェーシング:上記軸基準にドライブ側の直角度の確保
3.左フェーシング:上記面基準に反ドライブ側の平行度の確保

まあ、超高精度でやるなら、金属の熱膨張を考慮した恒温条件下の定盤でやらないとか考えたりしますが、そうなるとマザーマシンレベルですな。

フレーム単体での標準的な工賃は、以下の通りです。
BBシェル再タップ&フェイシング:2000円~
ヘッドパーツ圧入:2000円~
※1.いずれも税抜価格。持込みの場合はアップチャージがございます。
※2.工賃は、予告なく変更することがあります。
※3.常に作業が埋まっている状況なので、先にご連絡頂けると大変助かります。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。