2025年8月2日土曜日

DAHON Dabrom / ダホン ダブロム と Brompton Electric G-Line | EUROBIKE 2025 出張記

DAHON ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。台北/上海ショーに比べると展示車両の台数など規模を抑えた印象の「DAHON」ブースでしたが、実際に足を運んで確認してきました。

DAHON Dabrom / ダホン ダブロム
DAHON Dabrom / ダホン ダブロム 仕様
DAHON Dabrom / ダホン ダブロム

上海ショーで話題になったジェネリック・ブロンプトン「Dabrom / ダブロム」ですが、アグレッシブにEUROBIKEでも出品されていました。仕様を文字起こしすると、下記の通り。
  • 見慣れたフォルムながら、6つの革新を内包。
  • DELTECH構造によりフロントトライアングルを形成し、剛性とスピードが向上。
  • ハンドルの高さ・角度調整機構により、快適性と安全性を確保。
  • リアサスペンションはオプションで選択可能、舗装路での必要な剛性と走行性を提供。
  • 革新的な7段変速ディレイラーは、よりコンパクトな設計を実現。
  • 結論:年季の入った「古参」にも、新しい「トリグ」は教えられる。
結びの一文は、ことわざ“You can’t teach an old dog new tricks” をもじったジョークで、「古い設計でも進化の余地がある」という前向きなユーモアもしくは挑発としても解釈できます。なお、“trigs” には、“tricks(技術)”と “trigonometry(三角形=フレーム形状)”を掛けたダブルミーニングも込められているかと。

Dahon Mariner
Dahon HIT i3 /  K-Feather
屋外 DEMO AREAでのDAHONブース
Brompton Electric G-Line
Brompton Electric G-Line

こちらは、EUROBIKE AWARD会場に展示された「本家」ブロンプトンの「Electric G-Line」。油圧式ディスクブレーキと20インチホイールの組み合わせに345whのバッテリーを搭載しています。

ちなみに、「Crystal Communications GmbH」は、ブロンプトンのドイツにおけるPR代理店。ミュンヘンを拠点とするこのコミュニケーションエージェンシーは、アウトドア、バイク、ライフスタイル、観光などの分野に特化した広報活動を展開しており、ブロンプトンのブランドストーリーや製品情報をドイツ語圏のメディアや消費者に向けて発信しています。


当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年8月1日金曜日

Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD 2 Tinted Purple | キャノンデール スーパーシックス エボ ハイモッド 2 ティンテッド パープル TPR 48サイズ Gen. 4 ULTEGRA Di2 R8170 / SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar / HollowGram R-SL 50 カーボンロードバイク

Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD 2
キャノンデール スーパーシックス エボ ハイモッド 2
カラー:Tinted Purple | ティンテッド パープル | TPR
サイズ:48(適用身長160-170cm、C-T438/T-T水平換算520mm)
価格:1,180,000円→1,073,000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
HollowGram R-SL 50
HollowGram R-SL 50
Vittoria Corsa N.EXT, 700x28c, tubeless ready
Vittoria Corsa N.EXT, 700x28c, tubeless ready
Shimano ULTEGRA Di2 R8170
SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar
MOMOハンドルと統一感のあるトップチューブ・カーボン柄
SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar
SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar
Shimano ULTEGRA Di2 R8170
Shimano ULTEGRA Di2 R8170

Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD 2 | キャノンデール スーパーシックス エボ ハイモッド 2」を展示販売中です。レース志向の方や、複数台のロードバイクを乗り継いできた経験豊富なライダーにとって、“落とし処”となる一台となるかと。もちろん、その美しいプロモーションゆえ、“床の間バイク”としてもご活用いただけます。

前作Gen.3も高次元でバランスが取れたオールラウンド・ロードバイクとして、高い評価を得ていた「Cannondale SuperSix EVO」がGen.4へとモデルチェンジ。最上位から順に、LAB71(ラブ・セブンティワン)、Hi-Mod(ハイモジュラス)、スタンダードMod(Std.)の3グレード展開になってます。

実際に車体を組立整備してみると、前作のコンセプトを維持しつつ、各部をブラッシュアップされたのが垣間見れます。派手な変更点は有りませんが、樹脂パーツ含め、寸法公差や擦り合わせに進歩が伺え、工業製品として地道に作り込まれた印象。

造形的にシートピラーの薄さに目を奪われます。また、リア三角は有機的に。フロントフォークは、シャープエッジと翼断面形状が強調されました。Di2バッテリーは、MY2015にデリバリーされたANCHOR TTバイク「RT9」と似たBB付近から挿入する方式。低重心化とシートポストの薄化に貢献してます。

ディスクブレーキ搭載のSuperSix EVOは、世代を重ねることで着実に進化。細かい処ですが、立ち漕ぎした際もロータータッチや異音は無く、ストレスがありません。エアロダイナミクスを意識しながらも、2010年代のエアロモデルにありがちなヒラヒラ感やピーキーさもなく、高次元でバランスが取れています。

ざっくりした表現をするなら、熟成されたリムブレーキ最終期のハイエンドクラスに追いつき、スルーアクスルでより進む車体になった感。ホース類のフル内臓化によりスッキリした外観を獲得した反面、ハンドルポジションの微調整がトレードオフになったのは、現代バイクの共通課題です。

こちらの「Hi-MOD 2」は、バランスの取れたハイグレードパーツで構成されており、ポジションさえ出してしまえば、ベテランライダーも不満が出ることは少なく、しいて挙げるならライダー好みが反映されるサドルを交換するぐらいかと。

ハンドルは、ステム一体型で人気の「SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar」を標準装備。マーブル模様がトップチューブ意匠と統一感を生んでいます。

前後ホイールは、D.R.A.F.T.と共同開発された「HollowGram R-SL 50」を装備。タイヤは、定番の「Vittoria Corsa N.EXT, 700x28c, tubeless ready。内幅21mmリムとの組み合わせで、タイヤ実幅は28mmの仕上がり。

ちなみに、店主経験を踏まえて、一般ユーザーがロードバイクでチューブレスレディを運用するなら、重量/転がり抵抗/内圧/運用の面倒さ等のメリット&デメリットを勘案して、最低28C出来れば30C以上のタイヤ幅が望ましいと考えます。

なお、シフトワイヤ&ブレーキホースがハンドル/ステム/フレームを通すフル内蔵式のため、フィッティング後にコラムカット/ブリーディング等の仕上げ作業を行います。正式ご注文からお渡しまで数日を要しますことを予めご了承ください。

Cannondale SuperSix EVO Hi-MOD 2 (SPEC→公式サイト)
キャノンデール スーパーシックス エボ ハイモッド 2 (Gen. 4)
カラー:Matte Black BBQ/マットブラック
コンポーネント:シマノ ULTEGRA Di2 R8170
価格:1,180,000円→1,073,000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月31日木曜日

Classified Powershift / クラシファイド パワーシフト シマノ Di2 対応 Shimano Connected Partners 締結 & TRP Vistar // Classified Powershift | EUROBIKE 2025 出張記

Classified / クラシファイド ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。元世界チャンピオンのトム・ボーネンが出資していることでも知られる「Classified Cycling」。その同社が、Shimano Connected Partnersプログラムに正式参加したことが、会場で発表され、大きな驚きと注目を集めました。

この発表は、ClassifiedのPowershift HubがShimano Di2と完全統合されたことを示す重要なマイルストーンであり、Di2ユーザーが既存のSTレバーから直接ハブを操作できるようになったことが大きな話題となりました。追加のボタンやリモートは不要で、クリーンかつ直感的な変速体験が実現しています。

ちなみに、これまでシマノ社は他社とのパートナーシップに対して比較的閉鎖的な姿勢をとってきましたが、近年「Shimano Connected Partners」プログラムを発表しました。このプログラムは、シマノのエコシステムを拡張し、よりシームレスで統合されたユーザー体験の提供を目指すものです。

現在では、BOSCH、CATEYE、SUUNTO、Insta360、SENA、ELETEなど、多くの企業とパートナーシップを築く流れが加速しており、まさに“自動車分野におけるコネクテッド化の流れ”に通じる、新たな潮流だと店主は捉えています。

Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Classified Powershift x Shimano Di2
Shimano 対応 スプロケット
Shimano 対応 スプロケット

Eurobikeの会場では、ClassifiedのブースでQuantumShiftデモや統合システムの実機展示も行われ、Shimanoとの協業がいかに実用的かつ革新的であるかが強調されていました。

Powershift HubとDi2の完全統合は、既存ユーザーにも無料アップデートとして提供されており、11速・12速のDi2グループセットに対応しています。

TRP Vistar // Classified Powershift
TRP Vistar // Classified Powershift

「TRP」と「Classified」の協業である「TRP Vistar // Classified Powershift」。TRPのワイヤレスディレイラー&ブレーキレバーと、ClassifiedのPowershift Hub(内装2段変速)を統合したもので、1x16速/1x15速電動グループセットになります。

こちらは、Unbound Gravel 2024やEurobike 2024でコンポーネント部門のアワード受賞したりの既知のプロダクツですが、Eurobike 2025に先駆けた6月11日にアメリカ・ユタ州オグデンで正式プレスリリース/ローンチイベント、その後に欧州最大の展示会で一般公開という流れになりました。


「Classified Cycling」の概要をおさらいすると…。
  • 設立地:ベルギーとオランダの共同開発
  • 創業背景:自動車のCVTやDCT開発に携わったエンジニアが中心となって設立
  • 主力製品:「PowerShift Hub」と呼ばれるリアハブ内蔵の2段変速システム
特徴とメリット
  • FD不要:フロントシングルでも2X相当のギアレンジを実現
  • 変速速度:わずか0.15秒で変速完了
  • 高負荷時でも変速可能:最大1000Wの出力下でもスムーズに変速
  • Bluetooth通信:ハンドルのスイッチからスルーアクスル経由でハブに信号を送信
  • 空力向上・軽量化:フロント変速機構を排除することで見た目もスマートに
  • メンテナンスフリー:密閉式ハブ構造で耐候性も高い
良いこと尽くめのように見える「Classified」ですが、実際の伝達効率が公表値よりも低いのではないか——すなわち機械損失が大きい可能性があるとの指摘が、最近一部で出始めています。


当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2025年7月30日水曜日

2025/7/30 (水) 終日休業 お知らせ

 

直近の御連絡になりますが、店主出張の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2025/7/30(水):終日休業
2025/7/31(木):定休日

店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月29日火曜日

BOMBTRACK MUNROE CARGO MATTE TEAL FRAMESET | ボムトラック マンロー・カーゴ マットティール フレームセット M(460)サイズ カーゴバイク 展示販売中

BOMBTRACK MUNROE CARGO | ボムトラック マンロー・カーゴ
フレームセット
カラー:MATTE TEAL | マットティール
サイズ:M(C-T460、ホリゾンタル換算T-T588、適応身長165-180cm)
価格:143,000円→130,000円(10%off現金特価/10%税込/店頭品1台のみ/工賃別途)

独ブランド・カーゴバイク「BOMBTRACK MUNROE CARGO | ボムトラック マンロー・カーゴ」。以前、試乗車をお借りした際の店主インプレッションは、コチラをご覧ください。

CYCLE MESSENGER WORLD CHAMPIONSHIPS/CMWC 2023 Yokohama」等をご覧になって、カーゴバイクが欲しいけど、フルサイズのロングテールやロングジョンだと、駐輪スペース等で現実的ではないと思われている方にもお勧めの一台。また、普段の買い物に実用的な自転車が欲しいけど、ママチャリはチョットな~だったり、クロスバイクだと荷物の積載に制約が多いと思われている方にもハマるかと。

前後異径のファニースタイル+フレーム固定フロントラックを組合せたカーゴバイクは、以前から他ブランドでも展開されてますが、高価ゆえ下手すると乗り出しが中古の軽トラと良い勝負になってしまう価格的ハードルが御座いました。その点、マンローカーゴは現実的なプライスです。

荷物が嵩む、普段の通勤&買い物等の用途は勿論。グラベルライド/ツーリング/キャンプにも良い相棒になりそうです。アルミフレーム採用により、無骨なルックスとは裏腹に軽量なのも特徴の一つ。耐荷重30kgの堅牢なフロントラックを装備しており、工場で使われる樹脂コンテナボックスや木箱を載せるカスタマイズも容易です。

当店では、これまで前後フルフェンダー/リアラック/コンテナバスケットを追加するカスタマイズの実績も御座います。

このモデルに限らず、経済性を考慮するといわゆる“バラ完”よりも完成車のご購入をおすすめすることが多くなっています。しかしながら、大人の事情により、2025年7月現在「MUNROE CARGO」Mサイズ完成車の国内入荷の見込みは立っておりません。

将来的に、運よくMサイズ完成車が日本に入荷した場合でも、昨今の為替レートやインフレの影響を踏まえると、お渡し価格は30万円前後になる可能性がございます。

本モデルをお探しの方は、入手出来るかが不透明な完成車を待つよりも、まだ手頃なフレームセットをベースに組み上げるのも一手かと存じます。特殊なフレームに見えても、採用している各規格はオーソドックスゆえ、パーツ類は流通量が多く入手性には困りません。

店主が考えるセットアップ例を挙げると…。

A. シマノ ESSA / CUES
完成車に搭載されるコンポーネントは「Microshift」。スペアパーツの入手性などを理由に、シマノ製コンポを希望されていた方もいらっしゃるかと。実用性に優れた「ESSA」や、耐久性が期待できる「CUES」あたりで組み上げてみるのも一つの選択肢と言えます。また、発表されたばかりの自動変速システム「Q’AUTO(クォート)」でセットアップするのも一興かと。

B. ちょっと旧いMTBからのコンポ移植
BOOST以前のφ12x142mm規格のリアハブを搭載した、ちょっと旧いMTBを弄ばしているなら、殆どのパーツを移植できて、ローコストで乗り出すことが可能です。上手くいけば新規に必要なのはフロントホイールぐらいでグッとコストを抑えられます。ダイナモハブと「DT SWISS U 663」リムを組み合わせなんかも良いですね。

C. F451 x R700C ハイスピード仕様
指標になる完成車に装着される前後タイヤサイズは、「F20 x 2.30(60mm) / R27.5 x 2.20(56mm) (カッコ内は実幅)」。「Omnium Cargo」のようなハイスピード・カーゴバイクを意識して仕上げるなら、外径を合わせながらインチアップして、足回り「F20×1-3/8 WO(37-451) / R700 x 38C〜40C(38~40-622) 」と細身にするのも一手です。

少々マニアックな選択肢ではありますが、もし使わなくなったディスクブレーキ仕様のロードバイクをお持ちであれば、パーツを移植して、ドロップハンドル仕様のカーゴバイクとして仕立ててみるのも面白いかもしれません。ハンドルには、グラベル向けの大きめのフレア付きタイプを採用すれば、操作性と雰囲気の両面でさらに魅力的な一台になりそうです。

完成車イメージ

耐荷重が大きく、展開幅の広いタイプのキックスタンドは流通量が少ないのですが、当店では「URSUS JUMBO 80 Double kickstands」を店頭在庫しております。また、2025年11月頃からは、完成車にも採用されている「SEIDO アーケード キックスタンド」(予価:5,500円/個)が国内でも流通開始となる見込みです。


BOMBTRACK MUNROE CARGO
ボムトラック マンロー・カーゴ フレームセット(詳細SPEC→公式サイト
構成:フレーム/フォーク/ヘッドセット/フロントラック/前後スルーアクスル
カラー:MATTE TEAL | マットティール
フレーム&フォーク素材:6061 アルミニウム
サイズ:M(C-T460、ホリゾンタル換算T-T588、適応身長165-180cm)
価格:143,000円→130,000円(10%off現金特価/10%税込/店頭品1台のみ/工賃別途)
※ダブルレッグスタンドは付属しません。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。