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TOKYOBIKE PORTER | トーキョーバイク ポーター 電動アシスト E-カーゴバイク |
本車は型式認定や普通自転車枠などのハードルをクリアしつつ、現実的な価格で販売開始される意欲作だと捉えています。機能性優先で、どうしても武骨になりがちなE-カーゴバイク群の中で、tokyobikeらしいシンプルかつ細身の意匠で統一されています。
ロングジョンスタイルでホイールベースは長くなりますが、フロント16インチ/リア20インチの小径ホイールを採用することで、国内の普通自転車の枠内に収まる設計になっています。アルミフレームを採用することで車体重量は23.5kgで、一般的な子乗せ電動アシスト車と同等の軽い仕上がりです。
フロント16インチ仕様で試乗前はやや不安はありましたが、乗ってみると小径ホイール特有の切れ込みやクセはなく、ハンドリングは自然でした。
リアハブはCENTER LOCKローターマウント搭載の「シマノ SG-3D55」。国内流通量は限定的ですが、一般的な内装3段ハブより許容トルクが高かったと記憶しています。
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| 前後メカニカル・ディスクブレーキ搭載 |

調整幅が限定されるフルフェンダー/ディスクブレーキ装備ゆえ、リアドロップアウトは逆爪で、チェーン伸びはテンショナーで吸収する構成になっています。
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| リアディスクブレーキ台座 |

コクピット周りの剛性を重視するなら、ヘッドチューブを上部に延長してトップチューブから補強パイプを追加してトラス構造にすればと安易に思いますが、見た目がゴチャつくしステップスルーのしやすさが犠牲になります。
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ブレーキローター:前後φ160 ハブ仕様からフロント6H、リアセンターロック |
ブレーキローターは、前後φ160。フロントタイヤは16インチでかなり小径なので、駐輪レールに挿入する際に、ローターを曲げないように注意が必要です。

モーターユニットはAKM(AIKEMA)製のZ5です。ユニットメーカー仕様では最大トルクが80Nmとされていますが、航続距離や小径ホイールゆえのホイールスピンを避けるためか、チューニングされた出力は抑えめに感じられます。マイルドな味付けでおおむね30〜40Nm程度ではないかと思います。ストロングアシストなE-BIKEに慣れている方には、やや物足りなく感じられる可能性があります。
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| 前輪操舵はステアリングロッド式 |
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| センターWレッグスタンド台座は、サンドイッチ形状で強度確保 |
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| リアライト標準装備 |
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| リアタイヤは、縦剛性のあるタイヤに交換すると店主好みにマッチしそう |

なお、今回ご紹介した「TOKYOBIKE PORTER」は当面、清澄白河をはじめとする同社直営店のみで販売されます。購入を希望される方は、該当店舗へお早めにお問い合わせください。
※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。