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2024年5月14日火曜日

上海 Shanghai CHINA CYCLE 2024/第三十二届中国国际自行车展览会/The 32nd China International Bicycle Fair 出張記

CHINA CYCLE 2024
第三十二届中国国际自行车展览会/The 32nd China International Bicycle Fair
SNIEC/Shanghai New International Expo Center/上海新国際博覧中心
会場MAP
とにかく広い会場
無料シャトルバス
建屋の間から覗けるのは隣接する
上海喜瑪拉雅美術館 & 上海卓美亞喜瑪拉雅酒店


以前から店主は、本展示会への訪問機会を狙っていましたが、例年、開催時期が日本のゴールデンウイークと重なって航空券が高く、費用対効果を考えると二の足を踏んできました。今年は、最終日がLCCチケットをセール価格で確保できたので訪中することに。言わずもがなの日帰り弾丸です。

GIANT ブース
MERIDA ブース

メインスポンサーは、GIANTとMERIDAの二大企業。各ブースを一通り見た雑感ですが、意外だったのは、電動アシストの無いロード/グラベル/MTB、所謂アナログバイクの展示が活況だったことです。

2022年前後から、中国国内はアウトドアブームらしく、それが自転車マーケットにも波及している表れかと。特にエアロ・ハイエンドロードバイクに注力するブランドが多い印象でした。
ブースで動画配信も
会場内のセブンイレブン

会場には、マクドナルド/コンビニ/カフェ等もあって、食事には困りません。店主の寂しいお財布事情も反映して、出張時は安価なローカルフードを選んでいますが、今回はセブンイレブンの「牛肉餡餅」に。ハンバーガーを圧縮して揚げた感じでしたが、美味しく頂きました。
CHINA CYCLE 2025は、5月開催予定

とにかく「CHINA CYCLE」は、見て回るだけでもクタクタになる想像を絶するスケールでした。上海浦東国際空港から地下鉄のアクセスも良く、他の内外自転車ショーに飽食気味の方は、是非一度足を運ばれてみては如何でしょうか?。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年5月13日月曜日

クローズドクランプ 巻きステム 拡張 ロックリング/C型リング プライヤー 流用で作業がラクに

クローズドクランプ 巻きステム ロックリング/C型リング プライヤーでラクに拡張可

NITTO STEM TOOL / 日東 ステムツール

殆どのクイルステムがそうであるクローズドクランプ/巻きステム。言い換えれば「フルオープンでないステム」をハンドルに通す際、時折クランプの拡張が必要に。特に、曲率が小さいブルホーンバーやModolo 8X-Tenosの場合が当て嵌まります。

こんな場合、出番は「NITTO STEM TOOL / 日東 ステムツール」やコインドライバー/大きめなマイナスドライバー/手製プレート治具辺りが王道かと。ちなみに、当店のお勧めは、握ると開く軸用の「ロックリングプライヤー」の流用です。

穴の無いロックリング(C型リング)を脱着する工具で、平たい先端が特徴です。クランプ径φ25.8のITM/ITALMANUBULIステムに、φ26.0ハンドルバーを無理やり取り付けるといった荒技も。お勧めはしませんが…。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年5月11日土曜日

Magene QED | マージーン QED セミ・ワイヤレス 電動コンポ グループセット 2*12s 上海 China Cycle 2024

Magene QED | マージーン QED
セミ・ワイヤレス 電動コンポ グループセット 2*12s
ブリフター:3ボタン搭載
ブリフター・ネームプレートは大きめ
リア・ブレーキキャリパ
フロント・ブレーキキャリパ
RD
FD

先日、上海・SNIECで開催された「CHINA CYCLE 2024/第三十二届中国国际自行车展览会/The 32nd China International Bicycle Fair」へ出張してきました。

Wheeltop/Ltwoo/Sensah等が次々と上市する電動コンポーネント市場ですが、Mageneも参入することに。今回が世界初披露と話題になった「Magene QED | マージーン QED」セミ・ワイヤレス グループセット」。ブースにあったのが最終製品版でなさそうだし、資料も無く立ち話レベルだったゆえ、不正確かもしれませんがザックリご紹介。
  • ブリフター/Brifterは、3ボタン式。割付はアプリで自由に可能にでき、Mageneでは標準割付は考えていない。
  • 油圧ディスクブレーキ・キャリパもラインナップ。シマノ製キャリパと互換性はあるの?と尋ねると、苦笑いしながらも”おそらく"大丈夫とのこと。
  • シフター~ディレーラー間は無線、バッテリー/FD/RDは有線で、Di2と同じ構成。
  • レバー/ディレイラー共に外観は、シマノ105の7150/7170系に似ている印象。
  • 前後変速は、2*12s構成。
  • ブリフターのネームプレートが大きめですが、どうもブレーキがワイヤプルと油圧のコンパチ仕様か?。
  • 固定ローラー台で動作を試しましたが、変速速度は前後共にシマノ105対比でちょっと遅い感。
  • RD変速に影響しているかもしれませんが、展示車のスプロケットは中国メーカー製で、シマノ製スプロケットも互換性ありとのこと。
  • FDリンク部は、もう少し剛性が欲しい処。もしかしたら、クランクアーム&リング剛性を意識して、意図的にモータートルクを逃がしているのかも?。
  • デリバリー時期は、中国市場は2024年7月、グローバルは2025年を予定。
Mageneの国内代理店は、ご存じGROWTACさん。路線は違えど自社でもコンポーネント開発製造されてカニバルので、取扱いや棲み分けが難しそうだなとか思ったりで…。とりあえず会話の中で、GROWTACさんがMageneパワーメーター・クランクをしっかり拡販されていることは伝えてきました(何様だオイ)。
同Mageneブースには、「X SHIFTER」と似た後付け電動シフトも展示されていました。フラットバー用ですが、シフトボタンを押すと、アクチュエーターがRDインナーケーブルを定量引っ張る仕掛け。デモ機に用いられていたRDはDEOREで、操作してみましたがボタン長押しの多段シフト機能は無さそうでした。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年5月10日金曜日

中国ビザ申請サービスセンター東京 ビジネスビザ取得

Chinese Visa Application Service Center
中国签证申请服务中心

中国(Mainland China)へ出張することに。2023年頃から、入国処置が徐々に緩和しているので、日本人も「VISA/査証」免除になるんじゃないかなと淡い期待をしていましたが、2024/4月時点でビザ要な状況は変わらず。

日帰りゆえ、トランジットビザ免除を使って入国するのも考えましたが、そうすると「東京→上海→台湾/韓国/香港etc→東京」のように第三国を経由した旅程にせねばなりません。移動時間はかかるし、安い航空券も見つからないので、素直にビジネスビザを申請することに。

そんなこんなで、事前に申請書をアップロードして有明まで。「中国ビザ申請サービスセンター東京/Chinese Visa Application Service Center」へ。わざわざをビザ取って訪中する人は、少ないんじゃないかなと漠然と思っていましたが、なかなかの混み様でした。

旧いパスポートをお持ちなら、それも持参したほうが無難そう。特に中国本土に入国歴がある方は、該当パスポートの「顔写真ページ」と「直近の入出国履歴」をコピー(モノクロでOK)持参すれば、現地でワチャワチャせずに済むのでお勧めです。

余談ですが、2023年の広汽トヨタに続き、2024/4/25にトヨタがテンセントと提携を発表したので、近いうちにビザ免除が期待できるかもしれません。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年5月3日金曜日

ディスクブレーキ ローター × 左チェーンステーキャリパ台座周り 傷防止

ノンドライブサイド(NDS)・ディスクブレーキキャリパ台座周り
カーボンシート施工後
施工前
後輪を取り付けると目立たちません

ディスクブレーキ搭載バイクを店頭で組立整備する際は、マスキングテープで養生しますが、日常使いで避けられないのが、リアホイール脱着時の左チェーンステーとローター干渉によるスクラッチ。φ140なら幾分余裕がありますが、φ160~だとクリアランスが狭いフレームが殆どです。

販売店やメカニックによっては、クリア保護シートを追加していますが、ステッカー同様に接着層が塗装を浸食してしまうことも考えうるため下手なモノは貼れません。また、厚みや変色の問題もございます。

保護用にアルミシールやステンレスプレートも考えましたが、見た目や加工性がイマイチ。ならばと、キツイ曲率のR面でも沿うように薄手のカーボンシートで試してみることに。接着層の攻撃性は低めのモノを選び、型紙を起こして貼り付けてみました。

ドレスアップ用途で施工性が良い反面、表面硬度は低いので、傷隠し&御守りレベルと言ったところ。リアホイールを取り付けると目立たず、さり気ない仕上がりなのは良いかと。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年4月29日月曜日

ORTLIEB Velocity | オルトリーブ ヴェロシティ チェスト ストラップ バックル交換修理

ORTLIEB Velocity | オルトリーブ ヴェロシティ

完全防水バッグの代表格、抜群の信頼がある「ORTLIEB | オルトリーブ」。糸縫製ではなく、素材自体を溶着していることが特徴です。その中でもロングセールスを誇るのが、定番バックパック「Velocity | ヴェロシティ」。レギュラーのメッセンジャーバッグよりひと回り小さいモデルで、丁度よいサイズ感で小柄な方にもピッタリです。

販売開始から4~5回ほどのランニングチェンジを経ていますが、基本設計は変わっていません。店主は、初代モデルを通勤や海外出張等に20年近く使用。さすがに細かい綻びやクタビレ感はあるものの、シンプルな構造もあってまだまだ現役です。
ツメが折れたオス側バックル
そんな愛用しているVelocityですが、先日、チェストストラップのオス側のバックルを引っ掛けて壊してしまいました。残った片ツメのみでも固定できるのですが、割れ窓理論が浮かび気分がよくありません。プラリペア等の接着剤で修復を試みましたが、案の定上手く行かず。

それじゃ、ベルト幅に合うバックルをオスメス共に交換するばと思われるかもしれません。メス側は、ベルトがループ状に縫製されており、外すとなると一手間掛かるのでオス側のみで解決したいところ。どれも似たような寸法でしょと、ほのかな期待で手元のオスバックルを宛がってみても、合うはずもありません。
左:破損した元バックル / 右:取り寄せたバックル
金型は更新されていますが、外形は同じ
オス側のバックルを交換して復旧

輸入元の代理店さんに相談するのも何だかな~と、改めてバックルを観察するとモデル名らしき刻印が。それをヒントにWEB検索すると、補修パーツとして小売されているのを見つけて交換することができました。何気ないパーツも流通性のあるモノを採用してくれると、製品寿命が延ばせられると改めて思った次第です。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2024年4月27日土曜日

厚底シューズとロードバイク 高騰化する機材価格の共通点 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その9

Youtube:為末大学 厚底探求の旅〜厚底伝来編 「靴は宗教だ!」より

シマノが、ロードバイク向けディスクブレーキ・コンポーネントを上市した当時。店主は、過去のMTB歴史や工業製品の技術動向から、「ディスクブレーキ/ワイドタイヤ/チューブレス」が主流になることは避けられないと予見しており、ほぼその通りの流れで現在に至っています。

さて、話変わって。ポッドキャストやYoutubeをながら聞きする店主、最近興味深かったのは、「為末大学 厚底探求の旅〜厚底伝来編 「靴は宗教だ!」」が挙げられます。自身はランニングシューズに知見が無く、「厚底」の流行程度しか知らなかったのですが、聴いていて「厚底シューズ=エアロ&ディスクブレーキ・ロードバイク」、「川内優輝選手=RX高岡選手」へ置き換えると、近年の国内自転車界と同じ構図に見えてきます。

この「厚底探求の旅」シリーズは、軽妙なトークの掛合いが面白いのですが、別のエピソードで「厚底化に伴い、ランナーの故障個所やトレーニング方法が変わってきた」とあって、自転車もディスクブレーキだと壊れるところが異なるわ~と思ったり。

その一方、上記シリーズに加えNumber記事の「國學院大・平林清澄はなぜ初マラソン日本新を出せた?…記録続出“超厚底シューズ”を選ばなかったワケは168cm、44kgの「超軽量ボディ」にあり」のように、厚底シューズが全てのランナー向けでないのと同様、全てのトレンド例えばショートクランクは、万人にマッチしないのでは?と店主は捉えています。

振り返ると1990年頃までは、ギア比制約もあってグランツール等の超級山岳コースでは、クランク長を伸ばす選手もいました。店主自身は、2000年頃にショートクランクを試した経緯があります。標準クランク長165mmのママチャリで、鬼漕ぎした時の感覚が良かったのがキッカケでした。

同じクランクで、165/167.5/170mmと替えて実走してみると、165mmは平地のフィーリングは確かに良かったのですが、登りはトルク不足が露見して使い物にならず、167.5 or 170mm選択するに至ります。当時と比較して、ギア比の選択肢は格段に拡がりましたし、楕円チェーンリングと組み合わせるとソリューションがあるのかもしれません。

さて、昨今のロードバイク旗艦・ハイエンドモデルは、高騰化が進んで200万円/台も珍しくなりました。ランニングシューズも同様で、ワンレースしか持たない8万円のモデルも販売されています

陸上界と自転車界で、このような機材高騰につながった理由の一つに、公式レースでの使用機材は市販品に限るとルール化されたことが挙げられるかと。利権側面もある自転車で言う「UCI承認」です。

陸上エリートランナーが、「匠・名工」が手掛けたビスポーク&スペシャルチューンされたシューズを履いていたのは有名な話です。自転車ロードレースも同様にメタルフレーム時代は、Litespeed/PASSONI/Merlin等で製作されたフレームがスポンサーロゴでカモフラージュされ、レースで目にすることがありました。

カーボンフレームが主流になってからは、特にツールドフランス等の注目度の高いレースでは、プロモーション費用が投じられ、同じ外観だけどカーボンレイアップが異なる1~数レース持てば良いといった特別レシピにて伊S工房等で作られ、エース級に供給されていたのは公然の秘密でした(現在も皆無とは言い切れませんが…)。箱車・レースカーの中身が市販車と全く違うのと似たようなものかと。

このように、以前までは「市場に出ない極々一部のエリート用」と「市販品」で暗に境界線があったものの、ルール改訂でそれが溶け、市販品・上位モデルの価格が上昇、結果的に全体的に引っ張られる形となったというのが店主見立てです。勿論、複合的な理由は挙げられるのでしょうが。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト
その1
その2
その3
その4

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2024年4月21日日曜日

東京BRT 新橋~国際展示場 水素燃料電池バス 体験記 FCバスに揺られながら 築地市場跡地の再開発を考える

東京BRT 燃料電池バス

先日所用で、有明の「東京ビッグサイト(東京国際展示場)」方面へ赴くことに。当店が東日本橋にあった頃は、ママチャリで出向いていましたが、浦和からだと「ゆりかもめ」or「りんかい線」が王道。ただ、両ルートともに大回りで時間を要します。

そういえばと今回は、2020年10月からプレ運行中の「東京BRT」を利用することに。新橋駅から有明まで一直線に進むため、所要時間&コストが1/2~2/3程度に圧縮できます。余談ですが、2024/4月時点ではGoogle MAPで東京BRTを使ったルートは、サジェストされません。

事前確認は、バス停位置のみだったのですが、いざ乗車してみると補器類の音しか聞こえないし、発進時のトルクもあって加速もスムーズなので、これはディーゼルじゃないなEVかしら?と思ったら「燃料電池バス/FCバス」でした。

FCバスは1億円/台で、ディーゼル4~5倍の導入コストが掛かるらしいですが、量販商用車として、ここまで完成度が確保されていることに驚かされました。いや、本当にスゴイ。本スキームは存じませんが、経産省から1/2程度の補助金が出るケースが多いようですね。

導入&運用コストを考えると、乗車率が低い山間部を走るような路線に導入されることは、当面なさそうですが、緒言表を見ると最大FCスタック出力≒モーター出力なので、長い登坂はシンドイのでは?と想像します。ちなみに、東京BRTは3車種の車両が運用されている模様。
東京BRTの新橋バス停ですが、ゆりかもめ・エレベーターの地上出口近くに配置されており、導線設計が既存施設を上手に取り入れられています。ちなみに近年、近くの「汐留エリア」は空洞化が叫ばれていますが、築地市場跡地の再開発で人の流れを捕まえられれば、賑わいを回復できるかも?と思ったり。

「食のテーマパーク」構想で一度頓挫した三井不動産を中心とする本再開発計画。2022~2023年には現実味を帯び、対抗馬が無いことから確定的とも言われてましたが、2024/4/19に正式採択されたようです。東京ドーム跡地の住宅開発も見据えた、両手とも言える三井不動産さんの手腕には脱帽するしかありません。
東京BRT車内:フリーWiFi & AC100Vあり
豊洲エリアのマンション群を横目に
豊洲の車窓から:豊洲千客万来
国際展示場 バス停に到着

そんな東京BRTですが、臨海地下鉄の開業までの「つなぎ」という見方もあるようです。

2018/7月頃 選手村建設地 風景
2018/7月頃 選手村建設地 風景

さて、不動産業界を賑わす「HARUMI FLAG/はるみフラッグ」ですが、2018年夏はこんな感じでした。カップラーメンをすすりながら、こうして振り返っても、街並みが大きく変わっており湾岸エリアの開発スピードは凄まじしさを増すばかりです。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年4月15日月曜日

Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13 × Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー × TPUチューブ BTP Reflective Bartape / GRX ST-RX610 ブラケットカバー 装着例

Cannondale CAAD13 × Challenge PARIS-ROUBAIX × BTP Reflective Bartape
当店試乗車の「Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13」。気になっていた「バーテープ/ブラケットカバー/タイヤ」を実験的に取り付けてみました。
バーテープ:BTP Reflective Bartape カモ・パープルイエロー

最近トレンドのタッキー系とは真逆な、ツルっとした表層を持ったバーテープ。汗をかくシーズンでもベタ付かず不快になりにくいかと。リフレクティブ機能は、思いのほか反射してビックリしました。実際、夜間にクルマと並走すると車間距離を大きめに取って貰えるので、視認性UPの効果はありそうです。

裏地が3mm厚のEVAフォームなので、過度に滑りませんが、同じPU表層で滑りにくさを重要視されるなら、SYNTHETIC SYNT GLO DROPの方が無難かと。BTPでも高タックなモデルが展開されていますが、現状で他社品との違いを訴求するのは難しいかしら?とも。

ブラケットカバー(フード):GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー流用
STレバーは、シマノ105のST-R7020 (11s)ですが、ブラケットカバーをラインテクスチャー付きのGRX ST-RX610 (12s) 用へ交換。模様自体は、先出のST-RX810を踏襲しているので新鮮味は有りませんが、ST-RX600ユーザーもカバー交換時の選択肢になるかと。

Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー
+ TPU チューブ

3.Challenge PARIS-ROUBAIX オープンチューブラー + TPU チューブ
最新のハイエンド・ロードバイクの足回りは、言わずもがな「ワイドリム+チューブレスレディ28~30C」。ただ、運用面も考慮すると、店主のような偶にしかロードバイクに乗らない方には不向きかとも。

チューブレスレディまでの運用コストは掛けられないけど、シルキーな乗り心地を求めるライダーには、当店では「コットンケーシング×オープンチューブラー×ラテックスチューブ」をお勧めしてます。ただ、これもケース耐久&エア保持の低さ、後述するタイヤ装着の難しさのハードルがあります。

それじゃ、もう一段楽な運用に寄せて「ワイドリム×ポリケースオープンチューブラー×TPUチューブ」を試してみようと、型落ちの「Challenge PARIS-ROUBAIX」を引っ張りだしてきました。ナイロンケーシングのVittoria CORSA N.EXTを先取りしたモデルとも言えます。

過去にroad.ccBikerumorでも取り上げられているこのタイヤ。当店でも、発売当初からCXバイクのターマック用途や、荒れた路面を含むロングライドにお勧めしてきました。

コットンに比べて耐候性に優れたポリエステルケーシングを採用しているものの、構造は変わらず「きし麺」状のオープンチューブラー。一度嵌めたビードが逃げないよう、結束バンド(インシュロック/タイバンド)等でビードを抑えながら、タイヤを装着する必要があって、万人にお勧めできるタイヤではありません。今回のような、ワイドリムと薄いTPUチューブと組み合わせると尚更です。

呼び寸法は、旧ETRTO基準の700×27cで、内幅22.5mmのワイドリムと組み合わせると実幅31mmに。エアボリュームとしなやかなケースの恩恵で、バルーンな身体に優しい乗り心地が得られます。

その一方、タイヤ重量が260g/本あるので、200g前後の軽量モデルから履き替えると、漕ぎ出しのモッサリ感は否めません。オープンチューブラーで重量を抑えるなら、耐パンク性に目をつぶってVELOFLEX Corsa RACE辺りが候補に挙がります。

長々とお付き合い頂きましたが、シーラント&タイヤインサートは煩わしいし、オープンチューブラーを装着するような職人芸は勘弁したい。一般的な加硫クリンチャー構造で、しなやかケースの太めで乗り心地が良くてソコソコな価格のモデルはないの?となると…。

最新モデルにも関わらず、SKU多すぎ&チューブド製品は注目されていない感の「Panaracer GRAVELKING R/パナレーサー グラベルキング R 700×28C」辺りが現実的な落とし処になるんじゃないかと思います。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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