2026年2月28日土曜日

ALL-CITY MACHO MAN DISC x Panaracer GRAVELKING + 700×35C | オールシティ マッチョマン ディスク x パナレーサー グラベルキング プラス リフレッシュ

ALL-CITY MACHO MAN DISC x Panaracer GRAVELKING + 700×35C

グラベルバイク黎明期に発売された「ALL-CITY MACHO MAN DISC/オールシティ マッチョマン ディスク」。ディスクブレーキ仕様ということもあって、ロードモデルのMR.PINKよりもより太いタイヤ700C*38mmまで収めることが可能です。

MACHO MAN DISCは、当時のカテゴリー上はシクロクロス(CX)に分類されましたが、バリバリCX専用なジオメトリーではなくボトルケージも備え、ALL-CITYが掲げる「ALL DAY BIKE」「EVERYDAY BIKE」というテーマを具体化したバイクです。この一台で日々の通勤から週末のツーリング、オフロード、シクロクロスレースにも対応します。今回は、足回りを中心にリフレッシュを承りました。
Panaracer GRAVELKING + 700×35C
内径φ6 樹脂製パイプスペーサー ワンオフ対応

TPUチューブがまだ流通していなかった時期だったこともあり、元の足回りはチューブレスレディ仕様でセットアップされていました。オーナーのユースケースを伺ったところ、TPUチューブ運用の方がメリットが大きいと判断し、今回はチューブド仕様でリセッティング。

タイヤは、「Panaracer GRAVELKING + 700×35C」。チューブレスレディ(TLR)だと、ピンホールはシーラントで対処が前提ゆえ、殆どのモデルでベルトが廃されます。それを踏まえて、耐パンク性を重視した強化レイヤーで構成される「PLUS」モデルを選定しました。

TPUチューブも同社製の「PURPLE LITE」を選定。金属製のネジ切りバルブを採用しているため、陥没トラブルを回避できる点が特徴です。ただし、バルブ長が最短の65mmであってもローハイトリムとの組み合わせでは、エンプラ製のバルブ根元がリム外に露出し、リムナットが掛けられません。そこで、内径φ6の樹脂パイプをワンオフ製作して解決しました。

現在は消滅してしまった「ALL-CITY」ブランドですが、「MACHO MAN DISC」は、フェンダーやリアキャリア用のダボも装備。どんな天候/場所、レース/のんびりとしたサイクリングでも、これ1台で気持ちよく走れる万能バイクです。

ベースバイク
ALL-CITY MACHO MAN DISC | オールシティ マッチョマン ディスク
コンポーネント:SRAM Apex 1
カラー:Blue/Black Sparkle/White

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2026年2月27日金曜日

シマノ RD-R7100 / RD-R7150 / RD-R8150 リアディレイラー ガイド&テンション プーリー 比較と互換性

RDプーリー比較
左:RD-R8150用 Y3J198010 / 右:RD-R7150用 Y3HY98010
左:RD-R8150用 Y3J198010 / 右:RD-R7150用 Y3HY98010

上位モデルのアルテグラグレード「RD‑R8150」のプーリーは、ガイドおよびテンションプーリーともにミニチュアベアリング仕様になっています。ちなみにベアリング型番は、旧モデルから踏襲されている「ミネベアミツミ製・R‑1760X2DD」です。

一方、Di2・105グレードの「RD‑R7150」はドライブッシュ仕様ですが、手で回す限り滑らかさに両者に大差はありません。悪環境で走り続けるライダーなら、敢えてブッシュ仕様のプーリーを選択するのも一手かと。


REPAIR PARTS / TOOL | リペアパーツ シマノ純正工具 カタログより

仕様の違いや互換性をパーツリストで確認すると下記の通りとなり、プーリーに関して「RD-R7100 / R7150 / R8150」は互換性があることが分かります。ちなみに、ワイヤ式のRD-R7100の方が、Di2のR7150よりも上等なガイドプーリーが驕られています。

RD-R7100: Y3JU98030 / GプーリーのみシールドBRG.、R7150とA互換
RD-R7150: Y3HY98010 / G&Tプーリ共にドライブッシュ R8150とB互換
RD-R8150: Y3J198010 / G&Tプーリ共にシールドBRG.

余談ですが、シマノの「センタロン機構(ガイドプーリーに左右の遊びを持たせる機構)」は 主に10速世代のリアディレーラーまで採用され、歯間距離がタイトになった11速世代以降では廃止され、ガタのない(センタロン無しの)ガイドプーリーに変更されています。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2026年2月26日木曜日

Cannondale Synapse Cabon Gen.5 x Shimano 105 Di2 12s x Panaracer GRAVELKING R 700×35C | キャノンデール シナプス カーボン Gen5 x シマノ 105 R7100系 x パナレーサー グラベルキング R 700×35C

Cannondale Synapse Cabon Gen.5
Shimano 105 Di2 12s x Panaracer GRAVELKING R 700×35C

元は、ワイヤ式コンポーネントで組まれたエンデュランスロードバイク、「Cannondale Synapse Cabon Gen.5」。シマノ R7100系 105 Di2への換装&コラムカット他を承りました。発売当初から、標準装備化の賛否が分かれる「Smartsense」ですが、主に通勤用途でお使いになられているオーナー談だと、リアレーダー含めて重宝されているとのこと。

セミワイヤレスの105 Di2にすることで、コクピット周りのケーブル類がスッキリと仕上げることが出来ました。後述しますが、足回りは太めな「700×35C」に。ガチなレースに出場せず、ツーリングや通勤が主なライダーにとっては、轍など路面状況を気にせず走れるためストレスが大幅に減ります。このメリットはエントリー層にこそ享受して欲しい効果ですが、ベテランでないと実感しにくく訴求が進んでいないのも事実です。

Panaracer GRAVELKING R 700×35C
Panaracer GRAVELKING R 700×35C
センター:ヤスリ目 / ショルダー:杉目

タイヤメーカーのメインストリームを俯瞰すると、ターマック向けロードタイヤは30C以下、グラベルタイヤは40C以上というが現状です。35C前後となると、クロスバイク(=ハイブリッドバイク)を想定したモデルが大半となり、オールロード・エンデュランスロード用となると思いのほか選択肢は限られます。

チューブレスレディ(TLR)だと、ピンホールはシーラントで対処が前提ゆえ、殆どのモデルでベルトが廃されます。そのため、TUBEDで運用すると耐パンク面はネガティブになりますが、今回はしなやかな乗り心地を優先して「Panaracer GRAVELKING R 700×35C」をお選び頂きました。

他の市販品だと「Vittoria CORSA N.EXT 700×34C」辺りが候補になるかと。過去のポストでも触れましたが、店主が考える「ラクな運用+しなやかな乗り心地」を実現するオールロード向けタイヤの理想的な構造は下記のようになります。
  • TUBED専用
  • カーカス角度の鈍角化
  • オーバーラップを廃したケース
  • トレッド下にベルト配置
  • グラベルキング対比、-0.2mm薄化したトレッド厚
  • トレッドパターンはスリック
ケースとコンパウンドは流通品を用いて、トレッドパターンのみを特注するならそこそこのロットを積めば対応してれるタイヤメーカーもありますが、構造まで踏み込むとなると量産ベースでないと難しいのが現実です。

バーテープ:fabric KNURL GRAVEL
Chain Suck Protector / チェーン サック プロテクターを追加
ブランキング前
ブランキング後
ブランキング後
ブランキング後
ブランキング後

細かいところですが、換装作業時に併せて「Chain Suck Protector / チェーン サック プロテクターを追加したり、使わないアイレット(ダボ穴)は、エンプラ製の極低頭ボルトでブランキング処理しています。

ベースバイク
Cannondale Synapse Cabon Gen.5 | キャノンデール シナプス カーボン Gen5


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2026年2月24日火曜日

シマノ 105 Di2 FD-R7150 アウター スキッド プレート | Outer skid plate and snap ring 交換

シマノ 105 Di2 FD-R7150

チェーンのオーバーシュートを防ぐために、シマノ11速世代からワイヤ駆動FDに導入された、アウター→インナー変速時の2段モーション。Di2での動作をワイヤ式でも再現した機構で、店主は勝手に「寸止めアクション」と呼んでいます。

Di2仕様は、インナープレートにスキッドプレート無し

この時期のモデルから、ワイヤ駆動式FDのインナー側には、エンプラ製のスキッドプレートと呼ばれる交換可能なパーツが装備されるようになりました。一方、Di2仕様のFDは、羽根位置が電子制御で自動的に最適化されるためにスキッドプレートは配置されてきませんでした。

FD-R7150 アウタースキッドプレート

ただ、後発設計のためか、上位モデルと位置決め構造が異なるためか、はたまたアウター×トップ時の静音化なのか理由ははっきりしませんが、105グレードの「FD‑R7150」には、アウタースキッドプレートが装備されています。

同社製FD‑RX820などで見られる、羽根連結部に接着されていたプレートが脱着可能になって応用されたものとも捉えらえます。

アウタースキッドプレート取り外し
Y2K698010 / Outer skid plate and snap ring
左:旧  / 右:新

ちなみにこのアウタースキッドプレート。GRXシリーズの「FD-RX825」と共通化するためか?、流通するリペアパーツには凸処理が追加されています。インナースキッドプレート同様に消耗品ゆえ、FD変速がモタつくようでしたら交換されることをお勧めします。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2026年2月20日金曜日

Bianchi MAGMA x Panaracer GRAVELKING X1 | ビアンキ マグマ 27.5 x パナレーサー グラベルキング X1

元はハードテールMTBの「Bianchi MAGMA」ですが、入庫した車体は主にコクピット周りがカスタマイズされ、現在はグラベルバイクとして活用されています。

元は、転がり抵抗を重視したセミスリックタイヤが装着されていました。今回は、舗装路メインながらもブロックタイヤをご希望。700C(29er)への統一化が進む中、選択肢が狭くなってきている 650B(27.5インチ) の中からいくつか候補をご提案しました。

今回はブラウンサイドという点も気に入っていただき、「Panaracer GRAVELKING X1 650×48B(27.5×1.90)黒×茶」 へ換装することに。明るめのサイドウォールによって、見た目もリフレッシュされました。

F650B48-GKX1-D2 650x48B (27.5x1.90) 黒x茶
Panaracer GRAVELKING X1 トレッドパターン
Before

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2026年2月19日木曜日

Cannondale SuperSix EVO Gen.2 | キャノンデール スーパーシックス エボ チェーンリング交換 52/36T→46/34T ローレシオ化

Cannondale SuperSix EVO Gen.2 | キャノンデール スーパーシックス エボ

名車「Cannondale SuperSix EVO Gen.2」にお乗りのオーナー様から、全体的にギア比を軽くしたいとのご要望を受け、チェーンリング交換のご相談を承りました。今回はフロントチェーンリング構成を「52/36T」→「46/34T」へと変更し、思い切ったローレシオ化を図りました。

ただし、シマノは汎用規格である110BCD/5アームのチェーンリングを順次ディスコンとしており、以前重宝していたFC‑RS500(11速用)リングも2020年頃にはすでに生産終了しています。そのため、今回はFC-CX50/FC-R565(10速用)を選定しました。

継続生産されているリングも流通量が減少しており、入手に半年以上かかるケースもあります。同社としてはCUESへの移行を促したい意図もあるのでしょうが…。

「それならメインランドチャイナのノンブランド品を取り寄せればよいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、仕様が合う製品が入手できるうちは、シマノ製を選択したい理由がいくつかあります。
  • 控えめな価格と高い平面度
  • 歯先厚み方向のオフセット量を経験的に把握しており、取付面の厚みから適正なリングを選びやすい
  • 素材の安定性が担保されている
工業製品は設計や生産設備が重要なのはもちろんですが、目立たないながらも「安定した材料供給元の確保」も同じくらい重要です。これは他業種でも同様で、中国の新興メーカー経営者からも、その重要性を語る声を耳にする機会が増えてきました。

FC-CX50/FC-R565用 46/34T チェーンリング
設計上、46Tは36Tとの組み合わせなので、厳密に言うとスパイクピンの位相はズレますが、アウター/インナーの歯数差が小さいので影響は軽微と判断しています。

FD固定位置を下げるためにアダプターを追加

ワイヤ式FDは、インナー→アウター変速時に羽根下端が張力で下がるので、チェーンステー干渉を防ぐためクリアランスには注意が必要です。羽根が短いGRXなら、セッティングは容易になります。
サポートボルト受け:プレートをフレームカーブに合わせて板金して取付

Before
Before

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