2025年7月30日水曜日

2025/7/30 (水) 終日休業 お知らせ

 

直近の御連絡になりますが、店主出張の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2025/7/30(水):終日休業
2025/7/31(木):定休日

店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月29日火曜日

BOMBTRACK MUNROE CARGO MATTE TEAL FRAMESET | ボムトラック マンロー・カーゴ マットティール フレームセット M(460)サイズ カーゴバイク 展示販売中

BOMBTRACK MUNROE CARGO | ボムトラック マンロー・カーゴ
フレームセット
カラー:MATTE TEAL | マットティール
サイズ:M(C-T460、ホリゾンタル換算T-T588、適応身長165-180cm)
価格:143,000円→130,000円(10%off現金特価/10%税込/店頭品1台のみ/工賃別途)

独ブランド・カーゴバイク「BOMBTRACK MUNROE CARGO | ボムトラック マンロー・カーゴ」。以前、試乗車をお借りした際の店主インプレッションは、コチラをご覧ください。

CYCLE MESSENGER WORLD CHAMPIONSHIPS/CMWC 2023 Yokohama」等をご覧になって、カーゴバイクが欲しいけど、フルサイズのロングテールやロングジョンだと、駐輪スペース等で現実的ではないと思われている方にもお勧めの一台。また、普段の買い物に実用的な自転車が欲しいけど、ママチャリはチョットな~だったり、クロスバイクだと荷物の積載に制約が多いと思われている方にもハマるかと。

前後異径のファニースタイル+フレーム固定フロントラックを組合せたカーゴバイクは、以前から他ブランドでも展開されてますが、高価ゆえ下手すると乗り出しが中古の軽トラと良い勝負になってしまう価格的ハードルが御座いました。その点、マンローカーゴは現実的なプライスです。

荷物が嵩む、普段の通勤&買い物等の用途は勿論。グラベルライド/ツーリング/キャンプにも良い相棒になりそうです。アルミフレーム採用により、無骨なルックスとは裏腹に軽量なのも特徴の一つ。耐荷重30kgの堅牢なフロントラックを装備しており、工場で使われる樹脂コンテナボックスや木箱を載せるカスタマイズも容易です。

当店では、これまで前後フルフェンダー/リアラック/コンテナバスケットを追加するカスタマイズの実績も御座います。

このモデルに限らず、経済性を考慮するといわゆる“バラ完”よりも完成車のご購入をおすすめすることが多くなっています。しかしながら、大人の事情により、2025年7月現在「MUNROE CARGO」Mサイズ完成車の国内入荷の見込みは立っておりません。

将来的に、運よくMサイズ完成車が日本に入荷した場合でも、昨今の為替レートやインフレの影響を踏まえると、お渡し価格は30万円前後になる可能性がございます。

本モデルをお探しの方は、入手出来るかが不透明な完成車を待つよりも、まだ手頃なフレームセットをベースに組み上げるのも一手かと存じます。特殊なフレームに見えても、採用している各規格はオーソドックスゆえ、パーツ類は流通量が多く入手性には困りません。

店主が考えるセットアップ例を挙げると…。

A. シマノ ESSA / CUES
完成車に搭載されるコンポーネントは「Microshift」。スペアパーツの入手性などを理由に、シマノ製コンポを希望されていた方もいらっしゃるかと。実用性に優れた「ESSA」や、耐久性が期待できる「CUES」あたりで組み上げてみるのも一つの選択肢と言えます。また、発表されたばかりの自動変速システム「Q’AUTO(クォート)」でセットアップするのも一興かと。

B. ちょっと旧いMTBからのコンポ移植
BOOST以前のφ12x142mm規格のリアハブを搭載した、ちょっと旧いMTBを弄ばしているなら、殆どのパーツを移植できて、ローコストで乗り出すことが可能です。上手くいけば新規に必要なのはフロントホイールぐらいでグッとコストを抑えられます。ダイナモハブと「DT SWISS U 663」リムを組み合わせなんかも良いですね。

C. F451 x R700C ハイスピード仕様
指標になる完成車に装着される前後タイヤサイズは、「F20 x 2.30(60mm) / R27.5 x 2.20(56mm) (カッコ内は実幅)」。「Omnium Cargo」のようなハイスピード・カーゴバイクを意識して仕上げるなら、外径を合わせながらインチアップして、足回り「F20×1-3/8 WO(37-451) / R700 x 38C〜40C(38~40-622) 」と細身にするのも一手です。

少々マニアックな選択肢ではありますが、もし使わなくなったディスクブレーキ仕様のロードバイクをお持ちであれば、パーツを移植して、ドロップハンドル仕様のカーゴバイクとして仕立ててみるのも面白いかもしれません。ハンドルには、グラベル向けの大きめのフレア付きタイプを採用すれば、操作性と雰囲気の両面でさらに魅力的な一台になりそうです。

完成車イメージ

耐荷重が大きく、展開幅の広いタイプのキックスタンドは流通量が少ないのですが、当店では「URSUS JUMBO 80 Double kickstands」を店頭在庫しております。また、2025年11月頃からは、完成車にも採用されている「SEIDO アーケード キックスタンド」(予価:5,500円/個)が国内でも流通開始となる見込みです。


BOMBTRACK MUNROE CARGO
ボムトラック マンロー・カーゴ フレームセット(詳細SPEC→公式サイト
構成:フレーム/フォーク/ヘッドセット/フロントラック/前後スルーアクスル
カラー:MATTE TEAL | マットティール
フレーム&フォーク素材:6061 アルミニウム
サイズ:M(C-T460、ホリゾンタル換算T-T588、適応身長165-180cm)
価格:143,000円→130,000円(10%off現金特価/10%税込/店頭品1台のみ/工賃別途)
※ダブルレッグスタンドは付属しません。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月28日月曜日

Riese & Müller / HEPHA / GOBAO E-BIKE E-CARGO BIKE | EUROBIKE 2025 出張記

Riese & Müller ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。今回は、E-BIKEブランドの「Riese & Müller」と「HEPHA」、電動スクーターやe-bike向け制御システムを手掛ける「GOBAO」をご紹介します。

展示会では今回を含め、「Riese & Müller」と「HEPHA」が並んで出展する機会が多く見られますが、両社の間に協業やOEM関係は確認されていません。

「Riese & Müller(リーゼ&ミュラー)」は、ドイツ・ミュールタールに本拠を置くプレミアム志向のE-Bikeブランドです。都市走行/ツーリング/カーゴ用途に特化した設計で、フルサスペンションや高いカスタマイズ性を備えています。快適性、デザイン、そして細部へのこだわりが際立っており、モーターユニットはBosch製を採用しています。

Gates & Pinion ブース近くにあった使い込まれた Riese & Müller Delite4

Gates & Pinion ブース近くにあった使い込まれた Riese & Müller Delite4

「HEPHA GmbH(ヘファ)」は、後述する「GOBAO」の技術をベースに、欧州市場向けに設立されたブランド。2021年にドイツで法人化され、設計・開発はドイツ、製造はグローバル拠点体制。 同社モーター関連は、GOBAO技術を活用して設計されたもの。同社は、コストパフォーマンスとスペック重視したモデル展開で、ドイツ本国では急成長中です。

GOBAO ブース
GABAO P100 PRO モーターユニット
GOBAO バッテリー & チャージャー

「GOBAO Electronic Technology(ゴバオ)」は、中国・広東省に拠点を持つ2002年創業の電動二輪車用制御システムの大手メーカー。電動スクーターやE-Bike向けのモーター/バッテリー、ディスプレイ、制御ユニットなどを自社開発・生産しています。

GOBAOは、OEM向けにカスタマイズ可能なe-bikeシステムを提供し、ブランド名を前面に出さない戦略を採用しています。

一方、HEPHAはGOBAOの技術を活用し、自社ブランドとしてE-BIKE完成車を展開しています。両社は技術的には密接に関係していますが、ブランドとしては分離されており、HEPHAはGOBAOの欧州市場展開におけるフロントブランドとも位置づけられます。

これは、EU域内で中国から輸入されるE-BIKEに課される反ダンピング関税を回避するための戦略的措置とも考えられます。 


当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月27日日曜日

Honda Fastport eQuad / CIXI VIGOZ / Dynamic Drives Giessen INTELECTRA E-Cargo / MOVARIA / ECCOV 電動アシストマイクロモビリティ | EUROBIKE 2025 出張記

Honda Fastport ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。2018年頃から、店主が予見していたのが、「E-PMV / Electric - Personal Mobility Vehicle」への自動車・二輪メーカーの本格参入。それと「e-Palette」に代表される実店舗の移動型への将来的な移行です。

前者に関して、徐々に各社取組みが形となり見えだしてきており、本ショーにおけるトピックの一つが、EUROBIKE直前にHondaから発表された「Fastport eQuad」です。

Honda Fastport eQuad
Honda Fastport eQuad
Honda Fastport ブース

Hondaブースに展示されていたプロタイプは、「MUBEA U-MOBILITY CARGO」と似た車体構成。現在は、法規や航続距離の制約から他社同様に人力+電動アシスト」のハイブリッドシステムを採用しています。ペダルバイクの弱点を補う理にかなった駆動方式ですが、どうしてもシステムが複雑になりコストが嵩みます。

全固体電池が実用化され、2030~2035年に自動車や家電と共に普及が進めば、航続距離の心配はほぼなくなります。自動運転カーとの共存も現実味を帯びる中、このようなマイクロコミューターはペダルレスのシンプルなE-PMVが主流になるだろう、と店主は予測しています。

CIXI | active vehicle 「VIGOZ」

こちらもEUROBIKE 2025で正式披露された「CIXI | active vehicle VIGOZ」。Lean Mobilityの「Lean3」(旧 TOYOTA i-ROAD)によく似た車体ですが、リカンベントのような姿勢でペダリングする電動アシスト式のPMVで、2026年に初回納車を目指すとのこと。

VIGOZの特徴
  • PERS/Pedaling Energy Recovery System:チェーンレスでペダル操作が電動推進に直結。逆回転で減速や後退も可能。
  • 高速道路対応:L5カテゴリーに分類され、法的に高速道路走行が可能。
  •  航続距離:22kWhバッテリーで最大160km。家庭用220Vコンセントで約6時間でフル充電。
  •  安全性と快適性: 
    • アクティブ傾斜機構によりコーナリング性能向上
    •  衝突安全設計、HVAC(空調)システム、IsoFix対応
    •  二人乗り可能(後部座席あり)
Dynamic Drives Giessen |  INTELECTRA E-Cargo L
Dynamic Drives Giessen |  INTELECTRA E-Cargo L コクピット

INTELECTRA E-Cargo」は、ドイツのスタートアップ「Dynamic Drives Giessen」が開発した都市型モビリティ向けの4輪電動カーゴバイクで、従来の自転車の枠を超えた設計思想が光ります。特徴は下記の通り。 
  • ペダル・バイ・ワイヤ方式(iSHS):チェーンレスで、ペダルの動力を電力に変換し、後輪のモーターを駆動。油汚れやメンテナンスの手間が激減します。
  • 4輪構成で高い安定性:都市部の混雑や荷重時でも安定した走行が可能。サスペンションも調整可能で快適性を確保。
  • モジュラー設計:LとXLの2サイズ展開。XLはユーロクレート8個分の積載が可能。最大積載量は約450kg(乗員含む)。
  • バッテリーと航続距離:1,400Whの交換式バッテリーで、最大約93kmの走行が可能。充電時間は約1.5時間。
  • 法的分類:Pedelec(電動アシスト自転車)扱いのため、免許不要。最高速度は25km/h。
この車両は、自転車と小型トラックの中間的存在として、都市の物流や移動のあり方を再定義する可能性を秘めています。

MOVARIA ブース
MUBEA U-MOBILITY CARGO 車体

MOVARIA」はドイツ・ミュンヘンに拠点を置く企業で、カーゴEバイク向けのパワートレイン技術に特化したモビリティ・テックブランドです。都市のラストマイル物流や持続可能な交通の未来を支える裏方的存在とも言えます。

自社ブランドを持たず、OEM向けの柔軟なモジュール提供を事業の主軸にしており、MUBEA等の他社カーゴバイクメーカーに対してパワートレイン一式を提供しています。

ECCOV ブース
トゥクトゥクに似た3輪マイクロモビリティ

ECCOV INC.」は、韓国・現代自動車グループからスピンオフしたスタートアップ企業。同社は、自社ブランドeカーゴバイク「EMPA」を展開。モジュラー構造の車体プラットフォームが特徴で、用途に応じて車体構造を柔軟に構成を変更できます。また、モジュール交換による迅速な修理・再稼働も可能になっています。

EUROBIKEは、2022年のフランクフルト移転以降、都市型かつ未来志向の方向性へと転換が図られました。これに伴い、電動アシスト型のマイクロモビリティ関連企業の出展が目立つようになっています。この傾向は、程度の差こそあれ台北や上海の各ショーにも共通して見られ、CESやIAA MOBILITYとの棲み分けが、今後一層難しくなっていく可能性があります。


当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年7月26日土曜日

Stablead Performance MTB Components | EUROBIKE 2025 出張記

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。そつのない造りと、アースカラーを意識した発色の美しいアルマイト仕上げが目に留まったのが「Stablead」。初めて見聞きするブランドでしたが、それもそのはず本ショーが初のお披露目とのことでした。

ペダル
7075 T6アルミニウム製
ステム
ダイレクトマウントタイプもあり
ステム

「Stablead」は、カリフォルニア発の新興ブランドで、親会社は中国・深センに本社を構える映像機材メーカー「Tilta Inc.」。Tiltaが長年培ってきた精密加工技術を活かし、ジンバルや三脚でのノウハウをMTBコンポーネントへと応用しています。また、Brian Lopes氏をブランドコンサルタントに招聘して、パフォーマンスブランドとして打ち出してます。

リアサスペンションユニット プロトタイプ
カーボンサスペンションフォーク プロトタイプ
カーボンサスペンションフォーク プロトタイプ
T800カーボン製、最大160mmトラベル

まずは、2025年8月頃からステム/チェーンリング/クランク/ペダルをD2Cで上市予定。2026年には、サスペンションフォークとリアショックも追加予定とのこと。

同社ブースでは、Atherton Bikesと同様の手法である、3Dプリントによるチタンラグとカーボンを接着したバイクのプロトタイプも公開されました。ただし、現時点では量産の予定はないとのこと。

DJIの例にも見られるように、異業種で実績を上げたメーカーが、自らの技術力を活かして自転車業界へ参入するケースは今後増えてくる可能性があります。欧州や北米市場であれば、収益面でも十分に事業としての魅力があるのかもしれません。


当店の「EUROBIKE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

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