2019年6月15日土曜日

電動アシスト ブリヂストン HYDEE.2 | ハイディツー HYDEE.B | ハイディビー 汎用ワイドキックスタンド 交換



ブリヂストンサイクルのHYDEE.2やアンジェリーノ等は、リアエンド形状が特殊で純正キックスタンドでないとポン付けできません。ただ、専用品が割高なのは世の常。流通量が多い市販品を追加工して流用できる場合は、その手を使う場合もございます。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

ディスクブレーキ ローター摩耗もご注意ください



普及が進んできたディスクブレーキ。パッド摩耗は気にされる方も多いのですが、使用に伴ってローターも損耗します。ローターの初期厚さは、メーカーによって違いますが、大ざっぱに「シマノ他:1.8mm、マグラ:2.0mm」と言ったところです。ちなみにシマノ基準だと、t=1.5以下は交換となります。

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電動アシスト自転車 電気系ケーブル カプラ破損 応急処置


別件の修理依頼で入庫した電動アシスト自転車。カプラの爪が折れて断線していたので、併せて修理させて頂きました。今回は、熱収縮チューブを被せて、前後カプラをインシュロックで車体に固定して応急的に対応しました。

電気系ケーブルは、断線放置すると漏電&ショートの恐れがあるので、ご注意ください。

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Panaracer RACE A EVO4 TUBELESS COMPATIBLE TLC | パナレーサー レース A エボ4 チューブレス コンパーチブル テストしてみました とにかく走りが軽い ロードタイヤ




ホイール:WH-RX830
この頃のシマノ ロード用モデルは、シーラント耐性が低いので
気休めに薄めなテープを追加

いささか丸くなった、同社特徴の「All Contact Tread Shape」


2019春の新製品「Panaracer RACE A EVO4 TUBELESS COMPATIBLE/TLC」。メーカーさんのご厚意でバリバリ走られている店長さんとは違う、普通のオッサン枠で試させて頂く機会に恵まれました。

改めておさらいですが、「チューブレスタイヤ」は、シーラント要否で区分されます。

a.チューブレス:インナーライナー有り、シーラント不要
b.同・レディ/TLC/UST/TLR/TCS/TLE:インナーライナーほぼ無し、シーラント要

メーカーによっては、シーラント要でもチューブレスと謳ったりして分かりにくいのですが、本記事ではそれぞれ「a:チューブレス」と「b:レディ」と表記します。この辺りのFAQに関して、Cyclingtipsで良くまとめられています。

今回テストした「RACE A EVO4 TLC 700×25C」は、「レディ」に該当します。最初に感想を言ってしまうと、「とにかく走りが軽い」そして「ビードがラクに上がる」タイヤです。

1.走りの軽さ
各社のラボデータを見て、レディの低RRな特性は知っていました。ただ、パナレーサーさんがロード用チューブレスレディを発売するとお伺いした時、自身の経験でチューブレスは28C以上じゃないと恩恵少ないよなとか、高圧なロード用だとちょっと心配と思う節もあり、正直興味が沸きませんでした。

ただ、今回テストしてみると、最初の漕ぎだしで体感できるほど走りが軽いのに驚かされました。低く抑えられた重量面に加えて、GILLARベースに改良を加えたトレッドコンパウンド、やや凸コンターなAll Contact Tread Shape等の積上げ効果なんでしょうけど、同社の頑張りが垣間見れます。

全体のフィーリングは、チューブラーやチューブレスではなくクリンチャーです。いささか乱暴な表現すると、クリンチャーのビードを変えただけとも言えるレディなので当たり前かもしれません。チューブレスほどのショルダーグリップはありませんが、軽量クリンチャーのような頼りなさは無く、安心してバイクを倒し込めます。

改めて資料を見返し、RACE A EVO4の25Cサイズ同士で比較すると、カタログ値でTUBED:230g、TLC:210gとレディのほうが何故か軽いデータが。おそらく、ビードの違いと補強材配置がサイドウォールまでのTUBED、トレッドのみのTLCと言うのが効いてそうです。耐パンクは、シーラントあるからトレッドのみで良いよねということかなと。

2.ビードの上げやすさ
ISO 5775の改訂でタイヤ&リムの相性問題は、徐々に解消されていく期待がありますが、チューブレスで苦労されたユーザーさんも多いのではないでしょうか?。今回、シーラント無し+普通のフロアポンプ条件でも8barまで入気できました。篏合音はほとんど出ませんが、一発でスムーズにビードは上がりました。インナーライナーが無いので、チェーファーが動きやすく密閉されやすいのかもしれません。

シーラントは、同社がこのタイヤと同時リリースした「Seal Smart」を30cc/本でラブ注入。既にいくつかのタイヤに施工しましたが、作業性は良好です。ただ、揮発性が高いので交換サイクルは短めかも。

3.競合するクリンチャータイヤとの比較
トップエンドの「カーボンリム+ディスクブレーキ+チューブラー」を除いて、競合になるのは下記のようなチューブの組合せかと。
  • カーボン/アルミリム+ディスクブレーキ → ラテックス/tubolite S
  • カーボンリム+リムブレーキ → tubolite/軽量ブチル
  • アルミリム+リムブレーキ → ラテックス/tubolite/軽量ブチル
具体的に25C条件でタイヤ&チューブの組合せで比較すると、シーラントは揮発して、そのままが総重量にはなりませんが、ヒルクライム決戦用で同社の軽量タイヤ「GILLAR」と軽量ブチルチューブ「R'AIR」の組合せと同等になります。
  • RACE A EVO4 TLC/210g+シーラント/30g+バルブ/8g=248g
  • GILLAR/170g + R'AIRチューブ/77g=247g
足回りは軽量化したいけど、トレッド厚みがそれなりにあるオールラウンドに使えるタイヤが欲しいという方におススメなタイヤです。チューブレス/レディに対応したホイールをお持ちなら、一度試してみる価値があります。

例えば、チューブレスレディに対応している「ALEXRIMS ALX473EVO」と組み合わせれば、コストを抑えながら軽量な足回りを実現できます。

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2019年6月14日金曜日

Dahon Mu D9 | ダホン ミュー D9 アイスホワイト 折りたたみ フォールディング 2019 前後フルフェンダー サイクルコンピュータ 追加カスタム









ディスプレイは、ワンタッチで外せるのでステムレバー開閉時も干渉なし

DAHONの定番モデル「Mu」。ブラッシュアップされて「Dahon Mu D9」となって再登場。2019モデルは、シュワルベ・マラソンに似たトレッド厚めな20x1.75足回りとレーシーなグラフィックでグッとスポーティーな仕上がりに。

アジャスタブルハンドルポストにより、ハンドル高は10cm幅で調整が可能でポジションを変更が容易です。ワイヤがフレーム内蔵化されスッキリした外観に仕上がっています。ワイヤのメインヒンジ部は、スプリングでガードされる工夫も加えられています。

今回は、前後フルフェンダーとサイクルコンピュータを追加カスタムでオーダー頂きました。サイコンは、シンプルで操作しやすいモデルをオーナー様ご希望でしたので、「CATEYE QUICK | CC-RS100W」をセレクトさせて頂きました。

スッキリしたデザインとセンターマウントで、狙い通りの後付け感ないセットアップ。今回、センサー受信距離がギリギリ70cmでしたので、取付方法に裏技的な一工夫が必要でしたが、安定計測できました。キャットアイさん、サポートありがとうございました。

ベースバイク(SPEC詳細:公式サイト
DAHON Mu D9 / ダホン  ミュー D9 フォールディング 2019
カラー: アイスホワイト
折畳みサイズ:W78 × H66 × D35cm
適応身長: 142-193cm

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2019年6月11日火曜日

2019/6/11(火)営業時間 変更のお知らせ


直近の御連絡になりますが、店主体調不良の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2019/6/11 (火)  15:00-21:00営業

情けないことに季節外れのインフルかと疑うほど、頭痛と関節痛がありまして、回復すれば上記時間帯で営業します。回復具合が思わしくなければ、終日休業とさせて頂きます。低糖質ダイエットが効いて、体脂肪減って風邪ひいたのかなと期待したのですが、残念ながら体重は変わっていませんでした。

現在、店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2019年6月10日月曜日

SPECIALIZED S-Works Tarmac SL2 × R9100/R8000 10年落ちのフレームを最新デュラテグラでリビルド

SPECIALIZED S-Works Tarmac SL2 × R9100/R8000







怪しげなBT4.0・スピード/ケイデンスセンサーを試し中
自転車なんでも屋の当店ですが、最近グラベルでない普通のロードバイクをお探しのお客様のご来店が再び増えています。当店は、私情車もといデモバイクとして「Voluptas Disc/ウォルプタース ディスク」と「Voluptas Di2」の2台を有していますが、少々マニアック過ぎるかなと。「どんな乗り物なの?」と言う方向けの試乗車として、軽めなロードバイクを1台用意しようと考えました。

候補に挙がったのは、「TIME ALPE D'HUEZ 21|アルプデュエズ 21」と店頭特価の「Cannondale SYNAPSE HI-MOD DISC DURA-ACE←装備パーツも良くて後で手を入れるところがない&お買得バイク」の2台。毛色は異なりますが、完成度が高くおススメしています。

入手性はともかく技術的に気になっているのは、「Rondo HVRT CF0」。現在のトレンドであるエアロとグラベルを合体させたモデル。色物かと思いきや、BikeRadarやCycling Plus でも高評価を獲得しています。

最大の特徴は、フロントホイール固定パーツを入れ替えることでジオメトリを変更できる点。似たような発想は、東京サンエスさんのカーボンフォークや「GT Grade」でもあるのですが、Rondo HVRTは、オフセットのみではなく、肩下長さも変化させてターマック⇔グラベルに合わせたジオメトリ可変です。

そして、これは反則だよな~だったのは、ORNOTサイトに掲載された旧ロゴにリペイントされた「Cannondale SuperSix EVO」。以前から、CAAD6時代の旧フレームに最新コンポを載せてライドしている人を見ると、センス良いよなと思ってました。

そんなこんなで結局、店主もフレームがヘタるほど乗り込んでいない旧車「SPECIALIZED S-WORKS TARMC SL2(MY2008)」をR9100/R8000でリフレッシュして試乗車にすることに(ちなみに当店、SPECIALIZEDの取扱いはありません)。同時に、興味を引くプロダクツが幾つかあったので実装テストしています。


LEZYNE MEGA XL GPS

サイクルコンピュータは、「LEZYNE MEGA XL GPS」。ブラっと出かけた先で簡単にルートを自動作成&転送できるのが便利です。GARMIN 830J/530Jも発売決定していますが、金額的にもそこまでは不要と言うライダーの方におススメです。

K-EDGE・LEZYNE SPORTS マウント

サイコンのマウントは、「K-EDGE・LEZYNE SPORTS マウント」。純正のFORWARD MOUNTだとちょっと頼りない、DIRECT X-LOCK MOUNTは付かない、REC-MOUNTの拡張性は不要だと消去法なセレクトでしたが、レザイン特有のプッシュ&ターン固定でもマウントがお辞儀せずストレスがありません。

KINETIX DROPBAR

ハンドルは、「KINETIX DROPBAR」。まず、見かけないだろうレアモデルですが、形状が店主好みでワイヤも通しやすいです。残り1個店頭在庫あるので、ご興味ある方はお早めにどうぞ。

BIKE RIBBON UNIT

バーテープは「BIKE RIBBON UNIT」、テープメジャー柄で緩みやすい身体の戒めに。流行のハイグリップ/タッキーに相反するツルっとした表面、シャープエッジなので巻き上げたときの段差が少なめです。少量ですが、白・黒共に店頭在庫ございますので、お探しの方はお早めに。

Fabric Scoop PRO Shallow
サドルは、カーボンレールの「Fabric Scoop PRO Shallow」。座り心地もよくて、ヒョイと乗る感じならレーパン無しでも快適です。スペシャにドレル系サドルってどうなの?と業界的ツッコミは無しで。

軽量チューブ Tubolito


IRC ASPITE PRO RBCC 700×26C

ホイールは、キシリウムから始まったMAVIC黄金期の終盤プロダクツ「R-SYS」。足回りは、15Cリムに26Cタイヤの「ハミタイ」な組合せ。解放ストロークが増えたR9100キャリパでも、隙間はギリギリ。「IRC ASPITE PRO RBCC 700×26C」に「Tubolito」で、漕ぎだしの軽快感は23Cタイヤ+標準チューブの組合せと同等。後から、重量比較してもそんな感じ。

a.24Cタイヤ/205g+標準ブチルチューブ90g=合計295g
b.26Cタイヤ/245g+Tubolito/38g=合計283g

表層コート剤

処理前1

処理前2

処理後1

処理後2
ほったらかしでクリア劣化があったので、これは良い機会と自転車用ではない表層コート剤を試してみました。この手は、輪界だと「○ラスの鎧」がメジャーかと。施工は比較的容易なので、塗装面に影響なければサービスメニューに加えようかと思います。黒部分に効果的です。

FORZA 4ZA CIRRUS PRO Di2 Seatpost Offset

交換前:THOMSON ELITE シートポスト
セットバック有り・250mm
重量:201g

FORZA 4ZA CIRRUS PRO Di2 Seatpost Offset
φ27.2 350mm Di2マウント有り
重量:230g

Di2マウントを含む余分な下端をカット、250mmに
重量:196g
シートポストは、THOMSON ELITEを使っていましたが、軽量化と突上げマイルド化を狙って、カーボン製の「FORZA 4ZA CIRRUS PRO Di2 Seatpost Offset」に。今回は、不要な下端をカットして、トムソン対比-5g。


SUPACAZ Fly Cage

長年ボトルケージは、ド定番のELITE CUSTOM RACEを使っていましたが、改宗して軽量アルミ製の「SUPACAZ Fly Cage」をセレクト。すっきりデザインで、「Tacx Ciro」と併せておススメしています。カリカリ系でなければ、PDWのBird /Sparrow/Lucky Cat/Owl Cage が遊び心があってよろしいかと。

換装作業前1
気が付けば、2019時点でフレームは11年落ち、コンポに至っては16年落ちに

換装作業前2

こんな感じで旧車をリフレッシュしましたが、流れが早いMTBに比べると、ロードバイクは旧さが感じにくいです。自転車屋がそんなこと言ったら、身も蓋もないですが、トレンドは、ご存知の通り所詮「エアロ」と「軽量化」が交互の繰返しです。最近は、6.8kgルールのせいで「エアロ」トレンドが長く続いていますが。

ただ、新しいバイクは全体的に洗練されているのは確かです。ここ10年でサイズごとのジオメトリが適正なバイクが増えました。フォークオフセット、トレール、リーチ、スタンスをステップで割付けたり、サイズごとの剛性を意識した設計になっています。

昔のカーボンフレームは、フォークオフセットが43や45mmのみでトップチューブ長とヘッドアングルでお茶を濁すのが普通でした。2010年頃、この辺りのジオメトリをまじめにやっていたのは、ブリヂストン・アンカーぐらいでした。その後、アジア&女性マーケットを取込むため、ガノーやスペシャ、トレック等も同じ思想を採用しています。

長期的な経済性を考えたら、最新の完成車をスパッとご購入頂いて、消耗品のみ交換しながら乗り倒すことをおススメしています。ただ、独身時代に買った愛着あるバイクが家にあるけど、結婚された今はお小遣い制になったり、ご家族の目もあって新車&増車はムリという方も多いのはないでしょうか?。

今回のような、旧いバイクを最新コンポでリビルドする本質的なメリットは下記が挙げられますが、万一パーツ載替が見つかっても、ご家族が自転車に興味が無ければ、「ちょっと修理しただけ」と惚けられる副次効果があります。

1.多段化とワイドレシオ化
例:52-39×11-25(10s)→52-36×11-28(11s)。段数よりもワイドレシオ化のメリットが大きいです。リアクロスを維持しながら、重複するギア比を減らしてローレシオを実現できます。加齢と不摂生で低下したフィジカルを助けてくれます。

2.STレバーのリーチアジャストが容易
7900系以前のレバーは、全体のストロークが狭くてリーチを縮めるとカックンブレーキに。当時は、仕方なくブラケット固定面の下端を削って、リーチを詰めるような加工もしていました。

3.アウター×ローでバック踏みしてもチェーンが外れにくい
シャドーRDの恩恵で、たすき掛けしたときでもチェーンが外れにくくなります。目立たないことですが、日々のライドでストレスが減ります。余談ですが、XTRはXT以下と違いバック踏みしてもジャムしにくいRDになっていると昔聞いたことがあります。

シマノに関しては、2020年に発表されるであろう次機DURA-ACEからは、12sマイクロスプラインに移行するだろうし、ディスクブレーキがメインでキャリパブレーキの新規開発はおそらく無いでしょうから、旧フレームを流通性のある新パーツで組直すには、最後のタイミングとも言えます。

とは言っても、手持ちのホイールを生かしたいユーザーを狙って、サードパーティで現行ハブに対応した12sスプロケットも出てきそうですけどね。

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