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2025年9月25日木曜日

Vブレーキ・オールロードバイクを構想設計する 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その13

Vブレーキ・オールロードバイク CAD図面

以前の投稿で「レースバイクでなければ、Vブレーキ搭載のオールロードバイクが最適解ではないか?」とお伝えしましたが、店主は以前から「タイヤを太くしてエアボリュームを稼げるなら、硬めのアルミフレームをベースに組んでも、昔ほどスパルタンな乗り味にはならないのではないか」と構想を練っていました。

ただし、アルミフレームの多くは溶接後に熱処理が必要なため、生産効率を考慮するとある程度のバッチサイズが求められます。ビスポークを主体とする小規模ビルダーだとアルミが扱いづらく、必然的にスチールやチタン製に限られるのもこの理由の一つです。故・入部正紀氏が手がけたブランド「IRIBE」は、コロンバス製「スターシップ」チューブに対応した数少ない熱処理設備を有していたことで知られています。

それなら、世界的な自転車不況の影響で欧州からのオーダーが停滞しているいまこそ、従来よりも小ロットでの生産を引き受けてもらえるのではないか──という下心もあり、この一年ほど台湾・中国・東南アジアのファブリケーション各社に、アルミフレームを少量生産できないかと展示会等でコンタクトを続けてきました。

しかし、独自ジオメトリで現行主流規格に該当しないカンチ台座付きロードバイクフレームの生産を依頼すると、どうしてもMOQが大きくなります。さらに円安やインフレの影響も重なり、自社ブランド力やニッチ市場を考慮すると、現実的な落としどころには至りませんでした。


Path Less Pedaledでも紹介されましたが、EU圏における自転車産業のメッカとなりつつあるポルトガルに拠点を置く「veloctopus.cc」が開発した6軸多関節ロボットレーザー加工機とソフトウェアの組み合わせが普及すれば、オーソドックスな形状なら小ロットのフレーム生産の敷居は下がると期待しています。ただ、実現にはもう少し時間がかかりそうです。

そんなこんなで試行錯誤を重ねた結果、原点に立ち返り、小回りの利く国内ビルダーさんにスチール製試作フレームの製作を依頼して出図も完了しました。乗り味のイメージは、All-CityのSpace HorseやBlack Mountain CyclesのMonstercrossに近く、もう少し現代的にアレンジしたものです。

目くじら立てて速さを追求するというより、鼻歌まじりでカジュアルな普段着でも、ピチピチのサイクリングウェアでも様になるバイクを目指しています。試作の進捗を見ながら、最終的には4サイズ程の展開を目論んでいます。

細かいジオメトリの狙いなどは、また追ってお伝えします。新しい試みも検討中ですので、上手く進めば、マスプロモデルに満足されないライダーにも面白がって頂けるかと。


まったくの余談ですが、当店のCAD環境は「IJCAD Mechanical」です。在宅など異なるPCで作業することもありますが、自転車フレーム程度の2D作図であればレイヤーやオブジェクト数が少ないため、さほど負荷はかからないだろうと考えていました。

ところが実際には、内蔵GPUとメモリ16GBでは心もとなく、スナップのトラッキングがうまく機能せずイライラする場面に出くわします。作業自体はできるものの、ストレスなく作図するには32GB以上は欲しいというのが実感です。


ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年9月18日木曜日

Cannondale SuperSix EVO CX | キャノンデール スーパーシックスエボ CX 前後ディスクブレーキ フルード交換他

Cannondale SuperSix EVO CX | キャノンデール スーパーシックスエボ CX

SRAMコンポーネントが搭載されたCX/グラベルバイク、「Cannondale SuperSix EVO CX | キャノンデール スーパーシックスエボ CX」。艶やかなグラフィックが目に留まります。前後ディスクブレーキのフルード交換&ステアリングコラムのカットを承りました。
カット前のステアリングコラム

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

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2025年8月26日火曜日

DAVOS ダボス D-309 ネオスポルティーフ x Campagnolo EKAR カンパニョーロ エカル x LEVANTE N3W レバンテ オールロード グラベルバイク

DAVOS ダボス D-309 ネオスポルティーフ
Campagnolo EKAR カンパニョーロ エカル x LEVANTE N3W レバンテ

フカヤさんの「DAVOS/ダボス D-309 ネオスポルティーフ」をベースに「Campagnolo EKAR/カンパニョーロ エカル」と「LEVANTE/レバンテ N3W 」を組み合わせたセットアップを承りました。今どきな表現だと、グラベル寄りのオールロードと言った一台かと。

Campagnolo LEVANTE N3W
Campagnolo EKAR
fi'zi:k ARIONE CX:ベテランライダーを物語るサドルチョイス
Campagnolo EKAR
チェーンキャッチャー追加
Campagnolo LEVANTE N3W
ステム交換を想定したホース&ケーブルルーティングで仕上げました
FDシフトケーブル穴:グロメット追加

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

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2025年6月27日金曜日

BOMBTRACK HOOK METALLIC BLACK | ボムトラック フック メタリック ブラック Mサイズ クロモリ スチール グラベルバイク 特価SALE 30%off 341,000円→238,700円 店頭品1台のみ

BOMBTRACK HOOK | ボムトラック フック
カラー:METALLIC BLACK | メタリックブラック
サイズ:M/520-700C (C-T525/ホリゾンタル換算T-T541、適応身長170-181cm)
価格:341,000円→238,700円(30%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
トップチューブ・アイレット
広めなタイヤクリアランス
T47規格採用のBB
リアドロップエンド&ディスクブレーキキャリパ台座
シートチューブ・アイレット
ダウンチューブ・アイレット
薄肉軽量な鍛造アルミステムを標準装備


「BOMBTRACK HOOK | ボムトラック フック」を展示販売中です。伝統的なスチール素材を用いながら、T47BBやテーパードヘッド等の最新規格を取り入れた今時なグラベルバイク。ちなみにBOMBTRACKは、MY2024からグラフィックを刷新してスッキリした外観になりました。

HOOKは、どちらかと言うとグラベルレーサー寄りなデザイン。ただ、トップチューブバッグのダイレクトマウント、フォークのトリプルケージマウント、リアラック、フェンダー等多数のアイレットや拡張性も備えており、ツアラーやコミューター用途でスポルティーフ的に仕上げることも可能です。

BOMBTRACKは、最適なフレームジオメトリを確保するため、殆どのバイクでXS-S:650B、M-L:700Cとフレームサイズごとにホイールサイズを使い分けてます。ただ、走破性とタイヤホイール選択肢の多さ、MTB同様に700Cに収束する現在の流れを鑑みて、当店では700Cホイールを採用したグラベルバイクをお勧めしてます。

自転車オタク目線だと、スチールやチタンでディスクブレーキバイクを作る際に頭を悩ませるのが、リアキャリパ周りのドロップアウトです。東京サンエスさんも試行錯誤をされてますし、店主が長年お世話になっているライジンワークスさんからは、フロント台座規格を転用するアイデアを数年前に伺ってました。

最近では、他の国内ビルダーさんも上記手法を取り入れているのが見受けれます。その一方、この「HOOK」はドロップアウトまでパイプ構造として、台座部分のみをザグってつなぐシビれる造形になってます。

ギア比構成は用途にも寄りますが、リア12-13s以上ならフロントシングルでカバー出来ますが、11s以下だとフロントダブルの方が使い勝手が良いかと考えます。目立たない処ですが、HOOKのダブル仕様クランクは、「Shimano GRX FC-RX600」を標準装備しており、変速にストレスがありません。

余談ですが、BOMBTRACKのWEBサイトで良いのは、チェーンラインや最大チェーンリングサイズ、果てはスポーク長までをビルドインフォとして公開しているところです。

タイヤクリアランスは、このビルドインフォにてフェンダー無しでF45C/R42Cが公称値です。実際の処は、リアはホイール脱着時にエアを抜かないと厳しいかもしれませんが、50mm幅ぐらいまでは収まりそうなので、モンスタークロスなセットアップも一興です。

商品入替のため、店頭品1台のみ30%offの特価SALEでご提供します。

BOMBTRACK HOOK | ボムトラック フック(詳細SPEC→公式WEBサイト
カラー:METALLIC BLACK | メタリックブラック
サイズ:M(C-T525/ホリゾンタル換算T-T541、適応身長170-181cm)
価格:341,000円→238,700円(30%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。