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2024年4月15日月曜日

Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13 × Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー × TPUチューブ BTP Reflective Bartape / GRX ST-RX610 ブラケットカバー 装着例

Cannondale CAAD13 × Challenge PARIS-ROUBAIX × BTP Reflective Bartape
当店試乗車の「Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13」。気になっていた「バーテープ/ブラケットカバー/タイヤ」を実験的に取り付けてみました。
バーテープ:BTP Reflective Bartape カモ・パープルイエロー

最近トレンドのタッキー系とは真逆な、ツルっとした表層を持ったバーテープ。汗をかくシーズンでもベタ付かず不快になりにくいかと。リフレクティブ機能は、思いのほか反射してビックリしました。実際、夜間にクルマと並走すると車間距離を大きめに取って貰えるので、視認性UPの効果はありそうです。

裏地が3mm厚のEVAフォームなので、過度に滑りませんが、同じPU表層で滑りにくさを重要視されるなら、SYNTHETIC SYNT GLO DROPの方が無難かと。BTPでも高タックなモデルが展開されていますが、現状で他社品との違いを訴求するのは難しいかしら?とも。

ブラケットカバー(フード):GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー流用
STレバーは、シマノ105のST-R7020 (11s)ですが、ブラケットカバーをラインテクスチャー付きのGRX ST-RX610 (12s) 用へ交換。模様自体は、先出のST-RX810を踏襲しているので新鮮味は有りませんが、ST-RX600ユーザーもカバー交換時の選択肢になるかと。

Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー
+ TPU チューブ

3.Challenge PARIS-ROUBAIX オープンチューブラー + TPU チューブ
最新のハイエンド・ロードバイクの足回りは、言わずもがな「ワイドリム+チューブレスレディ28~30C」。ただ、運用面も考慮すると、店主のような偶にしかロードバイクに乗らない方には不向きかとも。

チューブレスレディまでの運用コストは掛けられないけど、シルキーな乗り心地を求めるライダーには、当店では「コットンケーシング×オープンチューブラー×ラテックスチューブ」をお勧めしてます。ただ、これもケース耐久&エア保持の低さ、後述するタイヤ装着の難しさのハードルがあります。

それじゃ、もう一段楽な運用に寄せて「ワイドリム×ポリケースオープンチューブラー×TPUチューブ」を試してみようと、型落ちの「Challenge PARIS-ROUBAIX」を引っ張りだしてきました。ナイロンケーシングのVittoria CORSA N.EXTを先取りしたモデルとも言えます。

過去にroad.ccBikerumorでも取り上げられているこのタイヤ。当店でも、発売当初からCXバイクのターマック用途や、荒れた路面を含むロングライドにお勧めしてきました。

コットンに比べて耐候性に優れたポリエステルケーシングを採用しているものの、構造は変わらず「きし麺」状のオープンチューブラー。一度嵌めたビードが逃げないよう、結束バンド(インシュロック/タイバンド)等でビードを抑えながら、タイヤを装着する必要があって、万人にお勧めできるタイヤではありません。今回のような、ワイドリムと薄いTPUチューブと組み合わせると尚更です。

呼び寸法は、旧ETRTO基準の700×27cで、内幅22.5mmのワイドリムと組み合わせると実幅31mmに。エアボリュームとしなやかなケースの恩恵で、バルーンな身体に優しい乗り心地が得られます。

その一方、タイヤ重量が260g/本あるので、200g前後の軽量モデルから履き替えると、漕ぎ出しのモッサリ感は否めません。オープンチューブラーで重量を抑えるなら、耐パンク性に目をつぶってVELOFLEX Corsa RACE辺りが候補に挙がります。

長々とお付き合い頂きましたが、シーラント&タイヤインサートは煩わしいし、オープンチューブラーを装着するような職人芸は勘弁したい。一般的な加硫クリンチャー構造で、しなやかケースの太めで乗り心地が良くてソコソコな価格のモデルはないの?となると…。

最新モデルにも関わらず、SKU多すぎ&チューブド製品は注目されていない感の「Panaracer GRAVELKING R/パナレーサー グラベルキング R 700×28C」辺りが現実的な落とし処になるんじゃないかと思います。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2024年4月1日月曜日

最新 シマノ GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー付き ブラケットカバーを旧型 ST-RX600 / ST-R7020 (11s 105)他に流用

GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー(手前側)
左:ST-RX600 / 右:ST-RX610
GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー

1.ST-R7120 / ST-R7020
シマノが公開しているパーツリスト「EV-ST-R7120-5035.pdf」を見ると、油圧ディスクブレーキ+メカニカルシフトの最新105「ST-R7120(12s)」は、前作「ST-R7020(11s)」と殆どのパーツで互換性があります。

言い換えれば、ST-R7120のブラケット設計は7020を踏襲、ワイヤ巻取機構を12s化したものかと。レバーは、指が掛かりやすいよう7020+7025あいのこデザインに。また、マスターシリンダー容量は、R9200&R8100と合わせているはず。

2.ST-R7020 / ST-RX600
グラベルバイク・GRXグレードのST-RX600(11s)は、ブレーキレバーのピボットポイントが変更されたものの、機構部はロード同クラスの105と多くのパーツを流用していて、「ブラケットカバー(ブラケットフード) WP-Y0F398010」も共通です。

3.ST-RX600 / ST-RX610
パーツリスト「EV-ST-RX610-5040」から、上記1同様に殆どのパーツで互換性が担保されているのが分かります。この中で「ブラケットカバー Y0SN98010」が、B互換になっているところが注目ポイント。旧型ST-RX600ユーザーは、上位グレード・ST-RX810/RX820と同様になった、最新の「ヒダ付き・テクスチャー加工」されたブラケットカバーを流用でき恩恵が受けられます。

余談ですが、12sコンポのシリンダー&ピストン容量を考えたら、キャリパはBR-RX610を起こすべきなのですが、BR-RX400継続になっているのが現状です。それゆえ、ブレーキタッチを考慮すると、BR-RX820を選択されることを当店ではお勧めしています。

上:GRX ST-RX610用
下:105 ST-R7020用
左:GRX ST-RX610用 / 右:105 ST-R7020用

長々と書きましたが、上記1~3の三段論法から「ST-RX610(12s)用 ブラケットカバー Y0SN98010」は、「ST-R7020(11s)」にも流用できるのでは?と、オタク心が擽られたので試してみることに。

やってみると、当然ですが問題無く交換出来ました。ラバー厚は、両者ともに1.9~2.0mm前後で、ラインテクスチャー以外は差がないようです。新型カバーは、ピボット上辺りのカバー浮きがピタッとするかと期待してましたが、残念ながら変わりなしでした。

なお、当店、ブラケットカバー交換は、ハンドル側からの装着をお勧めしてます。ゆえに、ワイヤ&ホースも脱着が必要になります。

Before:105 ST-R7020(11s) 標準状態
After:105 ST-R7020(11s) + ST-RX610用ブラケットカバー装着

素手派やハードコンディションでライディングされる方には、お勧めのTipsです。シマノ公式情報ではありませんが、「ST-RX610(12s) ブラケットカバー Y0SN98010」の対応STレバーは、B互換含めると下記になるかと。

ST-R7020, ST-R7025, ST-4720, ST-4725, ST-RX600, ST-RX400, BL-RX600, ST-RX610, ST-R7120

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年3月17日日曜日

Cannondale SuperSix EVO Gen.4 | キャノンデール スーパーシックス エボ 第4世代 デルタステアラー コラムカット 注意点

一般的なアヘッドステムの場合、締め代を確保するため、ステムorスペーサ上面を基準にコラムを2~3mm凹ませてカットするマイナス公差が通常加工です。

ただ、三角断面の「デルタステアラー」を採用した「Cannondale SuperSix EVO Gen.4 | キャノンデール スーパーシックス エボ 第4世代」は異なります。ヘッドキャップを「ツライチ用」or「汎用丸形」のどちらを用いた場合でも、コラム長はプラス公差に仕上げる必要があります。正確には、ステム上面から-1~+2㎜にするように指示されてます。
アンカー役のセットスクリューをトップキャップ側のナットで引き上げる構造なのが理由です。締め代は、トップキャップ裏の凹で吸収します。また、セットスクリュー長が限られているので、先述の公差で仕上げる必要があります。

ちなみに、デルタステアラーの表面は、ワイヤー/ホースとの摩耗防止のためInnegra繊維でラッピングされてます。
余談ですが、デルタステアラー側面には、オレンジ色のCAUTIONデカールが貼られています。そのままだと、左右フィラー(半円柱状のスペーサー)挿入時に干渉するので注意が必要です。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年3月11日月曜日

Cannondale Synapse 1 Alloy Rally Red | キャノンデール シナプス 1 ラリーレッド 7100系 105 メカニカル 12s アルミフレーム エンデュランス ロードバイク 51サイズ 展示販売中

Cannondale Synapse 1 AL | キャノンデール シナプス 1 アルミ
Rally Red | ラリーレッド
サイズ:51(適用身長165-175cm)
価格:300,000円→255,000円(15%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
フロント50/34T、リア11-34T
Trainer Axle 付属
Cannondale Top Tube Bag 付属

フルフェンダー装備例

ジオメトリ

ディスクブレーキ・エンデュランス・ロードバイク「Cannondale Synapse 1 AL | キャノンデール シナプス 1 アルミ」が入荷しました。「スマートフォームC2アロイフレーム&フルカーボンフォーク」を採用しており、軽量に仕上がってます。

ディスクロード必須の「前後スルーアクスル」仕様。ブレーキングやホイール脱着でハブがズレないないので、ストレスがありません。ドライブトレーンは、最新のシマノ・7100系105メカニカル12s+油圧ディスクブレーキを搭載。

グラフィックですが、鮮やかなラリーレッドにダウンチューブにCannondaleロゴが入ります。BSAスレッドBBやφ27.2丸シートポストの汎用規格なので、USEDパーツも流用しやすくなってます。公称最大32mm幅のタイヤクリアランス/ドロッパーシートポストのケーブル内蔵/多くのボトルマウント等で色々な用途に対応する、まさに万能な1台です。

エントリーユーザーは勿論、フルフェンダーやリアラックも搭載できるので、通勤&ツーリング用途として2ndバイクとしても宜しいかと。地味なポイントですが、固定ローラー台にセットし易い「Trainer Axle」付属ゆえ、汎用ディスプレイスタンドも利用しやすくなってます。
  1. フレーム:Lightweight SmartForm C2 Alloy, SmartSense compatible, BSA threaded BB, internal cable routing, flat mount, 142x12 thru-axle, removable fender bridge, hidden rack/fender mounts
  2. フォーク:Synapse Carbon, integrated crown race, 12x100mm thru-axle, internal routing, flat mount brake, fender mounts
  3. リム:DT Swiss R470 db, 28h
  4. ハブ(F) Formula CL-712, 12x100mm centerlock / (R) Formula RXC-400, 12x142mm centerlock
  5. スポーク:Stainless Steel, 14g
  6. タイヤ:Vittoria Zaffiro Pro Slick, 700x30c
  7. ペダル:Flat Pedal
  8. クランク:Shimano 105, 50/34
  9. ボトムブラケット:Shimano BB-RS500, BSA
  10. チェーン:Shimano 105
  11. リアコグ:Shimano 105
  12. フロントディレーラー:Shimano 105
  13. リアディレーラー:Shimano 105
  14. シフター:Shimano 105
  15. ハンドルバー:Cannondale 3, 6061 alloy, Compact
  16. グリップ:Cannondale Bar Tape, 3.5mm
  17. ステム:Cannondale 3, 6061 Alloy, 31.8, 7°
  18. ヘッドセット:Integrated, 1-1/8" - 1-1/4"
  19. ブレーキ:Shimano 105 7170, 160/160mm RT70 rotors
  20. サドル:Fizik Aliante Delta, S-alloy rails
  21. シートポスト:Cannondale 3, 6061 Alloy, 27.2x350mm
  22. その他:Cannondale Top Tube Bag, Trainer Axle

Cannondale Synapse 1 AL | キャノンデール シナプス 1 アロイ(SPEC→公式サイト
カラー:Rally Red | ラリーレッド
サイズ:51(適用身長165-175cm、C-T443/T-T水平換算544)
価格:300,000円→255,000円(15%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年3月9日土曜日

Cannondale SuperSix EVO 3 Gen.4 Chalk CHK | キャノンデール スーパーシックス エボ 3 チョーク R7170系 105 Di2 コンポ + カーボンホイール

Cannondale SuperSix EVO 3 Gen.4 Chalk CHK
キャノンデール スーパーシックス エボ 3 チョーク
R7170系 105 Di2 コンポ + カーボンホイール
汎用ステムへ容易交換できるようホースルーティングを選択
前作Gen.3も高次元でバランスが取れたオールラウンド・ロードバイクとして、高い評価を得ていた「Cannondale SuperSix EVO | キャノンデール スーパーシックス エボ」がGen.4へとモデルチェンジ。

実際に車体を組立整備してみると、前作のコンセプトを維持しつつ、各部をブラッシュアップされたのが垣間見れます。派手な変更点は有りませんが、樹脂パーツ含め、寸法公差や擦り合わせに進歩が伺え、工業製品として地道に作り込まれた印象。

造形面では、シートピラーの薄さに目を奪われます。また、フロントフォークはシャープエッジと翼断面形状が強調され、リア三角は有機的になりました。ディスクブレーキ搭載のSuperSix EVOは、世代を重ねることで着実に進化。細かい処ですが、立ち漕ぎした際もロータータッチや異音は無く、ストレスがありません。エアロダイナミクスを意識しながらも、2010年代のエアロモデルにありがちだったヒラヒラ感やピーキーさもなく、高次元でバランスが取れています。

標準仕様のリムは「DT Swiss R470 db」でしたが、38mmハイト・カーボンへ組替え。掛かりよさと扱いやすさ考慮して、400g/本のカーボンリムを選択しました。リム重量を比較すると、ハイトUPながらホイール前後で約100gの軽量化してます。

今回はオーダー頂いた際に、お乗りの自転車のポジショントレース&フィッテイング。それらをベースにセットアップ。また、後ほどオーナー様が手持ちステムに交換するかもしれないとのことで、コラムスペーサーやブレーキホース取回しは、その意向に沿って仕上げました。

ベースバイク(SPEC詳細→公式WEBサイト
Cannondale SuperSix EVO 3 | キャノンデール スーパーシックス エボ 3 Gen.4
カラー:Chalk/CHK/チョーク

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年3月4日月曜日

Cannondale Synapse Carbon 1 RLE Stealth Grey | キャノンデール シナプス カーボン 1 RLE ステルス グレー 51サイズ 36%off 1,342,550円→867,000円 特価SALE ハイエンドモデル Dura-Ace R9200 Di2 12s / HollowGram 45 SL KNØT カーボンホイール装備

Cannondale Synapse Carbon 1 RLE | キャノンデール シナプス カーボン 1 RLE
Dura-Ace R9200 Di2 12s / HollowGram 45 SL KNØT カーボンホイール装備
カラー:Stealth Grey/SGY/ステルス グレー
サイズ:51(適用身長165-175cm、C-T443/T-T水平換算544)
価格:1,342,550円→867,000円(36%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
ステム:HollowGram KNØT Stem Alloy, -17 degree 90mm へ交換
ホイール:HollowGram 45 SL KNØT カーボンホイール
シートポスト: HollowGram SAVE Carbon SmartSense, 27.2 x 350mm
タイヤ:Vittoria Corsa tan wall, 700 x 30c
固定ローラー台やディスプレイスタンドに便利な
着脱可能なスルーアクスルアダプタ付属
ブレーキローター:シマノ RT-MT900 φ160
ストレージ:StrapRack Storage
コラム長を長めに残しているので、スペーサ&ステム変更で幅広いポジションに対応可

キャノンデールのハイエンド・エンデュランス・ロードバイク「Cannondale Synapse Carbon 1 RLE | キャノンデール シナプス カーボン 1 RLE」。最新のDura-Ace R9200 Di2とカーボン製ハンドル/シートポスト/ホイールを標準装備した旗艦モデルですが、店頭品1台のみ1,342,550円→867,000円の超特価でご提供いたします。

Synapse Carbonは、LOVE CYCLISTの対談記事BikeRadarでも高評価を得ている快適性を訴求するエンデュランスモデルですが、レーシーなポジションでライディングされたい中上級者を想定して、店主独断で玄人仕様にセットアップ。SmartSense関連パーツを全撤去して、ドンガラ軽量化&コクピット周りをクリーンに仕上げました。

ダウンチューブのバッテリー台座は、Cannondale Strap Rack Storageに置き換えて低重心にスペアチューブ等を固定できるようになってます。勿論、標準付属の「SmartSense」パーツ一式もお渡しするので、通勤やブルベで安全安心を重視されたいライダーさんも満足頂けるかと。

タイヤは、舗装路:25-30C、グラベル酷道: 35-40C辺りで履き替え。使い勝手と乗り心地をバランスさせるなら、ハンドメイドクリンチャー(=オープンチューブラー)+TPUorラテックスチューブで運用するのが宜しいかと。

本モデルは、ブレーキローターやスプロケット含めてハイエンドパーツで構成されいて後からイジる処がないので、ある意味コスパに優れた一台とも言えます。完成車だとプアになりがちなタイヤも、乗り心地&転がり抵抗(低RR)に優れた「Vittoria Corsa 700x30c」が奢られ抜かりなし。

ワイヤ内蔵が一般的になった現代バイク。ワイヤ部品代&定期交換コストを考慮すると、よく走るライダーに当店は「油圧ディスク+電動シフト」モデルを強くお勧めしてきました。ランニングコストが抑えられ、ワイヤ微調整も不要でライドに集中できるからです。

「Synapse Carbon」は、ツーリング/エンデュランス/ロングライドをターゲットにしていて、実測40~42mmまでのタイヤも収められグラベル用途も視野に入ります。コースによっては、TopstoneよりもSynapseのほうが有利になることも考えられます。

正直、レース系バイクのような一発の切れはありませんが、ブルベ系エンデュランスライダーのような一定ペースで淡々と走り続けるにマッチ。また、一番多く居る週末ツーリングを楽しまれている層にも適合します。フルフェンダーも装備できるので、ラグジュアリーな通勤&ツーリング用途として2ndバイクとしても宜しいかと。

コンポも、最新のR9270系Dura-Ace Di2搭載で操作性も不満がありません。BSAスレッドBBやφ27.2丸シートポストの汎用規格なので、USEDパーツも流用しやすいです。ワイドなタイヤクリアランス/ドロッパーシートポストのケーブル内蔵/多くのボトルマウント等で色々な用途に対応する、まさに万能・オールラウンダーな1台です。

168cmライダー想定の参考ポジション

店頭車体は、身長168cm前後の中上級者を想定してセットアップしました。該当するライダーポジションは、一般的にホリゾンタル換算・トップチューブ長520mm+ステム長100mm前後が落とし処になっているかと。

Synapse Carbon・51サイズだと、T-T長544mmと長めに見えますが、リーチは376mmでレースバイク48~51サイズの中間値。ただ、大きめなタイヤクリアランスを確保するため、結果的にスタックが高めです。

これらを踏まえて、ステムをSystemSixやSuperSix EVO Gen.3用の水平な前下がりステム「HollowGram KNØT Stem Alloy, -17 degree 90mm」に変更して、上図「7番:サドル/ステム中心高低差70mm前後」と「8番:BB/ステム中心距離730mm」のオンロード・バイクポジションを確保してます。シナプス・カーボンのジオメトリ詳細に関しては、過去ポストをご覧ください。

HollowGram SAVE SystemBar Carbon Handlebar 400mm

ハンドル形状は、上記の通り。サイズ400でショートリーチ&ショートドロップ仕様で、3度と僅かですがフレアスタイルになっています。さらに、店頭車体は下記パーツへ換装しております。標準パーツも付属しますので、用途やライディングスタイルによって組替えることで、幅広い用途に適用できます。

そんな「Synapse Carbon」、用途別にどんな仕様にするかを考えてみると…。

A.通勤・ロングツアラー
ハードコア・通勤ライダーが行き着く「ハブダイナモ」ですが、高性能・高効率化しても原理上、回転抵抗は標準ハブに劣ります。それをバッテリーの一元管理というソリューションでアップデートしたのが「SmartSense」になるかと。

SmartSense系のバッテリー&前後ライトはそのまま。耐パンクベルトが入った28-32Cクリンチャータイヤで、足回りを軽くしたければTPUチューブに。前後フルフェンダー装備。

B.高速エンデュランスライダー
GARMIN補助用にSmartSenseバッテリーのみを残す。ステアリングコラムは、バッサリ切り落としてロードもしくは、グラベルバイクと中間程度のハンドル高さに。

C.週末サイクリスト
SmartSense関係を撤去して軽量化。バッテリーマウント部はベース設置して、低重心にスペアチューブ等を装備。ハンドル高さは、熟練度に応じたポジションでCervélo Caledoniaに寄せたセッティングに。


Cannondale Synapse Carbon 1 RLE | キャノンデール シナプス カーボン 1 RLE
標準セットアップ例

HollowGram SAVE SystemBar, Carbon, 8 deg. pitch adjust
Shimano Dura-Ace R9200 Di2 12s コンポーネント
SmartSense with Lights and Radar

フレームジオメトリ

太めなタイヤが収められるようになった現代バイク。小さなフレームサイズは、スローピングが強めになる傾向です。この辺りのジオメトリに関しては、過去ポストをご覧ください。身長170cm前後のライダーなら、この51サイズがドンピシャですが、164-168cm辺りのライダーだと48or51サイズのどちらにされるか悩まれるかと察します。

初心者の方や、グラベルやハードツアー用途でギリギリまで太いタイヤを履かせて運用するなら、取り回しやスタンドオーバーハイトを重視して小さめな48サイズがマッチしそう。一方、身体を伸ばしたポジションを好むベテランやターマック用途なら51サイズになるかと。



サドルトップ高650mmのシート出量

先日、ちょうど良いタイミングでこの「Cannondale Synapse Carbon 1 RLE」51サイズを試乗する機会に恵まれました。コクピット周りは、「HollowGram SAVE SystemBar, Carbon, 8 deg. pitch adjust」が標準装備。上ハン部が偏平処理されているので、フニャフニャするのでは?と疑ってましたが、体重を掛けても剛性は確保されてます。また、専用品ながら2ピース構造で角度調整も可能です。

スタックが550mmと大きめゆえ、サドル-ハンドル高低差を付けたいライダーは、ステムをSystemSixやSuperSix EVO Gen3用「HollowGram KNØT Stem Alloy, -17 degree」へ変更することで、ハンドルはそのままで低めなハンドルポジションが確保しています。

油圧ディスクブレーキとワイヤレス変速機の導入拡大により、エンデュランス/グラベル/CX含めた全カテゴリーのバイクで、フル内装化へ突き進むのは間違いありません。その一方、ライダーコンディション&コースによってハンドルポジションを調整することは、難しくなってきています。

その点、Synapse Carbon 1 RLEのハンドル&ステム周りのケーブルルーティンは、オーソドックスなので調整が容易です。例えば、ターマック⇔グラベルでタイヤと共に上記ステムに入替えれば、1台のバイクで幅広い用途にアジャストできます。

ターマック:HollowGram KNØT Stem Alloy, -17°
グラベル/エンデュランス:HollowGram SAVE, Alloy, -6°(標準)

ポルシェに例えるなら、SuperSix EVO→911、Synapse Carbon→カイエンと言った住み分けになるかと。ちなみに2024/3月時点、CY2024のSynapse Carbon DURA-ACE装着モデルのラインナップ追加は予定されていないので、本モデルが最新となります。

標準仕様
  1. フレーム:Synapse Carbon, SmartSense enabled, Proportional Response size-specific design, BSA threaded BB, flat mount brake, 12x142mm thru axle, thru-tube internal cable routing with Switch Plate, removable fender bridge, hidden rack/fender mounts
  2. フォーク:Synapse Carbon, integrated crown race, Proportional Response size-specific design, 12x100mm thru-axle, thru-tube internal routing, hidden fender mounts
  3. リム:HollowGram 45 SL KNØT, Carbon, 20h front, 24h rear, 45mm deep, 21mm IW, tubeless ready
  4. ハブ:(F) HollowGram KNØT, sealed bearing 12x100mm centerlock / (R) HollowGram KNØT, 12x142mm centerlock w/ DT Swiss 240 internals
  5. スポーク:DT Swiss Aerolite, straight-pull
  6. タイヤVittoria Corsa tan wall, 700 x 30c
  7. ペダル:Not included
  8. クランク:Shimano Dura-Ace, BSA, 50/34
  9. ボトムブラケット:Shimano R9100 BSA
  10. チェーンShimano Dura-Ace
  11. リアコグShimano Dura-Ace
  12. フロントディレーラー:Shimano Dura-Ace Di2, braze-on
  13. リアディレーラー:Shimano Dura-Ace Di2
  14. シフター:Shimano Dura-Ace Di2 hydraulic disc
  15. ハンドルバー:HollowGram SAVE SystemBar, Carbon, 8 deg. pitch adjust
  16. グリップFabric Knurl Bar Tape:
  17. ステムHollowGram SAVE, Alloy, -6°
  18. ヘッドセット:Synapse Carbon Sealed Bearing, integrated, 1-1/4"-1-1/8"
  19. ブレーキ:Shimano Dura-Ace Di2 hydraulic disc, 160/160mm RT900 rotors
  20. サドル:Fizik Tempo Argo R3, 150mm width, K:ium rails
  21. シートポスト:HollowGram SAVE Carbon SmartSense, 27.2 x 350mm
  22. その他:SmartSense with Lights and Radar, Trainer-compatible thru-axle
使い勝手の良いロングライド(=エンデュランス系)・ロードバイクが欲しいけど、中途半端なモデルを購入すると、どうせ後から色々イジリたくなっちゃうんだろうと二の足を踏まれている方に如何でしょうか?。

Cannondale Synapse Carbon 1 RLE(SPEC詳細→公式WEBサイト
キャノンデール シナプス カーボン 1 RLE
カラー:Stealth Grey / SGY / ステルス グレー
サイズ:51(適用身長165-175cm、C-T443/T-T水平換算544)
価格:1,342,550円→867,000円(36%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
※ペダル別途
※サイズチョイスに関しては、過去ポストをご覧ください。

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。