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Before:旧ETRTO25Cで実測29mm幅 |
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After:旧ETRTO28Cで実測30mm幅 |
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Before:25cタイヤ重量 |
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After:28cタイヤ重量 |
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Before:ブチルチューブ重量 |
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After:ラテックスチューブ重量 |
今どきなエアロロードの中でも、ボリュームのあるタイヤに懐が広い「Cannondale SuperSix EVO Carbon Disc | キャノンデール スーパーシックスエボ カーボン」。
公式でもタイヤ幅30mmまでOKとなっています。
タイヤ交換時期に合わせて、ロングライド快適性&轍での操安性UPの相談を承りました。チューブレスレディ&幅広化で初案を頂いたのですが、オーナー様のユースケースをお聞きする限り、チューブドの方がマッチするとお伝えして店主オマカセで選定させて頂きました。
単純にタイヤを太くすると、重量と共にGD2が増えて漕ぎ出しや登坂時がシンドクなりますので、太めでそこそこ軽量タイヤ+ラテックスチューブを組み合わせて、重量を抑えながらしなやかなフィーリングを狙うことに。
a.タイヤ
標準状態は、19Cリムに旧ETRTO25Cタイヤの組合せ。径成長もあり実測29mm幅。先述した通り、クリアランスに余裕があるフレームなので仕上がり35mm幅ぐらいまでは装着できそうですが、リアセンター際まで攻めすぎるとエアを抜かないとリアホイールが外せなくなります。脱着機会も多いとのことなので、今回は径成長含め32mm狙いで選定することに。
欧米トレンドもあって、28~32Cサイズも徐々に選択肢が増えています。ただ、新旧ETRTO混在で仕上がり幅が異なるので注意が必要です。また、タイヤ幅だけに着目するとグラベル/ツーリング/街乗り用を想定したものが多く、300g前後/本とロード用としては重めで、乗り心地も硬めな傾向があります。
しなやかさを重視すると、例えばChallengeのオープンチューブラーは、シルキーな乗り心地ですがチューブ交換は慣れが必要です。
Vittoria Corsaも上質な乗り味ですが、オープンサイドのコットンカーカス(≒ケース)は耐候性が低く、毎日トレーニングをするようなライダーでないとトレッド摩耗よりも早く交換に至ります。
また、重量を追求しすぎると飛び道具的になってトレッドやサイドウォールが薄く、パンクリスクや耐久性に難が出ます。今回は、取扱いに神経質にならない落としどころで、カタログ値205gのそこそこ軽量な
Maxxis High Road 28C(旧ETRTO)を選択しました。
b.チューブ
ディスクブレーキでリム発熱が無いので、重量を抑えながらしなやかさを出すために「ラテックスチューブ」を組み合わせました。ただ、エア保持性が低いのがデメリットになります。エアリークをブチル並みに抑えて軽量にしたいなら、しなやかさは得られませんが「
TUBOLITO | チューボリート」と言う選択もあります。
c.重量&幅比較
タイヤ+チューブで交換前:277+116=393g→交換後:214+62=276gと片輪117gの軽量化。交換直後のタイヤ幅実測は、29→30mmで1mmUP、径成長で最終的に31~32mm幅になる見込みです。
※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。