2024年4月1日月曜日

最新 シマノ GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー付き ブラケットカバーを旧型 ST-RX600 / ST-R7020 (11s 105)他に流用

GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー(手前側)
左:ST-RX600 / 右:ST-RX610
GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー

1.ST-R7120 / ST-R7020
シマノが公開しているパーツリスト「EV-ST-R7120-5035.pdf」を見ると、油圧ディスクブレーキ+メカニカルシフトの最新105「ST-R7120(12s)」は、前作「ST-R7020(11s)」と殆どのパーツで互換性があります。

言い換えれば、ST-R7120のブラケット設計は7020を踏襲、ワイヤ巻取機構を12s化したものかと。レバーは、指が掛かりやすいよう7020+7025あいのこデザインに。また、マスターシリンダー容量は、R9200&R8100と合わせているはず。

2.ST-R7020 / ST-RX600
グラベルバイク・GRXグレードのST-RX600(11s)は、ブレーキレバーのピボットポイントが変更されたものの、機構部はロード同クラスの105と多くのパーツを流用していて、「ブラケットカバー(ブラケットフード) WP-Y0F398010」も共通です。

3.ST-RX600 / ST-RX610
パーツリスト「EV-ST-RX610-5040」から、上記1同様に殆どのパーツで互換性が担保されているのが分かります。この中で「ブラケットカバー Y0SN98010」が、B互換になっているところが注目ポイント。旧型ST-RX600ユーザーは、上位グレード・ST-RX810/RX820と同様になった、最新の「ヒダ付き・テクスチャー加工」されたブラケットカバーを流用でき恩恵が受けられます。

余談ですが、12sコンポのシリンダー&ピストン容量を考えたら、キャリパはBR-RX610を起こすべきなのですが、BR-RX400継続になっているのが現状です。それゆえ、ブレーキタッチを考慮すると、BR-RX820を選択されることを当店ではお勧めしています。

上:GRX ST-RX610用
下:105 ST-R7020用
左:GRX ST-RX610用 / 右:105 ST-R7020用

長々と書きましたが、上記1~3の三段論法から「ST-RX610(12s)用 ブラケットカバー Y0SN98010」は、「ST-R7020(11s)」にも流用できるのでは?と、オタク心が擽られたので試してみることに。

やってみると、当然ですが問題無く交換出来ました。ラバー厚は、両者ともに1.9~2.0mm前後で、ラインテクスチャー以外は差がないようです。新型カバーは、ピボット上辺りのカバー浮きがピタッとするかと期待してましたが、残念ながら変わりなしでした。

なお、当店、ブラケットカバー交換は、ハンドル側からの装着をお勧めしてます。ゆえに、ワイヤ&ホースも脱着が必要になります。

Before:105 ST-R7020(11s) 標準状態
After:105 ST-R7020(11s) + ST-RX610用ブラケットカバー装着

素手派やハードコンディションでライディングされる方には、お勧めのTipsです。シマノ公式情報ではありませんが、「ST-RX610(12s) ブラケットカバー Y0SN98010」の対応STレバーは、B互換含めると下記になるかと。

ST-R7020, ST-R7025, ST-4720, ST-4725, ST-RX600, ST-RX400, BL-RX600, ST-RX610, ST-R7120

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。