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2024年4月27日土曜日

厚底シューズとロードバイク 高騰化する機材価格の共通点 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その9

Youtube:為末大学 厚底探求の旅〜厚底伝来編 「靴は宗教だ!」より

シマノが、ロードバイク向けディスクブレーキ・コンポーネントを上市した当時。店主は、過去のMTB歴史や工業製品の技術動向から、「ディスクブレーキ/ワイドタイヤ/チューブレス」が主流になることは避けられないと予見しており、ほぼその通りの流れで現在に至っています。

さて、話変わって。店主は、ポッドキャストやYoutubeをながら聞きしますが、最近興味深かったのは、「為末大学 厚底探求の旅〜厚底伝来編 「靴は宗教だ!」」が挙げられます。ランニングシューズに知見が無く、「厚底」の流行程度しか知らなかったのですが、聴いていて「厚底シューズ=エアロ&ディスクブレーキ・ロードバイク」、「川内優輝選手=RX高岡選手」へ置き換えると、近年の国内自転車界と同じ構図に見えてきます。

この「厚底探求の旅」シリーズは、軽妙なトークの掛合いが面白いのですが、別のエピソードで「厚底化に伴い、ランナーの故障個所やトレーニング方法が変わってきた」とあって、自転車もディスクブレーキだと壊れるところが異なるわ~と思ったり。

その一方、上記シリーズに加えNumber記事の「國學院大・平林清澄はなぜ初マラソン日本新を出せた?…記録続出“超厚底シューズ”を選ばなかったワケは168cm、44kgの「超軽量ボディ」にあり」のように、厚底シューズが全てのランナー向けでないのと同様、全てのトレンド例えばショートクランクは、万人にマッチしないのでは?と店主は捉えています。

振り返ると1990年頃までは、ギア比制約もあってグランツール等の超級山岳コースでは、クランク長を伸ばす選手もいました。店主自身は、2000年頃にショートクランクを試した経緯があります。標準クランク長165mmのママチャリで、鬼漕ぎした時の感覚が良かったのがキッカケでした。

同じクランクで、165/167.5/170mmと替えて実走してみると、165mmは平地のフィーリングは確かに良かったのですが、登りはトルク不足が露見して使い物にならず、167.5 or 170mm選択するに至ります。当時と比較して、ギア比の選択肢は格段に拡がりましたし、楕円チェーンリングと組み合わせるとソリューションがあるのかもしれません。

さて、昨今のロードバイク旗艦・ハイエンドモデルは、高騰化が進んで200万円/台も珍しくなりました。ランニングシューズも同様で、ワンレースしか持たない8万円のモデルも販売されています

陸上界と自転車界で、このような機材高騰につながった理由の一つに、公式レースでの使用機材は市販品に限るとルール化されたことが挙げられるかと。利権側面もある自転車で言う「UCI承認」です。

陸上エリートランナーが、「匠・名工」が手掛けたビスポーク&スペシャルチューンされたシューズを履いていたのは有名な話です。自転車ロードレースも同様にメタルフレーム時代は、Litespeed/PASSONI/Merlin等で製作されたフレームがスポンサーロゴでカモフラージュされ、レースで目にすることがありました。

カーボンフレームが主流になってからは、特にツールドフランス等の注目度の高いレースでは、プロモーション費用が投じられ、同じ外観だけどカーボンレイアップが異なる1~数レース持てば良いといった特別レシピにて伊S工房等で作られ、エース級に供給されていたのは公然の秘密でした(現在も皆無とは言い切れませんが…)。箱車・レースカーの中身が市販車と全く違うのと似たようなものかと。

このように、以前までは「市場に出ない極々一部のエリート用」と「市販品」で暗に境界線があったものの、ルール改訂でそれが溶け、市販品・上位モデルの価格が上昇、結果的に全体的に引っ張られる形となったというのが店主見立てです。勿論、複合的な理由は挙げられるのでしょうが。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト
その1
その2
その3
その4

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年4月21日日曜日

東京BRT 新橋~国際展示場 水素燃料電池バス 体験記 FCバスに揺られながら 築地市場跡地の再開発を考える

東京BRT 燃料電池バス

先日所用で、有明の「東京ビッグサイト(東京国際展示場)」方面へ赴くことに。当店が東日本橋にあった頃は、ママチャリで出向いていましたが、浦和からだと「ゆりかもめ」or「りんかい線」が王道。ただ、両ルートともに大回りで時間を要します。

そういえばと今回は、2020年10月からプレ運行中の「東京BRT」を利用することに。新橋駅から有明まで一直線に進むため、所要時間&コストが1/2~2/3程度に圧縮できます。余談ですが、2024/4月時点ではGoogle MAPで東京BRTを使ったルートは、サジェストされません。

事前確認は、バス停位置のみだったのですが、いざ乗車してみると補器類の音しか聞こえないし、発進時のトルクもあって加速もスムーズなので、これはディーゼルじゃないなEVかしら?と思ったら「燃料電池バス/FCバス」でした。

FCバスは1億円/台で、ディーゼル4~5倍の導入コストが掛かるらしいですが、量販商用車として、ここまで完成度が確保されていることに驚かされました。いや、本当にスゴイ。本スキームは存じませんが、経産省から1/2程度の補助金が出るケースが多いようですね。

導入&運用コストを考えると、乗車率が低い山間部を走るような路線に導入されることは、当面なさそうですが、緒言表を見ると最大FCスタック出力≒モーター出力なので、長い登坂はシンドイのでは?と想像します。ちなみに、東京BRTは3車種の車両が運用されている模様。
東京BRTの新橋バス停ですが、ゆりかもめ・エレベーターの地上出口近くに配置されており、導線設計が既存施設を上手に取り入れられています。ちなみに近年、近くの「汐留エリア」は空洞化が叫ばれていますが、築地市場跡地の再開発で人の流れを捕まえられれば、賑わいを回復できるかも?と思ったり。

「食のテーマパーク」構想で一度頓挫した三井不動産を中心とする本再開発計画。2022~2023年には現実味を帯び、対抗馬が無いことから確定的とも言われてましたが、2024/4/19に正式採択されたようです。東京ドーム跡地の住宅開発も見据えた、両手とも言える三井不動産さんの手腕には脱帽するしかありません。
東京BRT車内:フリーWiFi & AC100Vあり
豊洲エリアのマンション群を横目に
豊洲の車窓から:豊洲千客万来
国際展示場 バス停に到着

そんな東京BRTですが、臨海地下鉄の開業までの「つなぎ」という見方もあるようです。

2018/7月頃 選手村建設地 風景
2018/7月頃 選手村建設地 風景

さて、不動産業界を賑わす「HARUMI FLAG/はるみフラッグ」ですが、2018年夏はこんな感じでした。カップラーメンをすすりながら、こうして振り返っても、街並みが大きく変わっており湾岸エリアの開発スピードは凄まじしさを増すばかりです。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年4月15日月曜日

Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13 × Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー × TPUチューブ BTP Reflective Bartape / GRX ST-RX610 ブラケットカバー 装着例

Cannondale CAAD13 × Challenge PARIS-ROUBAIX × BTP Reflective Bartape
当店試乗車の「Cannondale CAAD13 | キャノンデール キャード13」。気になっていた「バーテープ/ブラケットカバー/タイヤ」を実験的に取り付けてみました。
バーテープ:BTP Reflective Bartape カモ・パープルイエロー

最近トレンドのタッキー系とは真逆な、ツルっとした表層を持ったバーテープ。汗をかくシーズンでもベタ付かず不快になりにくいかと。リフレクティブ機能は、思いのほか反射してビックリしました。実際、夜間にクルマと並走すると車間距離を大きめに取って貰えるので、視認性UPの効果はありそうです。

裏地が3mm厚のEVAフォームなので、過度に滑りませんが、同じPU表層で滑りにくさを重要視されるなら、SYNTHETIC SYNT GLO DROPの方が無難かと。BTPでも高タックなモデルが展開されていますが、現状で他社品との違いを訴求するのは難しいかしら?とも。

ブラケットカバー(フード):GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー流用
STレバーは、シマノ105のST-R7020 (11s)ですが、ブラケットカバーをラインテクスチャー付きのGRX ST-RX610 (12s) 用へ交換。模様自体は、先出のST-RX810を踏襲しているので新鮮味は有りませんが、ST-RX600ユーザーもカバー交換時の選択肢になるかと。

Challenge PARIS-ROUBAIX | チャレンジ パリ - ルーべ オープンチューブラー
+ TPU チューブ

3.Challenge PARIS-ROUBAIX オープンチューブラー + TPU チューブ
最新のハイエンド・ロードバイクの足回りは、言わずもがな「ワイドリム+チューブレスレディ28~30C」。ただ、運用面も考慮すると、店主のような偶にしかロードバイクに乗らない方には不向きかとも。

チューブレスレディまでの運用コストは掛けられないけど、シルキーな乗り心地を求めるライダーには、当店では「コットンケーシング×オープンチューブラー×ラテックスチューブ」をお勧めしてます。ただ、これもケース耐久&エア保持の低さ、後述するタイヤ装着の難しさのハードルがあります。

それじゃ、もう一段楽な運用に寄せて「ワイドリム×ポリケースオープンチューブラー×TPUチューブ」を試してみようと、型落ちの「Challenge PARIS-ROUBAIX」を引っ張りだしてきました。ナイロンケーシングのVittoria CORSA N.EXTを先取りしたモデルとも言えます。

過去にroad.ccBikerumorでも取り上げられているこのタイヤ。当店でも、発売当初からCXバイクのターマック用途や、荒れた路面を含むロングライドにお勧めしてきました。

コットンに比べて耐候性に優れたポリエステルケーシングを採用しているものの、構造は変わらず「きし麺」状のオープンチューブラー。一度嵌めたビードが逃げないよう、結束バンド(インシュロック/タイバンド)等でビードを抑えながら、タイヤを装着する必要があって、万人にお勧めできるタイヤではありません。今回のような、ワイドリムと薄いTPUチューブと組み合わせると尚更です。

呼び寸法は、旧ETRTO基準の700×27cで、内幅22.5mmのワイドリムと組み合わせると実幅31mmに。エアボリュームとしなやかなケースの恩恵で、バルーンな身体に優しい乗り心地が得られます。

その一方、タイヤ重量が260g/本あるので、200g前後の軽量モデルから履き替えると、漕ぎ出しのモッサリ感は否めません。オープンチューブラーで重量を抑えるなら、耐パンク性に目をつぶってVELOFLEX Corsa RACE辺りが候補に挙がります。

長々とお付き合い頂きましたが、シーラント&タイヤインサートは煩わしいし、オープンチューブラーを装着するような職人芸は勘弁したい。一般的な加硫クリンチャー構造で、しなやかケースの太めで乗り心地が良くてソコソコな価格のモデルはないの?となると…。

最新モデルにも関わらず、SKU多すぎ&チューブド製品は注目されていない感の「Panaracer GRAVELKING R/パナレーサー グラベルキング R 700×28C」辺りが現実的な落とし処になるんじゃないかと思います。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2024年4月3日水曜日

ANSELL EDGE | アンセル エッジ 現ENVEに見紛う 背抜きグローブ 試してみた

ANSELL EDGE | アンセル エッジ 48-126 背抜きグローブ

EDGE(現ENVE)」のグローブみたいだなと言うことで、作業用に「EDGE 48-126」を購入してみました。製造業や配送業でお馴染み、「ANSELL / アンセル」製の背抜き手袋です。

数百円で購入できる背抜きグローブ。耐摩耗性もあり薄手なので、春秋シーズンなら、サイクリング・グローブ代わりに、このような作業手袋を流用されるのも一手ではないでしょうか?。タッチパネル操作や紫外線カットは期待できませんが…。

48-126の掌側は、ポリウレタン・コーティングで軽量に仕上がってますが、ちょっとゴワつく感。グリップ力やフィット感を重視されるなら、ニトリルゴム(NBR)の方が良いかとも。

真面目な話を少しすると…。指先の感覚を大事にしたい店主は、以前までオイル・グリース扱い含めて素手で作業をしていました。自ずから、界面活性や手洗いにより皮脂が奪われます。手荒れで細菌感染もしやすくなると聞いたり、幾つかの理由があってニトリル手袋を装着するようになりました。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2024年4月1日月曜日

最新 シマノ GRX ST-RX610 (12s) ラインテクスチャー付き ブラケットカバーを旧型 ST-RX600 / ST-R7020 (11s 105)他に流用

GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー(手前側)
左:ST-RX600 / 右:ST-RX610
GRX ST-RX610 ラインテクスチャー付き ブラケットカバー

1.ST-R7120 / ST-R7020
シマノが公開しているパーツリスト「EV-ST-R7120-5035.pdf」を見ると、油圧ディスクブレーキ+メカニカルシフトの最新105「ST-R7120(12s)」は、前作「ST-R7020(11s)」と殆どのパーツで互換性があります。

言い換えれば、ST-R7120のブラケット設計は7020を踏襲、ワイヤ巻取機構を12s化したものかと。レバーは、指が掛かりやすいよう7020+7025あいのこデザインに。また、マスターシリンダー容量は、R9200&R8100と合わせているはず。

2.ST-R7020 / ST-RX600
グラベルバイク・GRXグレードのST-RX600(11s)は、ブレーキレバーのピボットポイントが変更されたものの、機構部はロード同クラスの105と多くのパーツを流用していて、「ブラケットカバー(ブラケットフード) WP-Y0F398010」も共通です。

3.ST-RX600 / ST-RX610
パーツリスト「EV-ST-RX610-5040」から、上記1同様に殆どのパーツで互換性が担保されているのが分かります。この中で「ブラケットカバー Y0SN98010」が、B互換になっているところが注目ポイント。旧型ST-RX600ユーザーは、上位グレード・ST-RX810/RX820と同様になった、最新の「ヒダ付き・テクスチャー加工」されたブラケットカバーを流用でき恩恵が受けられます。

余談ですが、12sコンポのシリンダー&ピストン容量を考えたら、キャリパはBR-RX610を起こすべきなのですが、BR-RX400継続になっているのが現状です。それゆえ、ブレーキタッチを考慮すると、BR-RX820を選択されることを当店ではお勧めしています。

上:GRX ST-RX610用
下:105 ST-R7020用
左:GRX ST-RX610用 / 右:105 ST-R7020用

長々と書きましたが、上記1~3の三段論法から「ST-RX610(12s)用 ブラケットカバー Y0SN98010」は、「ST-R7020(11s)」にも流用できるのでは?と、オタク心が擽られたので試してみることに。

やってみると、当然ですが問題無く交換出来ました。ラバー厚は、両者ともに1.9~2.0mm前後で、ラインテクスチャー以外は差がないようです。新型カバーは、ピボット上辺りのカバー浮きがピタッとするかと期待してましたが、残念ながら変わりなしでした。

なお、当店、ブラケットカバー交換は、ハンドル側からの装着をお勧めしてます。ゆえに、ワイヤ&ホースも脱着が必要になります。

Before:105 ST-R7020(11s) 標準状態
After:105 ST-R7020(11s) + ST-RX610用ブラケットカバー装着

素手派やハードコンディションでライディングされる方には、お勧めのTipsです。シマノ公式情報ではありませんが、「ST-RX610(12s) ブラケットカバー Y0SN98010」の対応STレバーは、B互換含めると下記になるかと。

ST-R7020, ST-R7025, ST-4720, ST-4725, ST-RX600, ST-RX400, BL-RX600, ST-RX610, ST-R7120

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2024年3月30日土曜日

パークツール | Park Tool CCP-22 コッタレスクランクプーラー BB ボトムブラケット コッタレスクランク抜き リムーバー

パークツール | Park Tool CCP-22 コッタレスクランクプーラー
お馴染み「コッタレスクランク抜き」。同じ用途の工具でも、BB軸仕様などで使い分ける必要があって、当店でも5~6個ほど所有してます。同業者だと頷くと思いますが、プーラー固定時、クランク側のネジに掛かりにくい場合があります。

そんな時に重宝するのが、「Park Tool CCP-22 CRANK PULLER - SQUARE TAPERED」。雄ネジ先端がC面取り&テーパー処理されていて、しっかり挿入できます。但し、TA等の一部クランクには使用できませんのでご注意下さい。

ちなみに当店、気の利いた「凝ったレス」は苦手です。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2024年3月19日火曜日

ガス衣類乾燥機を修理する ファンベルト交換 / 見落としがちな 排湿筒 ガラリ 清掃

ガス衣類乾燥機 ファンベルト交換
清掃前 ガラリ
清掃後 ガラリ

先日、みんなの憧れ46worksさんが洗濯機を鮮やかに修理される動画が流れてきました。さり気なく、冷凍庫にベアリングを入れて「冷やしばめ」されているのが痺れます。

インターネット、特にYOUTUBEの普及により、良くも悪くも情報やノウハウの民主化が進みました。自身のDIY基準は、過去のポストから変わりなく、大まかな工数を試算して、自身レバレートを掛けて妥当性を判断してます。

閑話休題。単純加熱なら、灯油or都市ガスがエネルギー単価が優れていますが、10年強選手のガス乾燥機がご機嫌ナナメに。

店主は、過去に産業用の恒温槽やシュリンカーに携わっていたので、過熱防止等の制御は理解してます。エラーコードを見て、フェールセーフが効いたのねと一通りチェックしてみることに。

吸排気フィルターは、こまめに清掃していてキレイだし、排湿フレキダクトも詰まっていません。サーミスタの類も問題ありません。見落としていたのですが、排湿筒・ガラリの詰まりが原因でした。高所作業になるケースが多いので、敢えてユーザー向け資料では触れられていないのかと。

上記対応で暫く問題無かったのですが、今度は別のエラーコードを吐くように。ファンベルトを交換して今に至ります。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2024年3月17日日曜日

Cannondale SuperSix EVO Gen.4 | キャノンデール スーパーシックス エボ 第4世代 デルタステアラー コラムカット 注意点

一般的なアヘッドステムの場合、締め代を確保するため、ステムorスペーサ上面を基準にコラムを2~3mm凹ませてカットするマイナス公差が通常加工です。

ただ、三角断面の「デルタステアラー」を採用した「Cannondale SuperSix EVO Gen.4 | キャノンデール スーパーシックス エボ 第4世代」は異なります。ヘッドキャップを「ツライチ用」or「汎用丸形」のどちらを用いた場合でも、コラム長はプラス公差に仕上げる必要があります。正確には、ステム上面から-1~+2㎜にするように指示されてます。
アンカー役のセットスクリューをトップキャップ側のナットで引き上げる構造なのが理由です。締め代は、トップキャップ裏の凹で吸収します。また、セットスクリュー長が限られているので、先述の公差で仕上げる必要があります。

ちなみに、デルタステアラーの表面は、ワイヤー/ホースとの摩耗防止のためInnegra繊維でラッピングされてます。
余談ですが、デルタステアラー側面には、オレンジ色のCAUTIONデカールが貼られています。そのままだと、左右フィラー(半円柱状のスペーサー)挿入時に干渉するので注意が必要です。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年3月14日木曜日

台北サイクルショー 2024 | Taipei International Cycle Show 2024 行ってきました Ridea Prism Wing wheel/TRP HYWIRE/Hyena/OOLO OOECAGO SCOOCAGO/igus BIKE など

Taipei Cycle 2024 / 台北 タイペイ サイクルショー 2024 

旅も人生も楽しむことがヘタクソな店主、毎度のLCCで日帰り台湾へ。「台北サイクルショー2024/Taipei Cycle 2024」に出張してきました。桃園空港→南港展覽館は、いつもの「1843バス」なら車中で1時間寝られる算段でしたが、飛行機遅延でMRT移動を余儀なくされて出鼻からつまづいた感。

ショー全体の雑感は、関連パーツ含めてE-BIKEが本流は変わらずの状況。例年に比べて、アナログバイクが目に付きましたが、スチールやチタンのメタルフレームもケーブル・フル内装が当たり前に。

大メーカーのブースは、サイズを従来の半分程度に抑えたところも散見され、業界の景況感が反映されたところ。EUROBIKEや費用etcを理由に欧米人は少なく、日本人含めアジア圏からの訪台者も減った印象。
Ridea Prism Wing wheel

ワイドタイヤ&リムによる低圧化を追い風に、「ニップルホール&リムテープ」や「スポークテンション構造で免れないリム変形」と言ったチューブレス・タイヤの阻害要因を排除するなら、行きつくところは自動車やモーターサイクル同様のワンピース・リムになるんじゃないかと。

シーラントありきな現在のチューブレスレディは、工業製品として未熟さが拭えず、将来は下記のようなセグメントを予想しています。

ハイエンド(レース向け):重量や転がり抵抗を重視、チューブレスレディ踏襲
ミドル:バトンホイール+チューブレス(シーラント不要)
エントリー:昔ながらのチューブド継続

勿論、シーラントで誤魔化せなくなるとタイヤメーカーは、部材精度の向上や成型機投資が必要に。更に「チューブレス+ラジアルケーシング」まで突き進んだ場合、現状で手札を揃えているのはMAXXIS (CST)だけになるかと。

TRP HYWIRE + Pinion C1.12i Smart.Shift Gearbox

アナログバイク(=ペダルバイク)用で、Eurobike 2023でも出展されていた電動コンポ「TRP HYWIRE」と「Pinion C1.12i Smart.Shift Gearbox」の組み合わせ。

内装変速機で最近上市された他社品としては、「Rohloff E14」や「Classified日本語サイト)」のリアハブ型が挙げられ、既存フレームにも適用できるのがメリット。一方でミッドマウント式は専用フレームが必要ですが、マスの集中化が図れます。

TEKTRO / テクトロ ドライブトレーン関連

これまでは、上位のTRPブランドのみであったドライブトレーン関連。満を持して?、ボリュームゾーンのTEKTROブランドでも展開。型番から推測するに、ケーブルピッチはシマノ互換かと。
CST OVERTON セミスリック・グラベルタイヤ
CSTブランドでもチューブレスレディ上市済み

シマノ
気が付けば、フレームとタイヤを除きすべてを自社傘下に

GIANT
台北ショー開催にあわせて新型TCRを発表

WTB
TCS ROCKET TIRE PLUG KITやMAX-FLOW VALVESの他、
同社イメージのブラウン色なTPU チューブを発表

MERIDA
差別化のために、カラーオーダー回帰か?

GW Manufacturing
NCから排出されたスクラップから100%リサイクルしたアロイ・スペーサー

EU市場からは各社に、リサイクルや梱包材で環境対応が求められている模様。2000年前後にあったISO14000トレンドを思い起こさせます。
INTENSE
Hyena / ハイエナ

「Hyena / ハイエナ」は、ポップなCIに変更。ディスプレイを備えた上位のHMIを投入したり、サークル錠含めたエコシステムを構築中。

JuinTECH / Juin Vent-Vane
アルミ放熱フィン付きローター
OOLO / OOECAGO & SCOOCAGO

C-TECH UNITED CORPORATIONが手掛ける「OOLO」。キックボードの現実解と物流ラストワンマイル対応を併せたフロント2輪のReverse Tricycle。現状、操舵にクセはありますが、このスタイルをベースに全固体電池と組合わせ、ペダリング不要になるのが2040年頃のパーソナルモビリティかと店主は予想してます。

igus BIKE

自転車屋だとドライブッシュ(すべり軸受)、FA/産業機械/生産技術屋だとケーブルベア(エナジーチェーン)でお馴染みの「igus/イグス」は、回転成形&再生プラスチックで作られた自転車を出展。ハンドルバーは、豊富なカラーバリエーションが特徴で強度も確保しているとの事でしたが、重量はそこそこありました。

Rapha Taipei Clubhouse·台北

南港展覧館からの帰り道、「Rapha Taipei Clubhouse」に立ち寄ってきました。此方の反応をみて、さり気なく英語接客に切り替えるスタッフさんを見てインバウンド対応っぷりが伺えました。
家楽福超市 台北重慶北店

台北駅周辺は、スーパーマーケットが少なく、手頃な価格と24時間営業で重宝していた「頂好 wellcome」。赤&黄の看板が目印でしたが、知らぬ間にジェイソンズと共にカルフールに買収され「家楽福超市」に。店頭の品揃えが以前に比べて、高級志向になったような…。

さらに、そのカルフールは統一集団に買収されるようで、日本国内のドラッグストアM&Aと似た構図。ちなみに台湾スーパー事情は、こちらのnote記事が分かりやすいです。
最後に台湾土産。訪台時のイミグレ後に頂いた「Covid-19 コロナ検査薬」を先着一名様に差し上げます。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。