2025年2月8日土曜日

Un Authorized | アン オーソライズド 細くて短めな 玄人好みの新作グリップ

Un Authorized | アン オーソライズド 新作グリップ サンプル

「軽薄短小」は長らく、日本におけるコンシューマー向け製造業の強みとされてきました。ただ「短小」と聞くとネガティブなイメージを抱くのは、オッサン店主だけではないはず。そんなしょうもないことを、展示会でダイアテックさんの自社ブランド「Un Authorized | アン オーソライズド」の新作グリップをニギニギしながら考えていました。

このグリップ、2024年夏に初期サンプルを拝見していましたが、2025年1月末に最終製品に近いモノをハンズオンすることが出来ました。最大の特徴は、ロックオンタイプながら「極細」を実現しているところ。表面は卓球の粘着ラバーを彷彿させる高いタッキネスで、グローブが無くても滑り知らず。手の中でハンドルを遊ばせたい玄人ライダー向けと言えるかと。

全長が短めなモデルも展開予定とのことで、手の小さい方や狭めなハンドルバーをお使いの方にもマッチしそう。射出成形を知る工場目線で、歩留まりを考えると極薄構造は避けたい処ですが、担当者さんの拘りが色濃くでているのが伺えます。

近年は、ロックオンタイプが主流で、プラ芯材があったり構造上「長太」になったグリップ。1990年前後にあった「ATI / ULTRA SLIM LINE」に代表されるような、細身のモデルは市場で見かけなくなりました。当時は、PanaracerがXC-Magicのトレッドパターンを模した別注品もありました。

ちなみにブースで「香り付き」と聞いて、冗談と思って鼻を近づけてみるとホントでした。それは、昔の「匂い付き消しゴム」や「クルマのバックミラーに吊り下げていた芳香剤」を彷彿させ、サイケデリックのカラーリングも相まり、2周回ってナウい感を醸し出してます。なお、発売時期&価格等は未定とのこと。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年2月7日金曜日

iRC | アイアールシー BOKEN LIGHT チューブレスレディ / BOKEN DOUBLECROSS LIGHT チューブレスレディ 2025年3月 発売予定

BOKEN LIGHT チューブレスレディ 試作品
BOKEN LIGHT トレッドパターン
左:BOKEN LIGHT / 右:BOKEN DOUBLECROSS LIGHT

以前からイベント等で参考出品されていたiRCグラベルタイヤ、「BOKEN LIGHTチューブレスレディ」と「BOKEN DOUBLECROSS LIGHTチューブレスレディ」。2025年3月頃からデリバリー開始予定とのこと。

新作の「LIGHT」仕様は、北米市場の要望を受けてカーカスを60→120TPIへ変更。ベルトも排して、軽量化としなやかさを追求した構造を採用。これまで同社TLRは、「サイド汗かき(シーラント滲み)防止&耐サイドカット」を重視する設計思想が読み取れましたが、新作のLIGHTシリーズはパフォーマンスへ振ったグラベルタイヤと言えそうです。

「BOKEN」と比べて、「DOUBLECROSS」は、呼び寸法で2mm太いですが、トレッドのブロックパターン厚み分でケースは共通と推測してます。海外ブランドのタイヤに比べて、お財布にやさしい価格設定も魅力的。

ちなみに重量は、BOKEN LIGHT 40Cで460g/本。通常モデル対比、総じて約9%の軽量化しているとのこと。グラベルに限らず、オールロード用途でTPUチューブと組み合わせても宜しいかと。ご予約をお待ちしております。

BOKEN LIGHT TLR/ボウケン ライト チューブレスレディ
カラー:タンのみ
サイズ:700×36C、40C
標準小売価格:6,700円/本(税抜)

BOKEN DOUBLECROSS LIGHT TLR/ボウケン ダブルクロス ライト チューブレスレディ
カラー:タンのみ
サイズ:700×38C、42C
標準小売価格:6,700円/本(税抜)

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2025年2月6日木曜日

メカニック泣かせ E-Bikeの電気系トラブル Bosch Smart System Error 142001/620012 対処法

Bosch Smart System / Purion 200

ペダルバイク(=アナログバイク)にある、漕ぎ出しや登坂などの弱点を補って、行動範囲を拡げてくれる便利なE-Bike。ただ、電気系統に不具合が見舞われ、その原因特定にハマってしまうと自転車屋さん泣かせです。

当店では、BOSCH/SHIMANO/Bafang/Hyenaのエンジン(=モータ)が搭載された車体に向き合うケースが多いです。大手メーカーは、ディーラー向けに診断装置(ドングル/アプリ)を用意しており、当店でも導入しています。

ただ、自動車のOBD2診断機だと「カム角センサー異常」等、割とピンポイントでNG箇所を表示しますが、E-Bikeの場合は割とフワッとした診断結果しか返してくれません。また、集合知を求めてWEB検索しても、海外含めて情報は乏しいのが実情。

メカニック目線だと、産業機械(FA)のPLC(シーケンサー)からラダー図を吸い出し、モニタリングして不具合/だんまり停止の原因を特定できるような、もうちょっと生の情報が診られる仕組みがあればと思っています。

可能性が高い箇所から順番に手を入れたり、各エンジンメーカー窓口とのやり取り/折衝には時間を要し、サイクルベースあさひさんの「基本時間工賃:13,200円(税込)/h」に倣って積み上げると多額になってしまい、中々お客様に全額請求できないのが現実です。
店主経験から話すと。Bosch/ボッシュ eBike Systems の「Smart System/スマートシステム」において、Purion デイズプレイに「エラー142001」が頻発して、診断アプリのエラー履歴で「620012 バッテリーのエラー 電流モニターのエラー - ショートを検知」があった場合は、「バッテリーの需給電端子」を最初にチェックすることをお勧めします。

特に、バッテリーがフレーム内蔵の場合は、端子が上端に設置されていることが多く、走行中に振動が加わるとバッテリー自重で端子が瞬間的に離れ、突入電流が印加されるものと推察してます。
そんな先の見えない作業をしていると、「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」劇中の草薙少佐が店主ゴーストに囁くのです。

「代謝の制御、知覚の鋭敏化、運動能力や反射の飛躍的な向上、情報処理の高速化と拡大・・・電脳と義体によって、より高度な能力の獲得を追求した挙げ句、最高度のメンテナンスなしには生存できなくなったとしても、文句を言う筋合いじゃないわ」と。

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2025年2月5日水曜日

Voluptas | ウォルプタース スチール カイセイ 8630R クロモリ スチール リムブレーキ ロードバイク シマノ Dura-Ace/ULTEGRA/Tiagra ミックスアセンブル リフレッシュ

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ リムブレーキ ロードバイク
メインフレーム:カイセイ 8630R
フロントフォーク:ENVE ROAD FORK 2.0
10年ほど前にBespokeでビルドさせて頂いた、当店オリジナル「Voluptas | ウォルプタース」のリムブレーキ ロードバイク。だいぶ乗り込まれた車体ですが、部分的なリフレッシュを承りました。

メインフレームは、スチール(クロモリ)の「カイセイ 8630R」。フロントフォークは、オフセット選択の自由度から「ENVE ROAD FORK 2.0」を選択してます。

当時は、主に通勤用途と言うことで、メンテナンス頻度とコストを抑えることを重視して、コンポーネントは、シマノ・4700系 TIAGRAをベースにあえての10sに。随所にDURA&アルテをアッセンブル致しました。

その後、STレバーが破損したタイミングで、オーナー所有の他車体とホイール互換性を持たすべく、ST/CS/CNのみを11sへ交換。ケーブルピッチは共通なので、未だ使えるFD/RDは4700系 Tiagraのまま。厳密に言うとゲート幅は違いますが、支障なく動作しています。

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2025年2月4日火曜日

結局、ミニVブレーキ搭載 ロードバイクが最適解なんじゃない? 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その12

カンチブレーキ台座

舗装路をラクに安全かつ速く走破するなら、「カーボンフレーム+油圧ディスクブレーキ+電動シフト+カーボンホイール+ワイドタイヤ」を装備した、最新のロードバイクが正解なのは間違いありません。

ただ、自転車はあくまで「道具」ゆえ、全ての用途や乗り方にマッチすることはなく、得手不得手があります。その一つが自転車を分解してパッキングする「輪行」が挙げられるかと。

ディスクブレーキ・ロード黎明期と比較して、現在は対応するグッズも増えて、ノフハウも蓄積されて来ましたが、やはりローター曲がりやパッドクリアランス再現性には気を使います。

輪行の容易さや持ち運びを重視するなら、フォールディングバイク(折り畳み自転車)を選択しますが、旅先でそこそこの距離&速度で乗るなら、車輪径が大きいロードバイクやグラベルバイクが合理的です。

それなら、従来のキャリパ式リムブレーキ・ロードバイクで良いんじゃないの?と言うのはごもっともですが、フレームやブレーキクリアランスからタイヤ幅が23-28mmに制約されます。

最新バイクに慣れた身体には、7Barのピーキーさや制動力の頼りなさは正直シンドイところ。ブレーキキャリパに限って言えば、クリアランスが大きい飛び道具的な「Ciamillo L8 ULTRA」もありますが…。

COLNAGO/コルナゴ C68 RIM MY2025 フロントブレーキ台座

広めなクリアランスと言えば、リムブレーキ最終期に投入されたのが「ダイレクトマウント」を思い浮かべる方も多いかと。タッチの良い「キャリパブレーキ」と、クリアランスが稼ぎやすい「Vブレーキ(リニアプル)」を合体させたとも言える新規格です。

直近では、世界100台限定で生産される「COLNAGO/コルナゴ C68 RIM MY2025」で採用され、仕様を見ると許容最大タイヤ幅は実寸32mmと謳われてます。ただ、専用台座が必須でディスクブレーキ化のうねりの中、本規格は忘れ去られてゆく運命になりそうです。

All-City Cycles/MR.PINK

話を一般的なキャリパブレーキに戻すと、例外的に、ロングアーチ仕様で32mm程度まで許容した過去の名車「ALL-CITY MR.PINK」が挙げられますが、そんなバイクはごく一部。この汎用性の高さは、バイクギークであるJeff Franeの面目躍如と言えるかと。ちなみにMR.PINK、フロントフォークを軽量な「Whisky Parts Co. NO.7 CARBON QR RD+」へ交換すると、グッと現代的な乗り味になります。

あと、リムブレーキで太めなタイヤが履かせられる現行ロードバイクで穴馬として挙げられるのが、「Cannondale CAAD Optimo 3」。ブレーキキャリパはショートリーチ仕様ながら、フレーム&フォークの懐が深めにデザインされていて、フェンダーレスなら30-32mmぐらいまで飲込めます。エントリーグレードですが、ベテラン勢の2ndバイクとしても「いいセンスだ」の一台としておススメです。

こんなことをグダグダ綴っていると、年配ライダーからは、伝統的なランドナーやスポルティーフを選択すれば良いんじゃないの?と、至極真っ当なご意見を頂きそうですが、そこは少々拗らせた店主。ピチピチから肩肘を張らない自転車遊びまでハマって、モーターサイクルの「カフェレーサー」みたいな、軽快で使い勝手も両立できるような1台を妄想するのです。

パナソニック FCXCC03 シクロクロス クロモリ(写真:同社WEBサイトから)

すると、知識人から届くであろう、カンチ台座が付いたCX(シクロクロス)バイクがあるじゃない?。パナソニックサイクルテックさんが「FCXCC03」を継続生産しているし…なのは、ごもっとも。ちなみに当店POS扱いはありませんが、同社製クロモリCXを購入検討されるならディスクブレーキでは無くて、カンチブレーキ仕様をおススメします。

2010年代後半までは、「ALAN BIKES/SUPER CROSS ERGAL」等の魅力的なバイクもありましたが、現在もカンチブレーキ仕様のCXバイクを流通させているのは、大手では上記パナさんと東京サンエスさんが筆頭に挙がるぐらいかと。ただ、両者ともにCX伝統ジオメトリを踏襲しており、分かり易いところだと「33mタイヤ基準&高めなBBドロップ60mm」なのが引っかかります。

それぐらい慣れの範疇。速い奴は何に乗っても早いし、上手い奴は何に乗っても上手いと言われるとぐうの音も出ませんが、ツーリングバイクなら70~75mm程度のBBドロップを基準に設計した方が扱いやすいと店主は考えます。まあ、その値も想定される基準タイヤ径やクランク長で上下するのですが。

All-City Cycles/Space Horse(写真:同社WEBサイトから) 

カンチ台座付のバイクなら、万能選手の定番「SURLY CROSS CHECK」を筆頭にされる方も多いと思いますが、ジオメトリがCX寄りで、どちらかと言うと短距離/ストップアンドゴー向き。ジオメトリで店主理想に近いのは、ディスコンの「All-City Cycles/Space Horse」で、悔しいですがJeffは二手三手先を行っているのです

ちなみにそのJeff。現在はWilde Bikesファウンダーの一人で、「Space Horse」の後継モデル「Sugar Foot」も展開しています。あと、最大タイヤ幅50mmはToo Muchですが、「Black Mountain Cycles / Monstercross」も似た設計思想が伺えます。

最近、当店をご利用頂いたベテランサイクリスト数名とも同様な話になって、結局行き着く処は同じになるんだなと妙に合点が行った次第。

ミニVブレーキ

長々と回りくどく書いて、最初に結論を述べよと怒られそうですが…。非レース/ライトツーリング用途なら、ロードバイクとランドナーの中間、今で言うオールロード/エンデュランスロードのジオメトリを踏襲して、700Cの30~40mm幅タイヤが履け、カンチブレーキ台座が付いた自転車が一番使い勝手が良いんじゃないかと店主は思うのです。

まず、ブレーキですが、古のカンチだと制動力が心許ないので、ミニV(=コンパクトV、アーム長84~85mm)が現実解。2000年代には、Campagnoloも「VELOCE リニアプルブレーキ(おそらくTEKTRO製)」をラインナップしていましたが、各社共に選択肢は絞られています。

余談ですが、店主は出来の悪いワイヤ引き(機械式/メカニカル)のディスクブレーキを使うぐらいなら、Vブレーキを選ぶと以前からお伝えしてきました。

シマノ BR-R353
鉄板のシマノですが、上位105クラスのBR-R573は既にディスコンで、現在はBR-R353のみに。ただ、どちらもアーム長が90mmなので、ドロップハンドル用STレバーと相性がイマイチ。ちなみに、レバー比を変更できるカムローラやトラベルエージェントの類は、物理&構造的な理由から当店ではお勧めしていません。

名作「TRP CX8.4」も生産を終えておりプレミアム価格に。「PAUL COMPONENT MiniMoto」は少々やり過ぎだしな~と、他に良いブレーキは、無いものかと探してたところ。2024年夏に開催された業界向け展示会で、サンプルを見て店主が鼻息を荒くしたのが⁡「DIA-COMPE BA85 / BA85EX」。カンチ仕様のCXバイクで、レースに出場している方にも朗報の一品かと(泥掃けは悪くなりますが)。

東京サンエスさん カタログより

そして、肝心のフレーム&フォーク。重量や造形の自由さを考えるとフルカーボンが理想ですが、こんなニッチなモデルに開発&金型コストを掛けては採算が取れません。そうなると、消去法的に「アルミorスチールフレーム+カーボンフォーク」の組み合わせへ落ち着きます。

フロントフォークは、カンチ台座付きを台湾や大陸工場から探すのも一手ですが、市場は既にディスクブレーキに移行していて大きなロットを積まざる得ず、CXバイクの雄、Ritcheyの「WCS Carbon Cross Canti Fork」もディスコン。結局は東京サンエスさん頼みになりそう。

個人的には、1990年代半ば~2000年初頭のアルミロード全盛期に用いられた「薄肉大径/バリカタ」なチューブを用いたフレーム。それに35C前後のタイヤを組み合わが面白いんじゃないかと思っています。

リムブレーキでも機械構造的には、前後スルーアクスルが正しくて走行面でも恩恵が大きいですが、ハブ選択肢が非常に狭くなるのでドロップエンドはQRに。また、フレームがスチールなら、「1-1/8"」のストレートコラムが前後の剛性バランスが取れそうです。

そんなこんなで、枯れた玄人向けの「カンチ台座付・オールロード」を構想設計中です。どのように着地できるかは読めませんが、ご興味のある方は、お問い合わせくださいませ。あと、極小ロットでもフレーム製作してくれる工場をご存じでしたら、アドバイス下さい。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2025年2月3日月曜日

Cannondale SuperSix EVO 2 Meteor Gray MTG | キャノンデール スーパーシックスエボ 2 メテオグレー 48サイズ Gen. 4 シマノ ULTEGRA Di2 R8170/カーボンホイール/カーボンハンドル 搭載 ロードバイク 展示販売中

Cannondale SuperSix EVO 2 | キャノンデール スーパーシックスエボ 2
カラー:Meteor Gray | MTG | メテオグレー
サイズ:48(適用身長160-170cm、C-T438/T-T水平換算520)
価格:760,000円→684,000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)
流通量が少なく確保が難しい「Cannondale SuperSix EVO 2 | キャノンデール スーパーシックスエボ」を展示販売中です。フレームはスタンダードMODながら、シマノ ULTEGRA Di2 R8170 12s/カーボンホイール/ハンドルを搭載しており、そのままで即レースバイクの一台。

上を見たら、キリが無いのがスポーツ機材。Hi-MOD仕様まで狙うと100万円越えでさすがに予算的に厳しいという方にも、後から不満が出ることが無いパーツ構成で良い落とし処かと。

前作Gen.3も高次元でバランスが取れたオールラウンド・ロードバイクとして、高い評価を得ていた「Cannondale SuperSix EVO」がGen.4へとモデルチェンジ。新作は最上位から順に、LAB71(ラブ・セブンティワン)、Hi-Mod(ハイモジュラス)、スタンダードMod(Std.)の3グレード展開に。

実際に車体を組立整備してみると、前作のコンセプトを維持しつつ、各部をブラッシュアップされたのが垣間見れます。派手な変更点は有りませんが、樹脂パーツ含め、寸法公差や擦り合わせに進歩が伺え、工業製品として地道に作り込まれた印象。

造形的にシートピラーの薄さに目を奪われます。また、リア三角は有機的に。フロントフォークは、シャープエッジと翼断面形状が強調されました。Di2バッテリーは、MY2015にデリバリーされたANCHOR TTバイク「RT9」と似たBB付近から挿入する方式。低重心化とシートポストの薄化に貢献してます。
前後ホイール:HollowGram R 45 carbon wheelset
GARMIN / WAHOOマウントは標準装備
カーボンハンドルバー:Vision Trimax Carbon Aero bars
Cannondale Wheel Sensor 装備
クランクセット:Shimano Ultegra R8100 52/36T
シートポスト:フレームサイズに合わせてゼロオフセット
コンポーネント:シマノ ULTEGRA Di2 R8170 12s

ディスクブレーキ搭載のSuperSix EVOは、世代を重ねることで着実に進化。細かい処ですが、立ち漕ぎした際もロータータッチや異音は無く、ストレスがありません。エアロダイナミクスを意識しながらも、2010年代のエアロモデルにありがちなヒラヒラ感やピーキーさもなく、高次元でバランスが取れています。

ざっくりした表現をするなら、熟成されたリムブレーキ最終期のハイエンドクラスに追いつき、スルーアクスルでより進む車体になった感。ホース類のフル内臓化によりスッキリした外観を獲得した反面、ハンドルポジションの微調整がトレードオフになったのは、現代バイクの共通課題です。

こちらの「Cannondale SuperSix EVO 2」は、バランスの取れた定番パーツで構成されており、ポジションさえ出してしまえば、ベテランライダーも不満が出ることは少なく、しいて挙げるならライダー好みが反映されるサドルを交換するぐらいかと。

前後ホイールは、「HollowGram R 45」を装備。タイヤは、「Vittoria Rubino Pro 700x25c」。内幅21mmリムとの組み合わせで、実幅28mm弱のツライチな仕上がり。

ちなみに、店主経験を踏まえて、一般ユーザーがロードバイクでチューブレスレディを運用するなら、重量/転がり抵抗/内圧/運用の面倒さ等のメリット&デメリットを勘案して、最低28C出来れば30C以上のタイヤ幅が望ましいと考えます。

ブレーキホースがハンドル/ステム/フレームを通すフル内蔵式のため、フィッティング後にコラムカット/ブリーディング等の仕上げ作業を行います。正式ご注文からお渡しまで数日を要しますことを予めご了承ください。

なお、最近の時流からご多分に漏れず本モデルも、次回入荷分から760,000円→840,000円へと10%値上がりになりますので、ご検討中の方はお早めに。

Cannondale SuperSix EVO 2 (SPEC→公式サイト)
キャノンデール スーパーシックス エボ  2 (Gen. 4)
カラー:Meteor Gray | MTG | メテオグレー
サイズ:48(適用身長160-170cm、C-T438/T-T水平換算520)
コンポーネント:シマノ ULTEGRA Di2 R8170
価格:760,000円→684,000円(10%off現金特価、10%税込、店頭品1台のみ)

いや~、Gen. 4/SuperSix EVO 2が良いのは分かるけど、お財布事情を鑑みるとそこまでは…とお考えの貴方。「カーボンフレーム+105 メカニカル+カーボンホイール」で構成したお得な「Cannondale SuperSix EVO 4」では如何でしょうか?。

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

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