2024年12月26日木曜日

年末年始 2024/12/26(木) - 2024/1/2(木) 休業のお知らせ

今年も一年、当店をご愛顧頂きまして本当にありがとうございました。連絡が遅くなってしまいましたが、棚卸&決算業務の為、年末年始は休業させて頂きます。ご不便をお掛けしますが、ご了承下さい。それでは、皆様よいお年を。

休業期間: 2022/12/26(木)-2023/1/2(木)
※2024年明けは、1/3(金)9amからの営業開始となります。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月24日火曜日

Muc-Off Big Bore Tubeless Valves | マックオフ ビッグボア チューブレスバルブ ボールバルブを採用したストレート・スルーフロー

Muc-Off Big Bore Tubeless Valves | マックオフ ビッグボア チューブレスバルブ
写真:Muc-Off 本国サイトより

先日、ダイアテックさんの販売店向け「Muc-Off」展示会にお邪魔してきました。新発売された「ROAD & GRAVEL TUBELESS SEALANT」と「Big Bore Tubeless Valves」を中心にお話を伺ってきました。

まずは、「ROAD & GRAVEL TUBELESS SEALANT」。先のポストでも触れましたが、Muc-Offもバンブーファイバーを含有したシーラントを投入してきました。詳細は、シクロワイアードさんの記事をご覧ください。

ストレート・スルーフロー

Big Bore Tubeless Valves ボールバルブ機構

もう一方の「Big Bore Tubeless Valves」。差圧で動作するプレスタのバルブコアでなく、産業界ではKITZ等お馴染みの「ボールバルブ」構造を採用することで「ストレート・スルー」による最大エアフローを確保しているのが特徴。

また、ネジ切りされていれば、バルブコアを外した汎用の仏式ボディに、Muc-Off製ボールバルブを取り付けることもできるとのこと。動作原理は、Bikerumor!をご覧ください。

従来のバルブコアだと付き物であった、シーラント付着による目詰まりや、コアを取外してシーラントを充填したり、チューブレスのセットアップ時に十分なエアフローを確保する煩わしさを解消できるアイテムになります。

特に粒子サイズが大きかったり、フィラー/ファイバーを含有したシーラントの追継ぎには有効かと。オイルケージと似た「Hey Dipstick!」でシーラント残量を管理できるとのことですが、流動性も影響するので万能では無いかなとも。

Muc-Off Big Bore Vales Types | マックオフ ビッグボアハイブリッドチューブレスバルブ
写真:Muc-Off 本国サイトより

 ビッグ・ボア・バルブシリーズは、米仏の組み合わせで下記3モデルがラインナップされて、下に行くほど仏式(Presta)対比のエア流量UPします。

  • LITE: Fitment: Presta Pump | Presta Rim | 230% Airflow
  • HYBRID: Fitment: Schrader Pump | Presta Rim | 254% Airflow
  • LUDICROUS : Fitment: Schrader Pump | Schrader Rim | 264% Airflow

「Our Big Bore Lite offers up to 230% higher air flow than traditional Presta valves thanks to the straight through bore design.」と空気流量230%が謳われていますが、会場でダイアテックの担当者さんに確認したところ、バルブコアが付いた状態のプレスタバルブを基準にしているとのことなので、すでにバルブコアを外して入気しているならば同等になります。

このシステムの真打は、追って発売される米バルブ-米リム穴に対応した「LUDICROUS」じゃないかと店主は睨んでいます。クルマやモーターサイクルと同規格の大口径な米式(Schrader)で、電動化(E-Bike)率の高いカーゴバイクやコミュータ市場のチューブレス化を狙っているかと。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月23日月曜日

little tokyobike 18 MOMO | リトル トーキョーバイク 18 モモ 18インチ キッズバイク 前後ドロヨケ/キッズバスケット(ステンレス)/プカプカホーン カスタマイズ

little tokyobike 18 MOMO
リトル トーキョーバイク 18 モモ
泥よけ
キッズバスケット(ステンレス)
プカプカホーン/招き猫
シンプルでおしゃれなキッズバイク「little tokyobike」。今回は、前後フェンダー/フロントバスケット/プカプカホーンの追加でオーダー頂き、セットアップしました。純正オプションの「キッズバスケット(ステンレス)」は、スクエア感が増した新モデルです。

2024年/12月現在、little tokyobikeの店頭在庫は御座いませんので、都度メーカさんからの取り寄せになります。

詳細なSPECは、tokyobikeさんのWEBサイトをご覧ください。

little tokyobike 18 / リトル トーキョーバイク 18
カラー:MOMO/モモ
適応身長 (目安):105〜125cm
価格:33,000円(税込み)
※フェンダー、バスケット他は含まれません。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月22日日曜日

カーボン&竹繊維 ファイバーフィラー入り シーラント ダマ&沈殿 対策

ファイバー/フィラー入りシーラント

MTBから始まったチューブレスレディ・タイヤ。ロードやグラベルバイクへの拡大に伴い、各社からリムテープやシーラントの新製品がちょいちょい登場しています。裏を返せば、決定的な装着&運用方法が確立されておらず、未だ試行錯誤が続いている状況を物語っているかと。

黎明期に比べれば、ノウハウは蓄積されているものの、職人技や相性問題は依然として多々あるのも実情です。そもそも論を言ってしまえば、変形を供するテンション構造ホイールにチューブレスタイヤを組み合わせという、前提条件から無理ゲーと向き合い続けているとも…。

チューブレスを安定運用するには、「ニップルホールレス+バトンホイール」まで行き着くしかないと店主は考えていますが、横風操安性/重量/価格面が課題があり、現状の選択肢は「ニップルホールレスのリム」を選ぶぐらいしかありません。

単純に厚みを増やすとタイヤ着脱時に該当部が剝がれやすくなる欠点や、重量増の制約があるのは百も承知ですが、気密性の観点からタイヤ各社にビード周りのゴムボリュームを増して欲しいと要望してきました。

新ETRTO以降、一例を挙げるとシュワルベは、ビード周りにチェーファーを追加して、シーリングリップ効果を高められているなど改善が進みましたが、「リム側:ビードフック形状」と「タイヤ側:ビード形状/材料配置」の相性問題は依然として残ってます。更にフックドorフックレスも混在して、ビードやチェーファーの最適化は困難になってます。

閑話休題。最近のシーラントですが、高めな内圧や大きな穴に耐性があるカーボン/竹等の繊維を混ぜたモデルが市場に登場してきています。ただ、それらファイバー/フィラーは、保管中に沈殿やダマになりやすいのが欠点です。

その対策として、施工前に塗料やネイルカラー等の撹拌に用いる卓上サイズのボルテックスミキサー(撹拌器/振とう器)で、シェイクするのが妥当なんでしょうが、とりあえずは店頭にあった超音波洗浄機で代用しています。

念のため分子結合的に悪影響がないか事前に調べましたが、「ソノケミストリー/超音波照射下の有機 合成反応」を読む限り、「超音波化学では周波数に依存する音波と分子との直接的な相互作用はないとされており、超音波の化学反応に対する効果は殆どキャビテーションに由来するものと考えられている」とあったので、家庭用装置の出力なら問題ないと捉えてます。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月19日木曜日

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ 油圧ディスクブレーキ ロードバイク シマノ ST-RS685/R9200/R8000/5800 ミックスビルド

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ 油圧ディスクブレーキ ロードバイク
シマノ ST-RS685/R9200/R8000/5800 ミックスビルド

ディスクブレーキ・ロードバイクの黎明期。シマノから、油圧ディスクブレーキ・ロードバイク用の「ST-RS685」がデリバリーされた2014年頃に当店で試作したのが、「Voluptas | ウォルプタース スチール ロードバイク」。

直近の別試作車で、Di2は散々試したので、本機は敢えて油圧ディスクのみにフォーカスして、ワイヤ式変速コンポを前提に製作しました。設計当時、販売店レベルにはフラットマウント規格が公になっていないタイミングで、ブレーキキャリパはポストマウント(PM)式を採用。PMはフレーム側のインターナショナルスタンダード(IS)台座に、アダプターを介してキャリパを固定されるのが殆どで、現在のMTBでも依然として散見される様式です。

フレーム製作の都合を考慮すると理解できますが、店主は余計なパーツを付けたくない拘りで、フレーム側にポストマウント台座を直接設置して、アダプターを排した構造を採用しました。その他、所々にオタク心が見え隠れしています。

試作を通じて、少なくともフロント側はスルーアクスル必須等の収穫がありました。その一方で、スチールやチタン製のディスクブレーキ・ロードバイクは、重量や剛性面でネガティブな処が目立ってしまうという気づきも。この辺りの考察は、下記の過去ポストをご覧ください。


そして、早い段階で店主が予想した、積極的にリア三角をたわます構造ですが、結果的にカーボンやアルミフレームではシートチューブが担うのが主流になっています。MY2025の最新モデルだと、「COLNAGO Y1Rs」のように更に思い切ったデザインを採用することで、垂直方向の柔軟性を高めたバイクも登場しています。

シマノ ST-RS685

小型かつ密閉式ゆえ、クルマやモーターサイクルよりも面倒な側面がある自転車の油圧ディスクブレーキ。シマノ・ロードバイク用ディスクブレーキの遍歴は、STの設計思想として下記4世代に大別できます。

「ST-R785/ST-RS685」→「ST-RS505他」→「ST-R9120他」→「ST-R9270他」

Dura-Aceグレードで、油圧ディスクブレーキが正式ラインナップされた第3世代「ST-R9120」は、ブリードスクリューをアルミ製にするなどST軽量化の徹底ぶりが伺えました。小型軽量化を図るために、マスタシリンダー構造変更やエンプラが多用されました。そのせいか、レバー側が少々頼りなかったのですが、ブレーキホースのSM-BH59→BH90変更と相殺されて目立たなかったのかと。

第1世代の「ST-RS685」を改めて使ってみると、最新のDi2仕様は勿論、ワイヤ変速仕様と比較しても、ブラケットが一回り大きいです。もう少し正確に言うと、上下に胴が長いデザインで握ると「太っ」となります。反面、マスターシリンダーがオーソドックスな構造&金属パーツ多くて剛性が確保されており、レバータッチは良好。重く大きいのは言わずもがな。

おそらく、商品企画から仕様を投げられたメカ設計者は、ワイヤ巻取機構の大きさ知ってるの?、マスターシリンダーと共存なんて収まらんよと嘆いたと想像に難くありません。握り径を細くするため、前後方向に機能を配置したのが第2世代の「ST-RS505」になります。ステア慣性の抑制、Di2/ワイヤ式で部品共有のためか、このレイアウトは第3世代以降には継承されませんでした。

シマノ WH-RX830

電動シフト+油圧ディスクブレーキの最新テクノロジーが搭載された現在。握りやすいとブリフターと評されるのは、シマノ・ST-RX825SRAM・Red AXSが挙げられます。技術遷移を経て、ブレーキレバー形状が1990年までの古なWレバー時代のデザインへ回帰するのは、少々複雑な心境かつ3D-CADや人間工学が無かった先人達の凄さを思い知らされるのです。
シマノ FC-R9200
シマノ RD-R8000-SS
シマノ WH-RX830
44mm HT/ヘッドチューブ

当時、スチールやチタンに関してフロントフォークのテーパードコラムにマッチする「44mm HT/ヘッドチューブ」は極限られたルートでのみ入手できる状況でした。その後、カーボンフレーム同様のテーパード・ヘッドチューブが流通するようになり、重量抑制やトップチューブ径との落差解消されることに。フレームサイズに合わせた、ヘッドチューブ長を用意する必要もありますが…。

ただ、近年に採用が進む「ケーブル&ホースの完全内蔵/インターナル化」に伴って、アルミフレーム含め44mmHTへ先祖帰りする流れもあります。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月17日火曜日

WTB STP i23 27.5 × Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H キャノンデール レフティフロントハブ 27.5 650B MTB 手組 ホイール ビルド

WTB STP i23 27.5 × Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
キャノンデール レフティフロントハブ 27.5 650B MTB 手組 ホイール ビルド
ハブ:Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
リム:WTB STP i23 27.5
オーナー様から部品支給で、27.5/650B・MTBフロントホイールのビルドを承りました。エアロ/重量/ホイール強度/テンション均等化etcのどれを優先するかで、編み方も変わります。

今回は、片持ち仕様の「Cannondale Lefty」。ディスクブレーキ仕様で振れを抑えたい要望を踏まえて、左右スポークテンションを近づけるため、「逆イタリアン/DS3クロス/NDS2クロス」でホイールビルド。

リム: WTB STP i23 32H 27.5/650B 
ハブ:Cannondale Lefty 50 Front Hub 32H
スポーク:DT SWISS #14 プレーン チャンピオン

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

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2024年12月13日金曜日

1mm厚 OS オーバーサイズ 1-1/8インチ φ28.6mm カーボン コラムスペーサー

1mm厚 OS オーバーサイズ (1-1/8インチ | 28.6mm)コラムスペーサー
ステム上面への追加例
1mm厚 OS オーバーサイズ (1-1/8インチ | 28.6mm)コラムスペーサー

お客様からは、実店舗での買い物が楽しいという有難いお声も頂いているのですが、小売業界のECシフトという現実を踏まえて、当店は2018年頃からAmazon等の何処でも購入できるような汎用品は、店頭在庫を少しづつ絞る方向で運営してきました。

修理や整備に必要な、チェーンやワイヤ類の消耗品は継続的に在庫していますが、2022年に現・浦和店へ移転した機に、ストア→マシンショップへ軸足を移すべく、手間やリスクを伴っても自身の知識/技術/アイデアを載せた商品とサービスを中心にしようと更に舵を切って先鋭化しています。
その反面、殆どの方が興味を抱かない&必要としない部品をストックしてます。その一例を挙げると、「1mm厚 OS オーバーサイズ  1-1/8インチ φ28.6mm コラムスペーサー」。

店主が知る限りでは、ひと昔前までは、内外径&厚さを指定して製作するシムリングを除き、平行度が確保されたものは最小厚2mmまでしか流通していませんでした。最近では、比較的に入手が容易になった1mm厚のコラムスペーサーですが、どんな時に用いるかと言うと、主に別件で入庫した車体で、ヘッドセットにガタがある場合の対処に用います。

良くあるエキスパンダー浮き上がりを解消しても、そもそも「コラム長すぎ/ベアリング摩耗/フレーム&フォークのレジン瘦せ」が原因で、締め代が不足しているケースに遭遇します。勿論、コラムをさらっても良いのですが、それなりに工数が嵩むので、代わりに外観を損ねない範囲でスペーサーを追加するのです。ごく稀に新車クロスバイクの組立時に調整が必要な場合もあります。
1mm厚なら、外観も損ないません

最後に余談を。「同業者あるある」と思いますが、初見車体に触れた時、無意識の内に車体を少し浮かして落として発生音を確認しているかと。そして、ヘッドセットのガタ有無とタイヤサイドレター位置を見れば、その車体の整備具合が凡そ察しが付くものです。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月12日木曜日

2024/12/12(木) 10~22時「十二日まち」 開催に伴う 旧中山道 車両通行止 および 交通規制のおしらせ

交通規制図

2024/12/12(木)は、調神社境内及び旧中山道周辺で開催される「十二日まち」に伴って、旧中山道 田島大牧線交差点~岸町公民館交差点及び調神社周辺道路で車両通行止め&交通規制が掛かります。自動車&自転車でご来店予定のお客様は、ご注意下さい。っと思ったら、当店定休日でしたのであしからず。

車両通行止
12月12日(木)10:00~22:00
旧中山道 田島大牧線交差点~岸町公民館交差点及び調神社周辺道路
交通規制図はこちら(PDF)

「十二日まち」関して、詳しくは下記WEBサイトをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月11日水曜日

Voluptas | ウォルプタース スチール カイセイ8630R クロモリ リムブレーキ ロードバイク シマノ ULTEGRA アルテグラ Di2 6770 R8050 ミックスアセンブル

Voluptas | ウォルプタース スチール クロモリ リムブレーキ ロードバイク
シマノ ULTEGRA Di2 6770 R8050 ミックスアセンブル

2011-2012で構想/設計/製作した「Voluptas/ウォルプタース Di2インターナル仕様」。元々、ULTEGRA/アルテグラ 10s Di2 6770で組み上げましたが、R8050をミックスアセンブルしたりと実験用のテスト車体になっています。

「カイセイ8630R」チューブに、リムブレーキ仕様のオーソドックスなアセンブル。料理で例えるなら、ステーキや寿司のような派手さは無いけど、手の込んだ「肉じゃが」のような味わいかと。見た目こそ地味かもしれないが、安心感と飽きることがない魅力があります。

当時では珍しい、Di2専用のスチールフレームで、E-Tubeは内蔵仕様。Di2ゆえ、コラム中心から離れたSTレバーにシフトワイヤ巻取機構が無く軽量。且つ、フォーク先端にディスクブレーキキャリパのような造物が無いこともあって、ステア慣性が小さくハンドリングが機敏です。

また、ステアリングに掛かる張力が、Wレバー時代と同じブレーキワイヤのみと言うのも、雑味の無い良好なフィーリングに寄与してます。付け加えると、ブレーキレバーが横方向に遊びが無く、リニア感が高いのもDi2のメリットに挙げられます。

ドライブトレーン:52/38t × 11-30t

ちなみに、Low 28-34Tに対応したロングケージの「RD-R8050 GS Di2 11S」は、早くも生産終了しており、残りは市場在庫のみとなっております。11s世代のDi2ユーザーで、ワイドギア化を考えている方はお早めに。

バーテープ:OFF THE FRONT / オフ・ザ・フロント

バーテープは、故・森師匠も愛用していたことで知られる「OFF THE FRONT(オフ・ザ・フロント)」。とっくの昔にディスコンになっており、オタク臭全開の一品。テープ全長が、当時のハンドルバーに合わせられているので、今どきの形状に巻くとなると肩までしか届きません。オーバーラップを少なめにして、ギリギリ帳尻を合わせています。
TPUチューブ

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

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2024年12月10日火曜日

Stan’s NoTubes ZTR CREST MK3 28H × INDUSTRY NINE Torch front | スタンズ クレスト MK3 リム × インダストリーナイン トーチ フロントハブ 27.5 650B MTB 手組 ホイール ビルド

Stan’s NoTubes ZTR CREST MK3 28H × INDUSTRY NINE Torch front
Stan’s NoTubes ZTR CREST MK3 28H
INDUSTRY NINE Torch front

オーナー様から部品支給で、27.5/650B・MTBフロントホイールのビルドを承りました。エアロ/重量/ホイール強度/テンション均等化etcのどれを優先するかで、編み方も変わります。

今回は、ディスクブレーキ仕様で振れを抑えたい要望を踏まえて、左右スポークテンションを近づけるため、「逆イタリアン/DS3クロス/NDS2クロス」でホイールビルド。

リム: Stan’s NoTubes ZTR CREST MK3 28H 27.5/650B 
ハブ:INDUSTRY NINE Torch 28H
スポーク:DT SWISS #14 プレーン チャンピオン

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年12月9日月曜日

Bridgestone HELMZ | ブリヂストン ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver × iRC JETTY PLUS × Panaracer PURPLE LITE TPU チューブ 快速 街乗りクロスバイク カスタマイズ

HELMZ | ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver
× iRC JETTY PLUS × Panaracer PURPLE LITE TPU チューブ

日常の足用にと、オーナー様が中古で入手された「HELMZ | ヘルムズ H1X」のリフレッシュ&カスタマイズをご依頼頂きました。入庫時は、ほぼ吊るしのパーツ構成。ベテランサイクリストのオーナーからは、大まかな希望をお聞きして、あとは店主お任せで作業を進めました。支給&手配パーツを組み込み、草臥れた箇所を最小限で交換しました。

ブレーキレバー:PAUL E-Lever

前後ブレーキキャリパ:シマノ BR-R451
チューブ:Panaracer PURPLE LITE | パナレーサーパープルライト TPU チューブ

呼び寸法700*35cと太めなタイヤを履かせることもあって、足回りを軽量化するため、TPUチューブの「Panaracer PURPLE LITE | パナレーサーパープルライト」に。ナローリムなので、当初は23~32Cサイズをストレッチ気味に装着しようかと考えていましたが、アルミ製とは言えリムブレーキゆえ、熱容量を確保するため32~47Cサイズを選定しました。パッと見た限りは、RideNowの最新モデルとよく似ているような無いような…。

ホイール:シマノ WH-RS80-A-C50
iRC JETTY PLUS
元の標準タイヤは、耐摩耗性が高くマイルは稼げる反面、固めな乗り心地のモデルが装着されていました。クリアランス確保しつつ最大幅ムチムチがオーナー希望。ただ、実幅35mmまで欲張ると、トレッドが厚いタイヤだと干渉しそうです。新ETRTO 35cタイヤを、内幅15mmのナローリムと組み合わせて実幅33~34mmを狙うことに。

今回のタイヤは、コストを抑えながら、軽快感を確保しようと「iRC JETTY PLUS」に。製造プロセスを全面的に見直して、グッと現代的なモデルへ進化しています。丸いプロファイルで、同社METROを薄くしたような仕上がり。エントリークラスながら、しっかりグリップするのでコーナーリングも安心です。

ただ、長いスピュー(ヒゲ)が、ブレーキシューやフレームと干渉して要カットなのが欠点。製造側の事情は読み取れますが、押出口金の見直し等でボリュームを少し落として貰えると手間が省けて助かります。

過去に「新ETRTO ロードバイク タイヤ事情」でも触れましたが、新ETRTOタイヤとナローリムのややこしい関係。メーカーやビードフック形状にも左右されますが、32c以下だとリム内幅が基準値比±2mm違うと、タイヤ実幅±1mmに増減するので、下記式でおおよそ算出できます。

タイヤ実幅=(実際のリム内幅-新ETRTO基準リム内幅)/2+タイヤ呼び幅

例えば、新ETRTO準拠28Cタイヤを内幅17mmリムに装着することを想定すると、タイヤ実幅=(17-19)/2+28=27mmとなります。また、今回のような35C以上のタイヤをナローリムに組み合わせた場合は、係数が変わり、タイヤ実幅=(15-23)/4+35=33mmと算出されます。


取付後の実測値ですが、狙い通り33mm弱、径成長すると34mmと見込み通りとなりました。まあ、そんな面倒は省いて、AIアシスタントに聞いてもらっても良いですが(笑)。

SDGsなチェーンステーのプロテクター

チェーンステーに貼られていたプロテクターが欠損。貼りかえるにも、この車体は粒子が入った粗い塗装が施されているので、シールタイプは定着しません。結局、ロード廃タイヤをリサイクル。MAXX SHIELD仕様ゆえ丈夫です。

After:Fブレーキ クリアランス
After:Rブレーキ クリアランス
After:チェーンステー クリアランス


前後クイックリリースレバー:シマノ WH-RS300 流用

支給ホイール「シマノ WH-RS80-A-C50」に前後クイックリリースレバーが付属していなかったので、同社製の補修用クイックレバーを選定。アルテグラグレードゆえ仕上げも綺麗です。軽さや華やかさはありませんが、素材や締結力を理由にシマノorカンパ製レバーを当店ではお勧めしてます。

BB:シマノ BB-UN300

BBは、「NDS/左フランジアダプター」が金属製の「BB-UN300」へ換装。リップシールが奢られ、耐久性も期待できます。シマノ製カートリッジBBは、異音防止やフレーム精度のバラツキ吸収する狙いか、以前は樹脂製アダプターもありましたが、緩みやすかったのも事実。本モデルは、アダプターに緩止めが広範囲に塗布されています。

Before:HELMZ | ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver
Before:Fブレーキ クリアランス
Before:Rブレーキ クリアランス
Before:タイヤ 旧ETRTO 700×32C
Before:Fリム
Before:Rリム

今回のチューニングを経て、キビキビ感がUPした仕上がりになりました。既にディスコンの「HELMZ」。前下がりの逆スローピングが特徴な前三角を持ったフレーム。拘りが反映されたオリジナルパーツ群含め、バブリーとも捉えられるシリーズでした。量産車体において、こんな手の込んだクロスバイクは、再び量産されることはないだろうと店主は遠目に思うのです。

ベースバイク
HELMZ | ヘルムズ H1X
カラー:T. Strong Mirror Silver / T.ストロングミラーシルバー

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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