2023年5月15日月曜日

Cannondale Synapse 3 AL Smoke Black SBK | キャノンデール シナプス 3 アロイ スモークブラック 51サイズ 展示販売中

Cannondale Synapse 3 AL | キャノンデール シナプス 3 アルミ
Smoke Black SBK / スモークブラック
サイズ:51(適用身長165-175cm)
価格:160000円→完売
ライナー付アウターキャップで整備性も良好

フルフェンダー装備例

ジオメトリ

「Cannondale Synapse 3 AL | キャノンデール シナプス 3 アルミニウム」が入荷しました。エントリークラスのディスクブレーキ・ロードバイクですが、フレームは上位モデルと共通の「スマートフォームC2アロイフレーム&フルカーボンフォーク」で軽量です。

そして、ディスクロード必須の「前後スルーアクスル」仕様。ブレーキングやホイール脱着でハブがズレないないので、ストレスがありません。もし、後から制動力が高い油圧ブレーキに換装する場合も安心です。

ドライブトレーンは、信頼のシマノ・SORAを搭載。エントリーモデルゆえコスト制約から、ブレーキこそワイヤ引きのメカニカルディスクブレーキですが、制動力に定評あるPromax/プロマックス製を採用。「Promax Decoder R mechanical disc」は、TRP SPYREに似たデュアルピストン方式。

このキャリパですが、無骨な造りながらカンチレバー剛性やケーブルピッチが絶妙でちゃんと効きますし、本家よりもブレーキフィールは良好です。もし、制動力が物足りなくなったら、キャリパをワイヤ引き油圧変換式に交換されるのも一手です。

または、bikepacking.com辺りを参考にして頂き、Brakco製キャリパアダプターのフロント/リア用を用いて、ワイヤ引きのままローターサイズをφ160→180にインチアップするのも面白いかと。

グラフィックですが、グレーオングレーでダウンチューブにCannondaleロゴが入ります。「Smoke Black/スモークブラック」は、控えめながら非常にオシャレカラーです。バーテープを標準のまま、ブラックで手堅くまとめても良し。ネオンイエロー/パープル/ピンク等の明るい刺し色を入れるのも一興かと。

BSAスレッドBBやφ27.2丸シートポストの汎用規格なので、USEDパーツも流用しやすくなってます。最大35mm幅のタイヤクリアランス/ドロッパーシートポストのケーブル内蔵/多くのボトルマウント等で色々な用途に対応する、まさに万能な1台です。

エントリーユーザーは勿論、フルフェンダーやリアラックも搭載できるので、通勤&ツーリング用途として2ndバイクとしても宜しいかと。

Cannondale Synapse 3 AL | キャノンデール シナプス 3 アロイ(SPEC→公式サイト
カラー:Smoke Black SBK / スモークブラック
サイズ:51(適用身長165-175cm、C-T443/T-T水平換算544)
価格:160000円→完売

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2023年5月11日木曜日

闇雲にワイドタイヤ対応できないフレーム設計 徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その8

ロードバイク ジオメトリ考察

元来、小柄な日本人には700Cホイールは大きすぎるというのは、リムブレーキ時代から知られており、ザックリ言うと身長163cm/股下73cm/ホリゾンタル480mm以下なら、650Cホイールのほうが、理想的なフレームジオメトリが確保できます。その辺りに着目したマスプロモデルとして、tokyobikeやTern Rojiが挙げられます。

その一方、650Cはタイヤ&リム等の選択肢が少なく、また、走破性や転がり抵抗は車輪径が大きいほうが有利と言った面もあり、市場にあるロードバイクの殆どが700C規格を採用してます。

さて、ディスクブレーキ化された現代のロードバイク。リムブレーキ時代にあったキャリパブレーキのクリアランス制約から解き放たれたこともあって、2020年ごろからワイドタイヤ化が進みました。

振り返ると、リムブレーキ時代はスチール→アルミ→カーボンのフレーム素材遷移に沿って、タイヤ幅は19~21→23→25mmと10年刻みで徐々に変化して来ました。ただ、ここ2~3年でスルーアクスルによるフレームねじれ剛性UP/ワイドリム化の背景もあって、28~32mmと一気に加速。

それなら、大は小を兼ねて、ワイドタイヤが入るロードバイクに一本化すれば良いんじゃないの?思われるかもしれませんが、闇雲にできない理由があるのです。分かりやすいのが、チェーンステー周りの「リアタイヤ/リング/FD」スペース取り合いで、タイヤクリアランスを大きくすると、チェーンリングサイズに制約が生まれます。

180cm超のライダーだと、フレーム設計に自由度があるのでワイドタイヤ化による影響は軽微ですが、175cm以下だと理想的なジオメトリ確保が難しくなって、165cm以下になると顕著になります。まあ、いざ乗ってしまえば、慣れの範疇ではありますが…。

リーチ(P)やスタック(O)と言った指標もありますが、今回は分かりやすくするため、それらには触れずに話を進めます。


1.長くなるトップチューブとホイールベース
ハンドルを切った際に「爪先-前輪の干渉」回避するのがトークリアランスです。タイヤ外径(Q)に着目すると、700×25Cだとφ670、35Cはφ690ゆえ、フロントセンター(I)を10mm弱伸ばす必要があります。

ヘッド角やフォークオフセットで稼ぐにも限度があるので、トップチューブ(B)を伸ばしてフロントセンターを確保する流れに。言わずもがなハンドルは遠くなるので、短めなステムorリーチのハンドルで合わせるしか無いのですが、そうするとハンドリングに変化が生じます。

また、ワイドタイヤ対応でリアセンターも自ずと延長されるので、総和のホイールベースは伸びて旋回性が損なわれます。リアセンターを維持しながら、ワイドタイヤを収めるには「出っ張りが少ない電動FDのみ or フロントシングル」となり、結果的に29er・MTB同様の落としどころになってしまいます。


2.高くなるハンドル位置 & 強まるスローピング
想定タイヤが25→30Cへの変化に伴って、BBドロップ(K)は65~70mm→70~75mmと大きくなり、後ろ側の地上高(L)を保つよう設計されてます。

一方の前側。大径化したタイヤ(Q)+伸びたフォーク肩下長(R)の積み上げで、ハンドル高さは2~3cm上がります。ハンドル高さは、前下がりステム等で何とか帳尻を合わせることができます。ただ、トップチューブ前側の高さは上がったままです。

リムブレーキ時代にクラウンにあったブレーキ固定穴が無くなったので、タイヤ幅30mmぐらいまでなら、フォーク肩下長は足し引きゼロで旧来同等に収まりますが、それを超えると必然的に肩下は伸ばすことに。それじゃ、伸びたフォーク長さ分をヘッドチューブ(G)で短くすれば、帳尻が合うんじゃない?と思われるかもしれませんが、小さめなフレームのヘッドチューブは必要長まで詰められており、削りしろがありません。

大径化で先行したMTBは、幾つかの課題解決のためインテグラル・ヘッドセットを採用した経緯がありますが、ロードバイクも既に同規格へ移行済でワン高さ分は消化済み。Topstone Carbonのようにトップチューブとダウンチューブを前部で連結、ボックス化して断面係数を稼ぐ手もありますが、見た目がMTB寄りになります。

リムブレーキと異なり、フォーク先端にブレーキキャリパが備わるディスクブレーキはモーメントが大きくなります。接合するトップ&ダウンチューブ外径や応力分散、強度&剛性を考えると、ヘッドチューブ長は100mm程度必要に。加えて、身長が高い=フレームサイズが大きくなると想定体重も増えます。運動エネルギーは体重に比例するので、フロントフォークに掛かる荷重も大きくなり、必要なベアリング間距離に応じてヘッドチューブは長くなります。
SuperSix EVO:公称最大タイヤ幅30C


Synapse Carbon:公称最大タイヤ幅35C

つらつらと書きましたが、トップチューブのヘッドチューブ接合部の位置が高くなることで障害になるのが、「スタンドオーバーハイト(F)」です。少なくとも股下から-2~3cmが設計指標になりますが、それを確保するには、シートチューブを短く&スローピング角度を大きくして逃がすしかありません。

この辺りが、Cannondaleの48~54で「SuperSix EVO」と「Synapse Carbon」同サイズ比較で、シートチューブ(A)が3cm短くなる理由です。Synapse Carbonを選ばれる際で、サイズ境界で悩まれる場合。グラベル用途/ワイドタイヤ装着/股下確保/懐に収まる感を大事にされる方は、推奨サイズを。シートポストの出量を抑えたい方は、それらに多少目をつぶって、リーチを勘案しながら大きめのサイズを選ぶ感じになるかと。

グラベル&ロードバイクの一部は、最適なジオメトリ確保のため650B規格を採用しておりますが、冒頭と同じ理由で700Cに再統一されると考えます。また、「長めなフロントセンター/ショートステム/寝かせたヘッドアングルを組み合わせたスラック・ジオメトリ」に移行した現代MTB同様に、ロードバイクもワイドタイヤに最適化された形へ徐々に変わっていくものと推察されます。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト
その1
その2
その3
その4

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2023年5月10日水曜日

Cannondale Treadwell 2 Deep Teal DTE | キャノンデール トレッドウェル 2 ディープティール

Cannondale Treadwell 2 Deep Teal / DTE
キャノンデール トレッドウェル 2 ディープティール
もっと気軽に楽しく自転車に乗ろうよ!とミレニアル世代をメインターゲットにキャノンデールが新たに投入したのが、「Treadwell /トレッドウェル」。

太めなチューブと裏腹に軽量な仕上がりで、イージーライドジオメトリーと相まって、持ち上げたり取り回しが楽なバイクです。ザックリ言って、ママチャリとクロスバイクの中間ぐらいのアップライトなポジションに合わせて、幅広なサドルが装備されており、オシリ痛い問題が心配な貴方も安心です。

当店では、これまで街乗り用途で様々なカスタマイズを承ってきました。今回は、シンプルにキックスタンドのみを追加して納車しました。

ベースバイク(詳細SPEC→Cannondale WEBサイト
Cannondale Treadwell 2 | キャノンデール トレッドウェル 2
カラー:Deep Teal | ディープティール

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

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2023年5月9日火曜日

Dahon Boardwalk D7 Vintage Black | ダホン ボードウォーク D7 ヴィンテージブラック フォールディング 折りたたみ

Dahon Boardwalk D7 Vintage Black
ダホン ボードウォーク D7 ヴィンテージブラック

DAHONの代名詞とも言えるベストセラーモデル、「Boardwalk D7/ボードウォーク D7」のオーダーを承りました。細身のクロモリ鋼フレーム、シンプルでエレガントな佇まいのカジュアルフォールディングバイクです。

MY2020以降のモデルからは、トップチューブとBBをワイヤーでつなぐ「Deltec」採用してトラスを形成。細身のメインフレームを維持しながら、メインフレームヒンジ部への負担を分散させフレーム剛性UPしています。アルミ製のフルフェンダーを装備して、クラシカルな雰囲気に仕上がりに。

Dahon Boardwalk D7 / ダホン ボードウォーク D7(詳細SPEC→公式WEBサイト
適応身長: 142-193cm
重量: 12.5kg (カタログ値)
カラー: ヴィンテージブラック

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2023年5月6日土曜日

ST-R7170 105 STレバー ステンレス製に改良された ブリードねじ & Oリング


2022年夏にデリバリーが開始されたシマノ・R7100系105。その中のSTレバー「ST-R7170」で目立たない処ですが、メカニック目線で改良された嬉しいポイントが「ブリードねじ&Oリング(=Bleed screw and O-ring)」の素材変更です。

SRAMやFSAのように高トルクが掛かる固定部で、固着を誘発するようなアルミ同士の組み合わせをしないことから分かるように、総じてシマノ製コンポーネントのボルト素材選定は的を得ています。

ただ、ロードバイク用ディスクブレーキ・コンポーネントに本格参入したSTレバーは、エンプラ適用の拡大等、mg単位で軽量化する設計意思が垣間見れ、荷重が掛からないブリードねじは素材にアルミを採用。

しかも、六角穴サイズは2mmで取扱いに神経を使います。ボールポイント厳禁、首の短い工具での作業が必須でした。こういう処こそ、トルクスじゃないの?とモヤモヤしていると、後発モデルは2.5mmになって幾分マシになったものの、依然としてアルミ製のままでした。

世代型番素材六角サイズ該当STレバー
1Y0C698030アルミ2mmST-R9170/R9120/R8070/
R8025/R8020/RX810
2Y0F398030アルミ2.5mmST-R7025/R7020/4725/
4720/RX815/RX600/RX400
3Y0MX98020アルミ2.5mmST-R9270/R8170
4Y0RM98020ステンレス2.5mmST-R7170

それが、最後発の「ST-R7170」では、ボルト素材がステンレス(SUS304)製になりました。ちなみに、「Bikeradar」でも触れられていますが、新型ボルトは長さ等が異なるため11s時代のSTレバーには流用できません。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。