2023年5月6日土曜日

ST-R7170 105 STレバー ステンレス製に改良された ブリードねじ & Oリング


2022年夏にデリバリーが開始されたシマノ・R7100系105。その中のSTレバー「ST-R7170」で目立たない処ですが、メカニック目線で改良された嬉しいポイントが「ブリードねじ&Oリング(=Bleed screw and O-ring)」の素材変更です。

SRAMやFSAのように高トルクが掛かる固定部で、固着を誘発するようなアルミ同士の組み合わせをしないことから分かるように、総じてシマノ製コンポーネントのボルト素材選定は的を得ています。

ただ、ロードバイク用ディスクブレーキ・コンポーネントに本格参入したSTレバーは、エンプラ適用の拡大等、mg単位で軽量化する設計意思が垣間見れ、荷重が掛からないブリードねじは素材にアルミを採用。

しかも、六角穴サイズは2mmで取扱いに神経を使います。ボールポイント厳禁、首の短い工具での作業が必須でした。こういう処こそ、トルクスじゃないの?とモヤモヤしていると、後発モデルは2.5mmになって幾分マシになったものの、依然としてアルミ製のままでした。

世代型番素材六角サイズ該当STレバー
1Y0C698030アルミ2mmST-R9170/R9120/R8070/
R8025/R8020/RX810
2Y0F398030アルミ2.5mmST-R7025/R7020/4725/
4720/RX815/RX600/RX400
3Y0MX98020アルミ2.5mmST-R9270/R8170
4Y0RM98020ステンレス2.5mmST-R7170

それが、最後発の「ST-R7170」では、ボルト素材がステンレス(SUS304)製になりました。ちなみに、「Bikeradar」でも触れられていますが、新型ボルトは長さ等が異なるため11s時代のSTレバーには流用できません。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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