2020年9月5日土曜日

オールドスクールなMTB 27.5 / 650B化 & ドロッパーシートポストであの素晴らしい愛をもう一度 Turner After Burner DH 編

Turner After Burner DH
インチアップ27.5/ドロッパーシートポスト カスタム

27.5×2.25タイヤ装着時のフロントブレース・クリアランス

27.5×2.25タイヤ装着時のリアステーブリッジ・クリアランス

PNW Components Pine ドロッパーシートポスト φ27.2 85mmトラベル




リーマーでφ27.0→27.2化

ちょうど、MTBも各社のMY2021新モデルがお披露目される季節です。店主は、ダウンカントリー系「Cannondale Scalpel Carbon SE 1」が気になっているのですが、残念ながら今のところSE1は日本国内の展開予定がありません。

ちなみに同プロモーションビデオに出演、EWSでSRAM Development Teamで活躍するGB出身ライダー「Ella Conolly」。彼女には2020シーズンからRaphaがスポンサーに名を連ねており、同ブランドのMTB向けアイテム拡充を予見させます。

さて、MY2021モデルとして伏兵なのが「GT Zaskar LT」。確かMY2019発表の頃、店主は担当者に「GTはハードテールバイクを幅広く展開しているのに、どうしてXCジオメトリばかりなの?。山で走るMTBユーザーの大半がエンジョイ・トレイル派なのに」と疑問を呈したことがありました。

冷静に考えると、当時既に海外メインマーケットの山で走るMTBはフルサスが標準、さらにE-MTBが拡大していた状況だったので、モータ無しハードテール開発にリソースを割かないのは経営判断として正しいのですが…。ただ、そんな声が多かったのか、新作「Zaskar LT」は「アウトフロントジオメトリ/66°の寝かせたヘッドアングル/QR141じゃない148BOOST」装備でMTBオジサンが欲しくなる一台です。

ところで、MTB初心者やお久しぶりのリターンライダーでトレイルを走りを楽しみたいという方には、当店では、とにかく最新のMTBを導入されるのをお勧めしています。ロードバイクよりも技術革新が早いのと、サスペンションを含む整備コストがその理由です。

一方で、もうダートに行くことは無いけど、愛着あるバイクを街乗り用に上手く活用したいご希望もあるかと。そんな方は、DEORE M6100/5100シリーズでドライブトレーンを今どきの1×12、1×11に換装してマンネリ化を解消するのも一手です。ただ、26インチバイクは、ギア比最適化の為、チェーンリング周りに一工夫が必要です。

尚、ハブ単体「FH-MT401」は、リアOLD135㎜と141㎜に対応するクイックリリース仕様もあり、マイクロスプライン仕様なので、旧規格のMTBフレームも最新のリア12速スペックにカスタマイズしていただくことも可能です。

そんなこんなで、店主も冷え切った関係のパートナーに久しぶりに勝負下着を付けて刺激を与えようと、往年の「Turner After Burner DH」に26インチ→27.5/650Bホイールを履かせ、ドロッパーシートポストを取り付けて、ぱっと見・今風にカスタマイズ。


650*47B スリックを履かせた2020年的ファットボーイクリテリウム風

正直、インチアップするとクリアランスが狭くなり、ドロ詰まりを考えると実戦的ではないですしフェンダーも収まらないので、今まで乗り気じゃなかったのですが、街乗り用にタイヤを「WTB HORIZON 650×47B」にしたら面白いかも?ということで27.5"に。

ホイールは、スルーアクスルでもBOOSTでもないレガシーな100×135QR仕様。手組で組んでも良いのですが、TBWで見かけた完組ホイールをサンプル的にビルドイン。ギリギリアウト感なCNC処理されたMAVIC Crossmax SLR風リム+WH-M775頃のシマノ風ハブを組合せた如何わしさ満点な一品。

ブロックタイヤは、OEでも採用されることが多い27.5×2.25の「SCHWALBE RAPID ROB」。インチアップで干渉なく納まるか半信半疑だったので、エントリークラスを選びましたが、安っぽくないところも良いところ。

選択肢が限られるφ27.2のドロッパーシートポストは、「PNW Components Pine」を装着。リモートワイヤが固定側にあるので、煩わしくありません。ちなみに元のポスト径がφ27.0なので、リーマーを掛けて拡大してます。

肝心の走りですが、当たり前ですがインチアップで走破性は向上します。やはり、BBハイトが上がって腰高感は否めません。ただ、リアユニットを調整幅が広いエアサスユニットに交換すれば、そこそこ使えるんじゃないかなと言った印象です。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。