標準装備のワイヤ式ディスクブレーキ・キャリパ 変則的な左右対称モデル |
現地現物でCADにて図面作成 |
ワンオフのキャリパーアダプタ 台座の幾何公差を考慮して調整代を設けました |
ここまでは割とスムーズに進行しましたが、リアディスクブレーキ・キャリパの取付けで頭を悩ますことに。左右対称のワイヤルーティングを確保するためか、元はアフターマーケットで殆ど流通していないシンメトリデザインのキャリパが採用されてました。
右側は標準的な組合せとなりますが、左側は一工夫を要します。フレーム台座の幾何公差がイマイチだったので、削り落として再溶接することも頭を過りましたが、熱歪とコストを考慮してアダプタ(=キャリパーサポート)製作で対応しました。ボルト引張方向に荷重が掛かりますが、現実的な落とし処かと。
今回に限らずキャリパ周りの設計する度に思うのですが、規定値が55.9mmや5.7mmとか端数ばかりでモヤモヤします。インチベースだったのか極座標からの落とし込みなのか理由は知りませんが…。
後輪軸は、デフ無し直結じゃ曲がれないのでは?と心配しましたが、左車輪は常時フリーで、BSCのフロンティアラクットワゴンと同じ構成です。但し、スイング機構はありません。
改善前:干渉有り |
改善後:クリアランス確保 |
フロント側ブレーキは、パーツ交換ですんなり完了と期待しましたが、ローター/ポストマウントアダプター/アウターチューブが干渉している状態だったので、まずは下地作りを済ませてから本作業を進めました。
パーツ換装後に動作確認しましたが、制動力は狙った通り確保でき、1レバー×2ピストン構成のリアブレーキもしっかりとしたレバータッチに仕上げることが出来ました。
※「Innovation Cycle/ i trike/Innovation trike」は、当店取り扱いは御座いません。
※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。
お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。