SUGINO CAPACITY BOOSTER スギノ エンジニアリング キャパシティブースター 偏心プーリー |
ガイドプーリーも偏心しており、スプロケット距離が一定に |
先日開催された「サイクルパーツ合同展示会」で初公開された「SUGINO CAPACITY BOOSTER | スギノ エンジニアリング キャパシティブースター」。
ブースで「Suginoさんも潮流に乗ってビッグプーリーやっちゃうのね」と、いささか冷ややかな反応を店主が見せると、担当の方が「いやいや違うんですよ」と言うことで話を伺ってきました。
開発の発端は、シマノ12s用に対応した同社新製品の非真円(≒楕円)チェーンリング、「Cycloid SHC/サイクロイド SHC/Super Hill Climb 12s」。従来の11sなら、楕円リングに換装してチェーンテンションが吸収できない場合は、RDをロングケージ仕様に交換することを提案できたが、12sはケージ長が一種に集約されてしまったため、その手が使えなくなって別の手段を講じる必要に。
この「SUGINO CAPACITY BOOSTER」は、ケージは純正のまま、偏心ビッグプーリーのみを差し替える構成。偏心プーリーは、他メーカーでも散見されますが、パテント面は問題ないとのこと。
長期使用を想定して、フルセラでは無くボールのみセラミック製で、ラバーシールも装備。ガイドプーリーも偏心することでリアスプロケットとの距離が一定に保たれ、変速性が確保されてます。
真円ギアと組み合わせて、普通のビッグプーリーとしても使用可能。プーリー厚の違いから、「R9200」と「R8100/R7100」の2モデル展開。
ちなみに、初代サイクロイドはシマノ・バイオスペースに対抗して上市されたような記憶が。一般的なローラチェーン用のスプロケット歯形は、JISのS歯形ベースですが、「Cycloid SHC」は、「全歯たけ」が高いので、サイクロイド歯形を意識したのかしら?と思いましたが、そうではないようです。ちなみに歯車(ギア)の話になりますが、サイクロイド歯形に関しては下記参照下さい。