初期型のスマートコントロールブレーキ 4mm程の摩耗で前ブレーキは効かなくなります |
ワイヤを多めに引いても、待機位置が変わるだけで |
レバーを握るとセンターのプラカバーに干渉してブレーキは効きません |
新品パッド+αで仕上げた待機位置 |
ある日の店頭、症状は様々ですが ビッケ・ビッケ・アンジェ・ハイディ… |
前ブレーキが効かなくなって、購入元の家電量販店さんで調整依頼したけど改善されないとお困りのbikkeオーナーがご来店。車体を拝見すると、ワイヤ張りを強める調整がされていましたが、それだと問題は解決しません。
この症状がでると、パッド交換が必要です。当店だと、パッド寿命を伸ばせるように作業時に一手間加えて仕上げています。ストロークを稼ぐためプラパーツ爪をカットする荒技もありますが、おススメしません。
また、むやみにパッド厚みを増やすとスライダとコの字受けの掛かりが浅くなって危険です。Vブレーキ用を流用するのも一手ですが、パッド制動力を上げすぎると前後方向へのタワミが大きくなってガタの原因になります。
過酷な環境で使われる自転車なので、Vブレーキだと片効きが出やすいし、ヌードルの前カゴ干渉の寸法制約もあります。ダブルピボットのキャリパブレーキへ交換も考えられますが、制動力ダウンとパッド完摩で可動域を超えてダイブイン&リターンスプリングが折れてしまう恐れがあり、どの策も一長一短です。
ちなみに現行モデルの「スマートコントロールブレーキ2」は細かな改良が積み重ねられ、ネガティブ要素はほぼ解消しています。
お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。