自転車に限らずクルマやモーターサイクルの修理整備/板金、建築系のリフォーム/リノベーションに携わっている方だと、「皆まで言うな」と同感頂けると思いますが、この仕事をしていると「あけてビックリ」なことに間々遭遇します。「見る」と「診る」の違いとも言えるかもしれません。
ブレーキパッド損耗ぐらいならパッと見で判断しやすいのですが、修理頻度が多いパンクも完摩している場合を除いて、タイヤ内部をチェックしないと判断が出来ません。例えば、リムライン周りに擦れた跡があったり、バルブ周りにシコリがあったら低圧走行歴の疑いからタイヤ内面とチューブが摩耗してタチフ交換になる確率が高いとお伝えするのが精一杯です。
全般的な修理や不具合のご相談を頂いても、当店で販売したり&普段から触らせて頂いている車体なら、すでに要所は抑えているので原因を特定しやすいのですが、初見の車体は元の整備状況が不明なため、作業を進めないと分からないケースが多く、見積依頼されても直ぐには正確な試算ができません。
お医者さんが初診料をがあるのに近い扱いかと。当店購入車体とビジター車体で工賃差を設けてるのは、インセンティブの側面もありますが、この初診料分をお値引きしているとも言えます。
店主も見落としがあるでしょうし、あの時の処置は別方法が効率的だったなとか思い返すこともあります。ただ、そういう作業に限ってリピートは乏しく、生産性向上につながらないので「Dog shit!」とボヤキたくなる現実もございます。