2021年1月7日木曜日

Cannondale CAAD13 DISC Rapha Team Replica | キャノンデール キャード13 ディスク ラファ チームレプリカ REP カスタマイズ

店主、久しぶりに新しいロードバイクを自分用に組み上げました。俗にいう、私情車とか試乗車って奴です。仕事として自転車に携わってからは、レースに出ないこともあり趣味的にマスプロモデルに興味を持つことは減って、どちらかと言うと新しい技術や規格が発表された際に、図面を起こしてデモバイクを作ることに重みを置くようになりました。

デモバイクは、ワンオフゆえ必然的に下記のようにスチール製になるのですが、実際に作ってみると、やはり気が付くことが多くて、マスプロ・バイクを見たときも、例えばワイヤ/ホースルーティングや台座形状他の良し悪しの判断材料にも活かせます。


そんな中で今回は、珍しくマスプロバイク「Cannondale CAAD13 DISC Rapha Team Replica」をベースにセットアップ。土っぽいていうか、レーシーな雰囲気を廃したカルチャー臭強めで仕上げました。

いくつかのカスタマイズを試してみたかったのと、乗り味が店主好みのシナプス的しなやか系であること。フルフェンダー用アイレットが装備されていて、現代的スポルティーフにも使えることが決め手になりました。試乗車と言う側面もあるので、店主趣向を反映しながらも素の部分を多く残しています。
バーテープ:fizik Terra マイクロテックス ボンドカッシュ タッキー(3mm厚) 
[ ブラウン BT12A00054  ]
ドロップハンドル:Cannondale C1 ウルトラライト
ステム:THOMSON ELITE X2 STEMS
ハンドルクランプボルトは、高強度ステンレスボルトに
ボトルケージ:SUPACAZ Fly Cage
1.コクピット周り
ポジション確保のため、ステム長を伸ばすついでに定番「THOMSON ELITE X2 STEMS」へ。クランプボルトは、高強度ステンレスボルトに交換済。ハンドルは、上位モデルの「Cannondale C1 ウルトラライト」にして、空洞感増しに。

タイヤ:IRC ASPITE PRO RBCC 700×26C
チューブ:TUBOLITO / チューボリート
ホイール:DT SWISS CRC 1400 SPLINE 24 db

2.脚周り
DT SWISS CRC 1400 SPLINE db24/IRC ASPITE PRO RBCC 700×26C/Tubolitoを組み合わせた変則的な「ワイドリム+ナロータイヤ」を試験的に導入。ETRTOを無視したリム-タイヤがツライチな外観に。乗ってみると、拍子抜けに普通の感じです。

ダイレクトマウントRDハンガー:Wheels Manufacturing Derailleur Hanger 423
3.ダイレクトマウントRDハンガー
SUPERSIX EVO(2020-)用のWheels Manufacturing Derailleur Hanger 423を追加工して、ダイレクトマウント化。見た目がスッキリして、ホイール着脱も容易になるので、地味ですがお勧めのカスタマイズです。

サドル:Fabric Scoop PRO Shallow
クランク:シマノ FC-R9100

BB:BB30A Outboard ABEC-3 BB for 24mm Cranks (Shimano)

4.クランク周り
クランクの剛性確保って、個人的には太いスピンドル径orクランク&リング断面係数を稼ぐのどちらかだと考えています。Cannondale・HollowGramは前者、シマノは後者のアプローチかと。73mm幅広のBBシェルに大径ベアリングを圧入する「BB30a」は、理にかなっていて悪くないのですが、クランク長を167.5mmにしたかったのでシマノ・Dura-Ace/FC-R9100へ換装。昔6400系までは、アルテグラでその長さがあったのですが…。

BB30aにシマノクランクを組み合わせる場合、レデューサーを使えばコストを最も抑えられますが、構成部品が増えるのはイヤだったのでベアリングごと交換しました。スリーブジョイントBBは、構造的にラジアル&スラスト両方向で固定できるスギノ POWER SLEEVEがベストと考えていますが、セラミックベアリングは不要なので、試しにWheels Manufacturing BB30A Outboard ABEC-3をセレクトしました。

こんな感じで、CAAD13ユーザーのご参考までに。ただ、自分好みのカスタマイズは、自転車の楽しみである一方、購入後のアップグレードはどうしても割高になります。もし、ミドルハイグレードのロードバイク購入を予定されているなら、当店では経済的な合理性から、各社から販売されている40~45万円の完成車購入をお勧めしています。

例えば、CannondaleならSuperSix EVO Carbon Disc Ultegraになりますが、カーボンフレーム/アルテグラ/カーボンホイール/カーボンハンドルが標準装備でパッケージ全体のバランスも良くて、後々交換したくなるようなパーツがないからです。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。