2025年6月5日木曜日

上海 Shanghai CHINA CYCLE 2025/第三十三届中国国际自行车展览会/THE 33RD CHINA INTERNATIONAL BICYCLE FAIR | CHINA CYCLE 2025 出張記

上海 Shanghai CHINA CYCLE 2025
ゲーミングPCを彷彿させるLEDが設置された入場ゲート

2025年5月のゴールデンウィーク明けに、上海のSNIECで開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張しました。昨年(2024年)ビザを取得して訪問しましたが、その手間や費用を考えると、今回は当初見送る予定でした。

ところが、2024/11月上旬にどうやらビザ無し渡航が解禁されるらしいと耳に入ったので、情報が確定して航空券が値上がりする前に物色開始。いつもはLCCを使いますが、ちょうどセールのタイミングでレガシーキャリア(FSC)が安く、安宿代を含めてもLCC日帰りと同等の料金だったので訪中することに。

久しぶりのANA便。無論エコノミーですが、オンラインチェックインできて、座席は広いし、機内食は出るし、ゲートは近いしでサイコーです(小並み)。

NRT 制限エリア内のフードコート
アジア圏はどこの空港も丼/麺類2000円/食が相場に
NRT→PVGは、西日本を舐めるように一直線な航路
上海沿岸には入港待ちのコンテナ船が多数見えて、
貿易収支のマクロな数字はこうやって積みあがっていくんだなと
SNIEC/Shanghai New International Expo Center/上海新国際博覧中心
ブース配置:2025年は規模拡張により展示建屋が一つ追加
とにかく広大な展示会場
X-SOONブースでのコスプレーヤー
Cybrei カーボンクランク
Youtuber/Shane Miller氏の取材風景
何処かで見たようなロゴ
何処かで見たようなヘルメット
至る所でライブコマース/動画配信
至る所でライブコマース/動画配信
至る所でライブコマース/動画配信
RoyalBody ブース
電動モトクロッサー
LEM
OVERFAST ブース
毎度小さい間口に関わらず、各国展示会で人が集まるスモールビジネスのお手本
L.B.N ブース:ワンレバーで6ポット×2キャリパー制御
EXSHO ブース
母体であるGuangzhou Partner Suspension Fork Industry Co., Ltd.が
台湾&イタリア人を招聘して興したハイエンドブランド
ALTALIST ブース
日本ではワイズロードさんが拡販
最終日の終了間際は、展示品を特価販売していたようで人が群がっていました
SUPERTEAM POFENG ブース

Gates Belt Drive ブースに展示されたSur-ron
MTB DH ワールドカップシリーズ2025では賞金を用意するなど力を入れています

Lewis Disc Brakes ブース
Lewis Disc Brakes ブース
Lewis Disc Brakes ブース
越境ECを運営するYoutubeでおなじみの「Panda Podium」
2024年まで他社ブースを間借りしてましたが、ついに自社出展
Imtos ブース:200mmオーバーの超々ロングリーチ・ドロップハンドル
MolicSYN ブース:什器含めMuc-OffとMonster Energyを合体させたようなCI
E-SPORTS会場
毎度ラーメンに空目するライトメーカー RAVEMEN
CHINA CYCLE 2026:5月開催予定

中国では、都市部を中心に自転車の所有率が増加し、ロードバイクやMTBなどの高級モデルの販売が伸びています。2023年には自転車関連商品の売上が前年比200%増加し、2027年までに市場規模が2657億元(約5.5兆円)に達すると予測されています。

余談ですが、「中国 2021 年自転車及び電動自転車業界トップ企業発表」に記された高い営業利益率を見ると、ホンマか?と目を疑いたくなります。会計方法が違うのかもしれませんが、この数字なら各社の積極投資も頷けます。

こうした展示会と実市況が必ずしも一致するとは限りませんが、「Shanghai CHINA CYCLE 2025」全体を通した店主所感は下記の通りです。

  • 依然として玉石混交は変わらないが、ハイエンド商品の拡張により、グラデーションというか、ダイナミックレンジが広がった印象。
  • ペダルバイクは、依然としてロードバイクが主軸ですが、MTBの展示が急増しました。フルサスで独自設計のモデルも多く散見。その一方、グラベルバイクの比率は減った感。この流れは、純粋に消費者ニーズなのか、はたまたロードバイク国内需要が頭打ちだから、次はMTBだという業界思惑かは不明です。
  • 中国ブランドのパーツを搭載したロードバイク展示車が伸長。昨年までは、ハイエンドを狙う各フレームブランドの車体に組み込まれていたのは、シマノ/SRAMコンポーネントでしたが、ホイール含めてオール中国ブランドでセットアップされたものが目に入るようになりました。
  • ジェネリック・ブロンプトンの増殖。同社特許が切れる頃から目にすることが増えましたが、ついに大手ブランドも参入してきて無秩序で収拾がつかない様相に。
  • ライブコマースを行うブースの台頭。男女問わず、誰もがスマホの前でハイテンションかつ途切れることのないマシンガントークを延々と続けており、驚かされます。カメラに映らない横では、関係者が何事もなくお弁当を食べていて、その様子から日常の風景であることがうかがえます。
  • 急成長した中国国内マーケットを反映して若いエンドユーザーが増え、昨対2倍程の来場者があったのでは?。本ショーに合わせて新商品を発表するブランド/メーカーも多く、各ブースともにエンドユーザーの集客に注力して、SNSやアプリを介して訪問者にノベルティを配布していました。
  • 一方で欧州バイヤーも多くなっており、本ショーの会期に併せて中国市場を重視するTREK/CANYON他が、上海エリアでプライベートショーを開催するなど、ステータスが徐々に上がっているように見受けられます。

Covid19の混乱から未だ脱していない世界の自転車業界は、血を流しながらも中国市場の急成長のおかげで何とか持ちこたえている側面があります。ただ、店主自身がこうしてまとめていると、「増加」「増えた」という言葉が多いことに気付かされます。相場観に当てはめると、もしかしたら今が中国市場バブルの頂点なのでは?という懸念とともに「Time to get our life-jacket and get out.」の思いも抱くのです。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月4日水曜日

2025/6/4 (水) 11時-18時 短縮営業となります

直近の御連絡になりますが、店主出張の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2025/6/4(水) 11:00~18:00 短縮営業(午前11時からの営業)

店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年6月3日火曜日

P&P COMPONENTS | ピーアンドピーコンポーネンツ リア ディレーラーガード MDG-65 入荷

P&P COMPONENTS | ピーアンドピーコンポーネンツ ディレーラーガード MDG-65
カラー:ブラック
価格:1320円→1250円/個(5%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)
MDG-65 取付イメージ
Made in Japan

ホダカさんのオリジナルパーツブランド「P&P COMPONENTS | ピーアンドピーコンポーネンツ」から発売された「ディレーラーガード MDG-65」を入荷しました。

落車や車体転倒時に、リアディレイラーを守るパーツで、9mmクイックシャフトに共締めして固定します。大昔から、この手のパーツは存在しますが、ドロップアウトやRD形状で取付不可だったり、ペダリング時にカカトと干渉したり、何より外観を損なう理由で当店では積極的にお勧めしてきませんでした。

その点、「MDG-65」は、セットバック設計でディレーラーとの干渉軽減したり、スッキリしたデザインを確保しています。近年は自転車パーツが高騰してきているので、御守りとして有効かと。


P&P COMPONENTS | ピーアンドピーコンポーネンツ ディレーラーガード MDG-65
カラー:ブラック対応シャフト:9mmクイックシャフト
材質:スチール
重量:65g(カタログ値)
Made in Japan
価格:1320円→1250円/個(5%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)

※エンドの形状によっては取付できない可能があります。RAIL LIGHTには取付不可。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月2日月曜日

magene | マージーン TEO Carbon Crank / QED & PES グループセット / P515 Power Meter / P715 K & P715 S ペダル型パワーメーター / C706 スマートGPSバイクコンピュータ | CHINA CYCLE 2025 出張記

magene | マージーン ブース

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。今年、創業10周年を迎えたMagene。2015年にパワーメーターやサイクルコンピューター等の電子デバイスを皮切りに、自転車業界へ参入開始。その後、スマートトレーナーやE-Bike市場へ進出。さらに2024年からは、QEDシリーズでセミワイヤレス変速システムを発表して、コンポーネント市場へも拡大してます。

TEO / QED / PES 各グループセット
TEO Carbon Crank P515 Power Meter Set

今回のショーでは、カーボンクランクTEOが発表されました。新型P515パワーメータースパイダーを含めて425gの軽量仕様。7075アルミをCNC加工されたスピンドルは、軽量化と高剛性確保のため外径φ29mmなので、おそらくSRAM・DUB準拠かと。

QED / PES Crank P515 Power Meter Set
QED / PES グループセット

グループセットは、「TEO / QED / PES」の松竹梅の展開に。本ショーでは、2024年に発表されて話題をさらったQEDの下位モデル「PES」が初お披露目されました。

QED ブリフター
magene QED グループセット
QED ブリフター
QED RD
QED ディスクブレーキ キャリパー
2024年に発表されたモデルから形状が変更

PES ブリフター
PES RD
PES ディスクブレーキ キャリパー

電動変速コンポーネントのエントリーモデル「PES」。RDのプレーンな外観は、シマノR7100系を彷彿させます。

P715 K & P715 S ペダル型パワーメーター
SPD-SL形式 P715 S ペダル型パワーメーター
KEO形式 P715 S ペダル型パワーメーター
P715 ペダル型パワーメーター 充電部

ペダル型パワーメーターの「P715 K/P715 S」。バッテリーライフは従来比+20%で、稼働時間は120時間に。充電コネクタは、マグネット吸着式を採用。 パワー/ケイデンス/左右バランス/トルク効率/ペダリングスムーズネスに加え、パワーフェーズとスタンディング/シッティングライディングの2機能も追加されました。サンプリングの安定性は不明ですが、機能面ではGARMIN等の他社製に引けを取らない内容です。

C706 Smart GPS Bike Computer
C706 Smart GPS Bike Computer
C706 Smart GPS Bike Computer LEDランプ
C706 Smart GPS Bike Computer メタルマウント

シャッタースピードの関係でシーケンシャルウインカーのように見えますが、実際は単純点滅

C706 Smart GPS Bike Computer 仕様
フロントライト/リアライト/アクションカム(Osmo Action)をリモート操作可能

3.3インチのディスプレイを搭載した新型GPSサイクルコンピューター「C706」。地図データは、オープンストリートマップ(OSM)ではなく、ナビゲーション電子地図メーカーである「NavInfo Co., Ltd. / 北京四維図新科技股份有限公司」を初採用。NavInfoは、欧州向けの地図データも提供していますが、直近で恩恵を受けられるのは中国国内のユーザーに限られそうです。

Strava連携やクライムプロ等、他社品と同様な機能を備えるのは勿論、「Wind Direction Analysis」も搭載。レース中にリアルタイムで風向きを把握することで、位置取り等に活かせるとのこと。また、リモート操作は、DJIエコシステムと統合したことでフロントライト/リアライト/アクションカム(Osmo Action)等とリンクが可能に。更に、カメラのメモリ&バッテリー残量/モード切替え/撮影開始&終了/ダッシュボード機能も対応。

C606 Smart GPS Bike Computer
C506 Smart GPS Bike Computer

C706リリースに併せて、従来モデルのC606/C506もファームウェア更新により、クライムプロ他の機能がアップグレードされるとのこと。
Magene eBike System ハブモーター

上海ショー開催に合わせて、直前に新製品発表を行ったMagene。各商品の詳細が気になる方は、「http://www.cyclingchina.net/site/html/2025/industry_0505/9749.html」をご覧ください。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。