新ETRTO・700×25Cタイヤを14Cナローリムに装着すると、実測幅23mm弱の仕上がり |
タイヤ交換時、今まで使っていたタイヤの後継モデルを選んだのに、実測幅が狭い&ビード嵌め合いがきつくなったケースがございませんか?。もしかしたら、それはモデルチェンジに伴って新ETRTOに移行したからかもしれません。
長年、自転車のタイヤはETRTO、リムはISOとそれぞれ別規格に準拠されて生産されてきました。更に、各メーカーが自社基準を設けていたりでカオスなのが実情。例えば、Continental Grand Prix 4000S2 25Cを15~17Cリムに装着すると実測28mm幅になる感じです。
そんな中、ロードチューブレス/レディの相性問題の背景もあり、2018年頃からChallengeが音頭を取って規格の見直しと統一化を図る動きが販売店レベルにも伝わってきてました。余談ですが、同時期に提起されたENVE vs Challenge & Vittoria問題は、この流れの中で業界イニシアティブを握りたい綱引きのようにも見えていました。
新ETRTOへの規格統一化は予想よりも早く進み、メーカー温度差あるものの、2020年後半頃から新ETRTOに準拠したタイヤが上市されています。例えば、新ETRTOベースの「Vittoria ZAFFIRO PRO Graphen 2.0/ヴィットリア ザフィーロ・プロ グラフェンG2.0」の700×25c例にとると、19cリムで25mm幅になるように設計されています。この辺りの事情は、VTJさんのWEBサイトで分かりやすく紹介されています。
さて、ちょっと旧いロードバイクにお乗りで、短いリアセンター&狭いチェーンステークリアランスを理由に23Cタイヤまでしか装着できない場合。最新タイヤを履きたくても、サイズ展開が25C~展開ゆえ諦めるしかありませんでした。ただ、新ETRTOを逆手に取って25Cタイヤ×15Cナローリムを組み合わせれば、23mm仕上がりで収められる可能性があります。
実際に、先述のZAFFIRO PRO Graphen 2.0をナローな14Cリムに装着すると、実測23mm弱の仕上がりになります。勿論、メーカーが意図した設計プロファイルにはなりませんが…。
ただ、2021年市況をみると、ロードリム幅のトレンドは19→21Cへと更なるワイド化が進み、既に新ETRTOからも乖離しており標準化とは?と考えさせられます。ちなみに、この流れを受けて水面下では、新々ETRTO規格の動きもあるようです。
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