C17リム+旧ETRTO26Cタイヤの組み合わせで実測幅27mm 旧ETRTO28Cタイヤだと干渉しそう |
SLR-EV機構のローラフォロア & ブースタープレート |
11s仕様のBR-9000以降は、アウター受け位置が低いのでワイヤ長も要調整 |
Before:BR-R3000 |
お乗り頂いているロードバイクの足回り軽量化が効いてスピードレンジが上がったせいか、制動力UPさせたいとのご要望を受けてブレーキ周りをアップグレードすることに。
クルマいじりでも、ブーストアップやリミッターカットして安易に馬力を上げるとエキマニ割れたり、足回りに始まりクラッチ→ドラシャ→ミッション→メンバー→デフ→ブレーキそしてエンジン載替え(順不同)の沼が待っていますので、何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。
閑話休題。今回は、ブレーキキャリパのみをR3000/SORA→R8000/アルテグラに換装しました。シマノ11sロードコンポは、9000系以降のキャリパブレーキには、SLR-EV機構が搭載。更にR9100とR8000のみ、ピポット間を連結して撓みを抑えるブースターが追加され差別化を図っています。
リーチアジャストを容易にするため、NEW SUPER SLR→SLR-EVでケーブルピッチが少し変更があった気がしますが、シマノの公式チャートでも互換性が保たれています。ちなみにローラフォロアの支持部は、R9100はアルミ切削、R8000とR7000はスチール板金です。コストもさりながら、スチールでブラケットを薄化して、ローラ幅を広げて面圧を下げたり、ブースターのスペースを稼ぐ工夫が垣間見れます。
余談ですが、直近でリムブレーキ・ロードバイクのメンテナンス依頼を多く頂き、動作確認で試乗する機会が続きました。エントリー~ミドルクラスの車体でも、ちょっと良いホイールに換装されていると、ハンドル振ったときの軽快感もあって、改めてリムブレーキも良いよな~と思った次第。
その要因が、単に枯れた技術の集大成からなのか、ディスクモデルよりも軽いSTレバー&フォーク先端に重量物が無くステアリング慣性が低いからなのかは不明ですが…。