2022年11月23日水曜日

Panaracer AGILEST DURO | パナレーサー アジリスト デューロ 700×28C クリンチャー

Panaracer AGILEST DURO/パナレーサー アジリスト デューロ
サイズ:700×28C クリンチャー
価格:6820円→完売

新ETRTO/2020 ETRTO 準拠

他工業製品と同様、タイヤも求められる諸条件、価格/重量/耐摩耗/耐パンク/グリップ/転がり抵抗/乗り心地/耐オゾンetcを全てを叶えるモデルはありません。どれにフォーカスを当てるか定めて、制約の中でバランスを取るような製品造りが求められます。

先日、パナレーサーさんに技術的に突っ込んだ内容を伺うことができました。全てをお伝えすることはできませんが、正確な一次情報を教示頂けるのも国内メーカーさんの強みと言えます。

2022年に発売された「Panaracer AGILEST/パナレーサー アジリスト」。三種あるクリンチャーで一番人気は、レギュラー(=無印)です。ただ、以前のポストでも少し触れましたが、しなやかさ+軽量を追求していることもあって、ベルト幅狭め+サイドウォール薄めで、どちらかと言うとキレイな路面にマッチする仕様です。

上記を踏まえて、ロードバイク・ライダーで最も需要のあるロングライドやサイクリング用途でAGILESTを履くなら、補強層が入った「DURO」を当店ではお勧めしてします。

DUROは、前身のDURO PTやRACE type Dから続く系譜のタフなコンディション向けモデルです。耐パンク&耐サイドカットには定評があり、イベントに自走随行して取材をするシクロワイヤード記者のバイクに採用されるのも有名かと。また、トレッド完摩でカーカスが部分的に露出しても、ケースが丈夫ゆえ走行できるとハードコアなライダーに支持されてきました。

その一方、従来モデルはハイクリップの副作用で転がり抵抗が大きく、健脚ライダーなら許容できますが、パワーが劣る女性ライダー等にお勧めしてきませんでした。その点、アジリストシリーズのトレッドは、バランスが取れた新開発コンパウンドを共通で適用しており、転がり抵抗も抑えられているので、幅広いライダーにお勧めしやすくなりました。

DUROとレギュラーは、トレッドのコンパウンド/厚さ/コンターが共通で、ケース(≒カーカス)構造のみの違いになります。DUROのケースは、RACE Dの構造を踏襲。補強層は、ケース全体を覆う「TF Super Outer Shield」とトレッド直下「Pro Tite Belt」の二層構造。また、ベルト幅は、他モデルより幅広になっています。

勿論、補強層が多い分、走行感はレギュラーに比べると幾分固めに。通勤やツーリング用途で耐摩耗性&耐候性を最重視されるライダーには、MAXXIS RE-FUSEを候補に挙げますが、それよりもグッとジェントルです。ちなみに、キャップ/ベース/ショルダー等で異なるコンパウンドを配置した多層トレッドを採用するタイヤもありますが、近年では限定的です。

同時期に発売された、国産ライバルモデルを耐パンク&耐候性でザックリ比較すると、「AGILEST<ASPITE PRO S-LIGHT<AGILEST DURO≦ASPITE PRO RBCC」の感じかと。

タイヤ幅ですが、大半のユーザーは「内幅17Cリム+旧ETRTO・25Cタイヤ」を組合せて実質26-28mm幅で運用しているのが現状です。アジリストは、新ETRTO(2020 ETRTO)準拠ゆえ、17Cリム+25Cタイヤ→実幅24mm、17Cリム+28Cタイヤ→実幅27mm見込みとなり、28Cタイヤを選択されると違和感がありません。

Panaracer AGILEST DURO/パナレーサー アジリスト デューロ(詳細→メーカーサイト
サイズ:700×28C クリンチャー
価格:6820円→完売

※個別車体での適合可否に関しては、お問合せ頂いてもお答えしかねますことを予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。