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「やりたいこと」/「得意なこと」/「望まれること」 |
こうして自転車屋をやっていると、稀に愛好家etcから開業の相談を受けます。また、お客様からは、好きなことを仕事にしているのねとも言葉を掛けられることもあります。
お店としては、そう思って頂いたほうがイメージが良いんでしょうが、店主の場合は、これを仕事にすると腹を決めたときから趣味としての楽しみは切り捨ててしまいました。起業という目的に対して、当時の自身リソースから消去法で自転車屋を選択したというのが本音です。
例えば、有名歌手がライブを開催すると、演者は自信の最新曲を聴いてもらいたいが、観客の多くは過去の代表曲を目当てにしている感覚に近いかとも。
「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事…それが一番大事~♪」は、大事MANブラザーズバンドのヒット曲ですが、「やりたいこと / 得意なこと / 望まれること」は「やりたい仕事どう見つける? 自己分析助ける3つの円」でも紹介されるベン図で、クロスポイントが理想的とするのは知られた分析法です。
まず、前提としてプロダクトアウト or マーケットインのどちらにしても「望まれる/求められること=ニーズ」が無いと事業は継続できません。一番厄介なのは「得意なこと/強み」の見極めで、自身や自社の「やりたいこと/好きなこと」と混同しやすいところです。店主が指標としているのは、元任天堂社長の故・岩田聡氏と糸井重里氏の対談の中で紹介されている「自分が苦労したと思わないのに評価してもらえるものが得意なことだ」です。
ビジネスに絶対の成功はありませんし、その基準も其々ですが、「やりたいこと」の円は小さいほうが上手くいく確率が高まる気がします。上記対談の中で、岩田氏の経営論にも触れられていますが、「自分たちの得意なことを見極める+やるべきことの優先順位を付けること」に集約されるかと。
さて、最初に挙げた相談ですが、店主は「儲かる仕事では無いので、得意なことを仕事にして、好きなことは趣味のままにした方が良い」といつも話しています。まあ、結局のところ答えは自身で持っているので、やる人はやるだろうし。
起業や事業は、自身の価値やアイデアを世に問える良い手段です。個人的には、無力さを思い知らされたり厳しい局面に遭遇したときも、「面白い展開になってきました」と言える肝の据わった人間に熟れればと思ってます。
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