2023年8月14日月曜日

TERN Vektron S10 / HSD P9 / SHORT HAUL ターン リアラック/キャリア キャップ プラグ 抜け予防策

TERN Vektron S10/HSD P9/SHORT HAUL等に装備される「リアラック/キャリア」。考えられた形状で、頑丈かつ縦置きにも対応して使い勝手もよいアイテムです。

ただ、ハードに使われる車体において稀に、ラック端の樹脂製キャップ(=プラグ)がポロリしているケースがありました。下側プラグは挿入長が短いことも一因に挙げられ、抜け対策として当店では直近の組立整備している車体から、弾性接着剤を塗布して仕上げています。

こう言ったTipsは、「カイゼン」や「ノウハウ」と言うと聞こえが良いですし、工業製品を生産流通させている以上、不良ゼロや±0が不可能なのは重々承知してます。ただ、このような「手直し/追加工」、「グリス&ルブ/ネジロック剤/焼付防止剤/アンチスリップ剤/接着剤の塗布」等、地味な作業の積み重ねで店頭工数が奪われて行きます。

ただ、それらが「付加価値」や「差別化」としてお客様が認識されることは少なく、職人気質の自己満足に終始しているのが現実です。本件に限らず、上流側で可能な対策がされれば生産性の向上が期待できるので、地道にフィードバックするしかありません。

この事例に限らず過去にも愚痴ってますが、自転車流通の構造上、量産試作や作りこみが甘くScope of jobsが曖昧なまま、最終工程である小売店まで届いて最後で帳尻合わせてねと言うのが実情です。

クルマやモーターサイクルは、工場出荷前に外観や台上(ドラム)走行検査が必須ですし、高級車は、敷地内のテストコースで走行したのちに最終調整確認が施されます。当店でお客様に車体をお渡しする前に、店主が実走チェックするのは同じ理由です。

DtoCやBtoCに移行すれば、メーカー側も自分事として捉えて上流側で改善する筈なので、結果として業界全体の品質改善や生産性向上に寄与すると思うんですよね。まあ、その時を迎えると我々小売店の殆どは廃業になる訳ですが…。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。