ピンホールが開いたムシゴム |
先のポストでも触れましたが、夏の暑い時期は、ゴム製品の劣化が進みます。英式(=ウッズ/ダンロップ/EV)バルブの弁体である「ムシゴム/虫ゴム」もその一つです。生活に一番身近なママチャリ(=軽快車)の場合。最低でも月一回のタイヤエア補充をご案内してますが、ムシゴムは年一回の交換をお勧めします。
英式バルブの構造は、パナレーサーさんのWEBサイトをご覧ください。ムシゴムは、プランジャ上部でバルブステム内面と挟まれて固定されますが、そこを起点に穴が開き徐々に亀裂が拡がっていきます。
空気を入れる際、ポンプ口金がしっかり接続されているにも関わらず、甲高いラッパ音が鳴る場合はムシゴム劣化が疑われます。脱気前の早めな対処なら、虫ゴムのみ交換で対処できますが、症状が進むとチューブがタイヤ内でズレてベローズ状になっているので、チューブを外して対処する必要があります。
英式チューブ交換の際、当店ではムシゴム・レスのプランジャを採用しているシュワルベ製チューブを用いるケースが多いです。ちなみに、プランジャ単体でも流通していますが、バルブステム内径に違いがあるため、ほぼ同社製チューブのみしか使えないかと。