2026年1月2日金曜日

CANNONDALE SUPERSIX 6 TIAGRA | キャノンデール スーパーシックス 6 ティアグラ メンテナンス

CANNONDALE SUPERSIX 6 TIAGRA | キャノンデール スーパーシックス 6 ティアグラ MY2013
カラ-:カーボン / CRB

少し懐かしい「CANNONDALE SUPERSIX 6 TIAGRA|キャノンデール スーパーシックス 6 ティアグラ」のメンテナンスを承りました。店主の記憶をたどると、進化したSUPERSIX "EVO" が投入された後、初代 SUPERSIX(無印)フレームをベースに、お求めやすい価格で展開されたバリューの高いモデルだったと記憶しています(参照:The complete history of the Cannondale SuperSix)。

あまり乗られていなかったこともあり、入庫時のコンディションは良好でしたが、ワイヤ類とタイヤ周りは全て交換しました。併せて、コクピット周りのポジションも扱いやすいように調整しています。

メンテナンス完了後、動作確認のために試乗しましたが、各社が「軽量・高剛性」を追求していた時代のモデルということもあり、パリッとした「ロード“レーサー”」らしい乗り味です。正直なところ、軽量ホイールへ換装すれば、ヒルクライムなら今でも一線級の戦闘力があるかと。

整備前
RDハンガー修正前
RDハンガー修正後

RD ハンガーが内側に向いており、トップギアに入れた際にチェーンが 2nd ギアへ干渉する状態でしたので、修正を行いました。Cannondale のリプレースブル・RDハンガーは、Supersix を含むロードバイク全般で硬めの素材が使われており、良好なシフトフィールに寄与する一方で靭性が低めです。そのため、治具を使って力任せに板金修正しようとすると、形状的にも応力集中しやすく、高い確率で折損してしまうので注意が必要です。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月29日月曜日

年末年始 2025/12/29(月) - 2026/1/1(木) 休業のお知らせ

今年も一年、当店をご愛顧頂きまして本当にありがとうございました。連絡が遅くなってしまいましたが、棚卸&決算業務の為、年末年始は休業させて頂きます。ご不便をお掛けしますが、ご了承下さい。それでは、皆様よいお年を。

休業期間: 2025/12/29(月)~ 2026/1/1(木)
※2026年明けは、1/2(金)9amからの営業開始となります。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月28日日曜日

DT SWISS 240EXP x 内幅23mm 樽型 カーボンワイドリム リムブレーキ 手組ホイール Voluptas | ウォルプタース 試作 Vブレーキ オリジナル オールロードバイク用 #VBAR

DT SWISS 240EXP x 内幅23mm 樽型 カーボンワイドリム リムブレーキ 手組ホイールVoluptas | ウォルプタース 試作 Vブレーキ オリジナル オールロードバイク用

当店ちょいちょい手組ホイールを手がけていますが、時流のせいで最近はディスクブレーキ仕様ばかり。久しぶりにリムブレーキ用をハンドビルドしました。

今回は、試作中の「Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ仕様 オリジナル オールロードバイク」に取り付けるホイールになります。当初、手持ちホイールを流用しようと思っていましたが、リムブレーキで今どきのワイドリムと組み合わせるとどんな感じなのかと興味があって試すことに。

ちょうど、新しいリム・サプライヤを見つけたタイミングもあって、テスト的な側面もあります。外形は、カーボンリムのトレンドであるワイド&樽型プロファイル。

ただ、ディスクブレーキ用リムにブレーキトラックを後付けした感もあり、少々危うい気がするのは否定できません。また、樽型なのでブレーキシューの当たり具合も懸念点。ちなみにアップチャージになりますが、レーザーエッチングによるグルーブ処理も可能との事。

フロントホイール
リアホイール
ブレーキトラック
今どきな樽型プロファイルのワイドリム


素材:T800 + T700
形状:ハイト45/内幅23/外幅34mm
重量:385g/本

フロントハブ:DT SWISS 240EXP 5/100mm 20H
リアハブ:DT SWISS 240EXP 5/130mm 24H
リム:Carbon Rim 45mm F20H & R24H / 内幅23mm / 外幅34
スポーク:DT SWISS #14 プレーン チャンピオン

前後ハブは鉄板の「DT SWISS 240EXP←お得に販売中」を選択して、まさしく保守と革新の組み合わせ。断面係数が大きく剛性が稼げるワイド+ハイト45mmゆえ、スポーク数を抑えたF20/R24を選択。リムブレーキ仕様ゆえ前後共にオーソドックスにイタリアンですが、リアは左右スポークテンションを近づけるため異クロス組みに。

フロント:イタリアン、DS2クロス、NDS2クロス
リア:イタリアン、DS2クロス、NDS3クロス

なお、一般的なリムブレーキ・ロードバイクの場合、キャリパブレーキの待機位置の制約から、装着できるホイールは外幅28mm前後が最大となり、今回のようなワイドリムは納まりません。Vブレーキ&カンチブレーキ仕様のシクロクロスやツーリングバイクをお使いのライダーで重量を抑えながらワイドリムを導入したい方のご参考まで。


「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月27日土曜日

CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX DOTフルード 油圧ディスクブレーキ メンテナンス & 携帯工具 ビット摘出 ヘッドセット 予圧調整

CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX

「CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX」のメンテナンスを承りました。まず、前後ディスクブレーキは、吸湿作用でフルードが自己膨張してパッドがローターを常時引きずっている状況でしたが、パッド交換&ローター板金修正等で復旧しました。

吸湿作用はべーパーロック現象を抑制する反面、沸点が下がってしまうので都度フルード交換が理想です。されど運用コストを考えると、シビアコンデイションで走らないなら2~3回のフルード量を調整した後に交換というのが現実的かと。おさらいになりますが、自転車の油圧ディスクブレーキ作動油に関しては、下記2種類が挙げられます。
  • ミネラルオイル系(鉱物油/油性): シマノ、カンパニョーロ、マグラなどが採用。水と混ざりにくい(分離する)。
  • DOTフルード系(グリコール系/水溶性): SRAM、Hayes、自動車・バイク用ブレーキで使われる。水と混ざる(吸湿性がある)。
「ミネラル」と「DOT」でそれぞれに長所短所があるのは存じていますし、メーカーの言い分もあるのでしょう。ただ、一般的なユーザーを想定するなら、自転車の容量の小さいリザーバータンク(expansion tank / reservoir)やダイヤフラムを前提にするなら、DOTよりもミネラルの方が適していると考えるエンジニア&メカニックは多いはずです。

そんなことはSRAMも分かっていて、数年前からDOT→ミネラルの動きを見せていますが、移行が進んでいないのが現実です。

ヘッドセット予圧調整
Canyon GP7203-01 Headset Tool
JIS M4 並目ねじとのピッチ比較
摘出した携帯工具ビット

続きまして工具の回収です。近年、CANYONに限らず各社がトップチューブorダウンチューブに追加した「ストレージ機能」。工具やスペアチューブを収納できて便利な反面、フレーム内に何かを落としてしまうと摘出が大変なケースもございます。今回は、ダウンチューブ内に行ってしまった携帯工具ビットをコストが抑えられるヘッド側から取り出しました。

余談になりますが、CANYONは車体によってヘッドセットの予圧調整に専用工具「Canyon GP7203-01 Headset Tool」が必要です。一見すると、広く流通しているJIS-M4 並目(0.7mmピッチ)ボルトで代用できそうですが、細目(おそらく0.5mmピッチ)なので注意が必要です。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月26日金曜日

Voluptas x Cerakote | ウォルプタース x セラコート Vブレーキ仕様 オリジナル スチール オールロードバイク 試作 塗装編 #VBAR

Voluptas x Cerakote | ウォルプタース x セラコート
Vブレーキ仕様 オリジナル スチール オールロードバイク 試作

ライジン ワークスさんでビルドしていただいた「Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ  スチール オールロードバイク」の試作フレーム。試作の第一目的はジオメトリ確認なので、塗装は店主自身でクリアスプレーのみを吹いて、ざっくりとRaw仕上げで済ませようと当初は考えていました。

ただ、この機会を逃すのは勿体ないと、7~8年前から気になっていた「Cerakote | セラコート」を試すことに。勿論、後からコーティングを依頼することも可能ですが、一度組んだり表層に何かしらを吹いてしまうと、バージン面と違って洗浄や剥離処理等が必要になり費用が嵩んでしまうのも理由です。今回、以前に取引先の方からお教え頂いた、施工会社さんにフレーム素地の状態で依頼しました。

Cerakoteに関して、直近ではBromptonが話題になりましたが、自転車業界でもフレームのみならずKOGELなどののパーツメーカーでも採用される例が増えているようです。

Cerakoteは薄膜なので、ラグのエッジが鮮明に仕上がります
塗装色:セラコート H-151 SATIN ALUMINUM

自転車フレームの塗装&表面仕上げを工法で大別すると、下記のようになりますが、多くは1.スプレーガン塗装 or 2.パウダーコートかと。
  1. スプレーガン/エアブラシ塗装
  2. パウダーコート
  3. 手塗り
  4. 水圧転写
  5. アノダイズ
「Cerakote」は、1984年にNIC Industries が銃器向けにセラミックベースのコーティング剤として開発されました。その後、用途はアウトドア用品・自動車・バイク・自転車などへ拡大した歴史があります。

Cerakoteは「セラミック粒子を含む機能性塗料」をスプレーガンで吹き付けるコーティングで、薄膜ながら高い耐摩耗性・耐薬品性を発揮し、素地の質感を残せる点が特徴です。一方パウダーコートは粉体を帯電させて付着させ高温で焼き付ける方式で、厚膜(約200–300µm)になり耐衝撃・耐食性に優れます。

両者の比較は、「Cerakote vs Powder Coat: What’s the Difference?」をご覧ください。Cerakoteは、膜厚約25–40µmでパウダーコートの半分以下で薄く、他の塗装方法と比べて素地を強調する仕上がりになり、寸法変化も抑えられます。また、耐摩耗性が高いので輪行等での傷低減にも効果が期待できます。

下処理であるショットブラスト前
マスキング処理
施工会社さんにショットブラスト前に「ヘッド/BB/ブレーキスタッド」のマスキング箇所を指示して作業を進めて貰いました。 仕上がりは言わずもがな、きめ細やかな対応をして頂けました。

これまで当店の試作&デモバイクは、ブラック&グロスで塗装&製作してきましたが、今回は、Cerakoteのマット・サテン仕上げを活かすべく、明るめな「 H-151 SATIN ALUMINUM」を選択しました。

なお、当店オリジナルの「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。