2024年2月4日日曜日

iRC TANKEN GEKKOTA TUBELESS READY & BOKEN G-CLAW TLR | アイアールシー タンケン ゲコタ チューブレスレディ & グラベル用 ボウケン ジークロウ チューブレスレディ 700×50C

iRC TANKEN GEKKOTA TUBELESS READY
カットサンプル
下側:TANKEN GEKKOTA TUBELESS READY

店主が個人的に興味があった新作タイヤ、「iRC TANKEN GEKKOTA TUBELESS READY | アイアールシー タンケン ゲコタ チューブレスレディ」を商売そっちのけでおさわりしてきました。

このタイヤ、同社のダート系モーターサイクル用「GEKKOTA/ゲコタ」コンパウンドを流用して、「低反発」を謳ってます。トレッドを指で押すとショアA15~20ぐらいの感触で、加硫不足?と疑うぐらい硬度が低いのに驚かされます。そして、卓球の粘着ラバーPF4を彷彿させるようなタッキネス。

確かにこのトレッドだと、濡れた岩場も路面を掴む安心感が得られそう。反面、リエゾンやアプローチでは脚が削られ、スタミナが無いライダーはキツイと容易に想像できます。話を伺うと、インプレでも同じ意見が挙がっているとのこと。

そうなると、E-MTB向けかとも考えますが、舗装路を高トルクで走ったらすぐに完摩してしまいそうなので、リアはノン・GEKKOTAを選択するのが経済的。ともあれ、市販品でここまで振り切ったタイヤは稀有なので、下り系ライダーは一度試してみるのをお勧めします。

店主のタイヤ知識は、昔の乗用車/トラックバス用ラジアルタイヤに偏っていますが、カットサンプルを拝見すると、ハイ・ビードフィラー構造が伺えます。その外側を耐サイドカットを兼ねた長めなチェーファーで覆っている感じかと。

ビードフィラーを有する構造だと、成型前にビードコアにプリセットするプロセスになるかと想像できます。一般的にビードフィラー(=スティフナー/エイペックス)は、ビード形状の維持と剛性に寄与しますが、TANKEN GEKKOTAの設計意図はサイド補強が主かと。モーターサイクル用タイヤに近づいた構造ですが、少なくとも市販品に関しては、硬/軟フィラー配置までは至ってないようです(間違っていたら、ご指摘ください)。

ふと思ったのは、このGEKKOTAをロード/グラベル/CXタイヤのショルダーに配して、ウエットコンディションの一発レース用途に選手供給したら良いプロモーションになるんじゃないかと。水面下で既にテスト済かもしれませんが…。
BOKEN G-CLAW TUBELESS READY 
ボウケン ジークロウ チューブレスレディ 700×50C

北米のみに上市予定だったグラベルタイヤ、「BOKEN G-CLAW TLR | ボウケン ジークロウ チューブレスレディ 700×50C」が日本国内でも展開されることに。

廃番のMTBタイヤ「G-CLAW TUBELESS READY」をグラベル用にリブランディングしたモデル。「700×50C」と旧作と同サイズですが、ケース構造&コンパウンドの変更有無は聞きそびれてしまいました。

グラベル用としては、ワイドタイヤゆえ装着できるバイクは限定的かと思われますが、適用範囲が広そうなトレッドパターン。フルリジッドのMTBに履かせたり、モンスタークロス的な車体に合わせると面白いかと。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。