JAVA CL ミニベロ カーボンロード GROWTAC EQUAL | グロータック イコール 機械式ディスクブレーキキャリパーセット |
ミニベロ・カーボンロードの「JAVA CL」にお乗りのオーナー様から、油圧ディスクブレーキ→EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパーセットへの換装他を承りました。ドライブトレーンは、R8000系アルテグラながら、STレバー(=ブリフター/Brifter)は、「SENSAH TEAM PRO 11s」と中々のチャンポンぶり。ちなみに当店、「JAVAおよびJ-AIR」の取扱いは御座いません。
GROWTAC EQUAL | グロータック イコール 機械式ディスクブレーキキャリパー |
GROWTAC EQUAL | グロータック イコール 機械式ディスクブレーキキャリパー |
グロメットを外して、フレーム内で硬質アウターケーブルと接続 |
防水用Oリング |
ブレーキキャリパのアウター受け:Oリングを逃がすザグリ穴あり |
そんな面倒くさい話はさておき、話題の「EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパーセット」。ワイヤプル式のハイエンドモデルにふさわしく、ピストン平行度を含め高精度に造りこまれており、セッティングは出しやすいのが特徴です。
目立たちませんが、関心させられるのはアウター受け部の「Oリング」の配置。一般的なワイヤプル式キャリパの場合、インナーワイヤの摺動でアウター内に浸水して錆が発生、動きを阻害する事があり、ワイヤ出口が上向きになると顕著です。当店では、施工時にブーツ追加するなどして対策していますが、この辺りの細かい処まで配慮されているのが伺えます。
尚、当店の基本スタンスは油圧推奨ですが、お客様のご希望に沿って柔軟に対応してます。
O.symetric/オーシンメトリック チェーンリング |
FD位置をセットバックさせるスペーサー |
直付け固定ネジ穴 |
初見で、FD周りは「ミニベロ×大径×楕円チェーンリング」の構成ゆえ、一筋縄とは行かなそうと警戒していましたが、案の定苦戦しました。
実際、手を付けてみると、オーナーさん自身でも調整に苦慮された跡が垣間見れました。程度の差はあれどもワイヤプル式のFDは、張力が掛かると羽根尻が下がります。正確には、フレーム側の斜め下方向へです。
それゆえ、直付式FDの固定ボルトは上側に設けられ、シフトワイヤが引かれた際は、下側の受け面が踏ん張る設計になっています。余談ですが、内側への変位は、サポートボルト(=セットスクリュー)やスペーサーで抑えるアイデアが加わってます。
この車体は、FD位置をセットバックさせる為に、台座にスペーサーが追加済み。固定面から距離が離れモーメントが大きく掛かり、ボルト位置も天地逆になっているため、踏ん張りが効かず、羽根尻が下がるのが避けられません。
こうなると、変則的なFD台座をワンオフで製作。若しくは羽根が長い(=キャパシティが大きめ)なデュラグレードかつ、ワイヤ引張力が掛からないDi2だともう少しセッティングに余裕が生まれますが、プラットフォームを入替える必要があり現実的ではありません。
FD座面の下側にタップを立てて固定力を増やす案も浮かびましたが、パンタグラフの支点と被るので断念。結局、シム追加や座金を変更したりと試行錯誤して、満点ではありませんが落としどころを見極めて仕上げました。
※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。
その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。
お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。