2024年9月17日火曜日

熱帯性モンスーンの本場・バンコクへ ZIPAIR/ARL/ルンルアン/Grab 2024 タイ バンコク 出張記

タイ・バンコクのマクドナルドにて

2024年9月初旬にタイ・バンコクへ弾丸出張してきました。旅費を抑えるため、観光客が敬遠する雨季真っ只中に渡航しましたが、幸い滞在中の日中は殆ど雨に降られずに済みました。

店主は以前から、タイ/マレーシア/シンガポールの自転車市場に注目してました。2013年前後、それら地域でロードバイクがブームに。丁度そのタイミングで、タイ・バンコクではスワンナプーム国際空港(BKK)にサイクリングロード「スカイレーン・タイランド/ハッピーアンドヘルシーバイクレーン(HHBL)」も竣工して盛り上がりは最高潮に達しましたが、その後は沈静化した様子でした。

ただ、ここにきて、ママチャリでないJapanese Style Bikesとも呼ばれるライフスタイル系やピストバイクが徐々に拡大するトレンドが伺え、その実情を見て来ようと言うのが今旅のキッカケ。また、ゲリラ豪雨等で、近年は(亜)熱帯化が叫ばれるここ日本。熱帯性モンスーン本場の同業者や商業施設を視察して、どのようにビジネスを成り立たせているのか、ヒントが得られるじゃないかとも思った次第。

ついでに、Vittoria(Lion Tyres Thailand/LTT)が、2000万ユーロを投じてバンプー工業団地に竣工した新工場を外から眺めようと画策しましたが、今回は時間的に厳しく断念。次回、BTSが延伸したタイミングで伺ってみようかと。このコットン・タイヤ工場は、ONG&ONG社が関わり、カーボンニュートラルや電気加硫機の導入も報じられてます。ちなみにVittoriaは、レムチャバン港近郊のラヨーン工業団地にも工場がありますが、バンコクからはさらに距離があります。

NRT ZIPAIR カウンター

飛行機代を圧縮しようと本旅当初は、台湾/中国出張に絡めたり、マニラ/ホーチミン乗継も模索しましたが、結局NRT⇔BKK直行便のZIPAIRを利用することに。同社は他社LCCよりも値が張ることが多いのですが、今回は乗継便含めて最安でした。

ZIPAIRは、Trip.comで予約したチケットの紐づけが容易。NRT/BKK共にモバイルチェックイン可能で、時間を有効に使えて便利です。念のため、セルフチェックイン機で搭乗券を印刷しようとしましたが、モバイルチェックインした場合は発券不可とのこと。
NRT制限エリア内のセブンイレブン

店主出張は、いつも深夜早朝便ばかりゆえ、大概の店舗が営業していません。今回は、珍しく夕方発だった為、搭乗前に飲み物を買おうとコンビニに寄ってみると、日本円を使い切ろうとする旅行者もあってインバウンド爆発ぶりな長蛇の列。

BKK/スワンナプーム国際空港 到着

ARL/エアポートレールリンク駅

ARL駅近くの両替カウンター

BKKからは、ARLに乗ってバンコク中心部へ。知らなかったのですが、急行列車「SA Express≒ARL」は既に廃止され、各駅停車の「SRT City Line」のみの運行に。この辺りは、案内表記が統一されておらず、初見だと迷わされます。なお、BKK空港内での両替は、このCity Line駅近くのレートが良いようです。
ルンルアン・ポーク・ヌードル
Clear Soup + Egg Noodle + No Pork Entrails / M size
& Thai Black Tea(甘い)
卓上の薬味
朝食は、プロンポン駅近くにある「ルンルアン・ポーク・ヌードル」で。最近、道路を挟んだ向かい側へ移転拡大したようですが、朝8時から営業していて出張者にも便利。卓上にある薬味は、少量でパンチがあります。

朝の屋台風景

朝の屋台風景

街中を歩くと、朝の早い時間帯というのもあってか?、多くの屋台が見受けられました。ご近所住人/通勤客/バイタク・ライダーなどが利用しているようです。

Bike Zone Bangkok



モール外観


隣接店舗が工事中、業者さんのイケてるピックアップトラック

広い駐車場を備えたショッピングモール内にある「Bike Zone Bangkok」。ロード/トライアスロン/MTBと言ったパフォーマンス系バイクを扱う自転車屋さん。モール内には、サーフショップ等も軒を並べます。

街角で見かけた原チャリ版カーゴバイク

朝の通勤時間帯のクロントーイ市場・ラーマ4世通り渋滞状況



BTSゴールドライン沿線/クルン・トンブリー駅周辺
マンション建設ラッシュ

Grab Taxi
ラックソーン→マヒドン大学→ワットアルン

LCBT(Low-cost business traveler)な店主。いつもは、鉄道/地下鉄/バス等の公共交通機関を積極利用しますが、バンコク郊外は本数少なく時間も読めません。そうなると、次の選択肢にバイタクが挙がりますが、都心部は兎も角、20~30km距離をハイスピード域で「ノーヘル・二尻」はビビリます。Grabでの価格差も小さかったので、リスクを避けてJustGrabを選択。後で調べると、競合であるBOLTの方がお安めみたいです。

ワット・アルン(暁の寺)

参道に並ぶ店舗

隣接するRoyal Thai Navy/タイ王国海軍庁舎

極太マフラーで爆音仕様のトゥクトゥク
おバカーは万国共通(誉め言葉)

ワット・アルンを横目に渡し舟に乗りました

せっかくバンコクまで来たのだから、観光名所である三大寺院の一つぐらいは寄ってみるかと、「ワット・アルン(暁の寺)」へ。ただ、入場はせず寺院を横目に、5バーツで乗れるボートでチャオプラヤー川を渡って「ワット・ポー」側へ。その日は、増水の影響で15時までの運行でしたが、運よく最終便に滑り込めました。

ワット・ポー&王宮周辺

ワット・ポー&王宮周辺

ワット・ポー&王宮周辺

ワット・ポー&王宮周辺

ターミナル21内のDECATHLON/デカトロン

自転車展示はありませんが、サイネージで案内が

ターミナル21内の「DECATHLON/デカトロン」。イーコマースのBtoCが主軸の同社ですが、ラーマ4世通りに旗艦店があるようです。スポーツグッズを扱う他店含め、価格設定は割と高めです。

夕方のセントラルワールド沿い渋滞状況

Nike Storesも入るCENTRAL WORLD

バンコク中心部で、幾つかの商業施設を巡りましたが、平日にも関わらず、多くの人で非常に賑わっていました。雨天が考慮され、新しいビルは駅直結/屋根付きの空中歩道が設置が目に留まりました。駅やフェリー乗り場から距離がある場合は、ジャバラテントが設置されるケースも。

一般に商業施設が、モール/高層化して綺麗になると賑わいが失われます。巡った各施設は、ハイブランドとの共存や雑多感のバランス取りを上手くやってました。ASEANの中で少子高齢化が進むタイですが、街の人は働き盛り20~50歳でボリュームがあり、それも活況感を生んでいる一因と推察されます。

エラワン祠

戦勝記念塔

冒頭に記した「Japanese Style Bikes」。その定義は曖昧ですが、国内のCircles/BLUE LUG/CRUMB CYCLES/WOOD VILLAGE CYCLESさん等が得意とするFixed Gear Bikeや80-90sのMTBバブル期の車体をベースにしたライフスタイルバイクが該当するかと。

2020年頃から、目にすることが増えた後者は、ヴィンテージフレームに「1×」や「アルマイトパーツ」等を搭載してレトロフィットさせたバイクが王道(一例)。2018年前後の米カウンターカルチャーがルーツで、それらを精錬&ジャパナイズされたのが現状と店主は捉えてます。

自転車に限らずファッションやアートにおいて、日本人は「キュレーション」の資質を持ち合わせていると思え、戦後産業復興と通じるとも。それら濾過されたスタイルが海を渡って、その地で新しいエッセンスが加えられる。そう考えると文化的と言うか、伝播する速度以外は、シルクロードの時代と何ら変わらないのかもしれません。

そんなこんなで話が長くなってしまったので、バンコクの商業施設や自転車店に関しては、改めて後述します。

BKK 一般区域のセブンイレブン

バンコク市内は、セブンイレブンとマクドナルドが多数出店しています。セブンイレブン路面店の清涼飲料水は、スーパーマーケット「BigC」と同等でお求めやすい価格。反面、BKKの一般区域にある店舗は、それと比較して10~20%高めな価格設定になってます。

BKK 出国制限エリア

BKK 出国制限エリア内の店舗
直球な「Please pay here」サイン

唐突ですが、自身の自転車観を問われると店主脳裏には、いつもTHE YELLOW MONKEY 「楽園」の一節が頭に浮かびます。
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ひとりきりもいいだろう ふたりだけもいいだろう
猫もつれて行こう 好きにやればいい
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自転車に長く携わっていると、本来は自由な乗り物なはずなのに、スペックやルールなんかに縛られて不自由なものになっているように思えます。そういう店主も20年ぐらい前までは、ピチピチ原理主義でした。

勿論、自転車屋としては、安全や機能面から機械工学/古典物理/化学知識からアプローチする必要がありますし、配色&まとめ方のセンスも問われます。ただ、良くも悪くも肩の力が抜けた一自転車乗りの視点だと、「あるべき」のハードルはもっと下げた方が楽しめるのでは?と皆様にお伝えしてます。

そう、「楽園」。店主が訪れるべきは、「プーケット」だったのかもしれません(現実逃避)。

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