Condor Leggero × Elitewheels Edge 40 コンドール レジェーロ × エリートホイールズ エッジ 40 |
リアドライブトレーン:RD-R8000-GS*11-34t ワイドギアレシオ |
だいぶ乗り込まれたリムブレーキ仕様のカーボンロードバイク。「Condor Leggero | コンドール レジェーロ」のリフレッシュを承りました。そうは言っても、既に時流はディスクブレーキ。コストを抑えたある種、延命的なメニューをオーナー様に提案致しました。
元は、9000系Dura-ACEでフルアッセンブルされた本車体。リア側は、リフレッシュに併せてアルテグラ・RD-R8000-GSと11-34tスプロケットへ換装して、ワイドレシオ化を図りました。
前後タイヤ:SCHWALBE PRO ONE Tubed 700*28C (新ETRTO準拠) |
リム外幅とツライチの仕上がり |
レーザーエッチング グルーブ処理されたブレーキトラック |
乗り心地を現代ロードバイクに少しでも近づけようと、旧い空冷ポルシェにワイドタイヤを収めるか如く、足回りはワイドリム仕様の「Elitewheels Edge 40/エリートホイールズ エッジ 40」に。
同ブランドのハイエンドモデルは、DRIVEシリーズですが、それに次ぐグレード。オーソドックスな設計のハブとステンレス製スポークの組み合わせで、軽量ながら価格は抑えられています。
リムのブレーキトラックは、ZIPP ShowStopperと似た処理が施されています。本家は、シリコンカーバイド(SiC)コーティングを施していますが、Elitewheelsは、レーザーエッチング グルーブ(溝)。フレッシュなカンパニョーロ AC3程の摩擦係数ではありませんが、効果は実感できてブレーキ音もおとなしめ。
フロントタイヤ・クリアランス |
リアタイヤ・クリアランス |
RD-R8000-GS |
ブレーキ/フレーム共にクリアランスがギリギリのリム内幅19.5mm+28Cタイヤを装着して、エアボリュームを稼いでいます。タイヤ/リム共に新ETRTO同士の組み合わせでツライチな仕上がり。
リムプロファイルは、内幅19.5/外幅28mmゆえ、ブレーキキャリパの開き角度は、聊か無理してんなの感じは否めません。薄いブレーキパッドを用いたり、最後発の BR-R9200(≒9100)にすれば、この辺りは是正されます。
ディスクブレーキへの転換が進んだことで、リムブレーキ完組ホイールの選択肢は、非常に狭くなっており、Campagnoloだと「BORA WTO/カーボン」or「ZONDA/アルミ」の二択と言った処。
日本国内の販売価格10万円で競合になるのは、「アルミのZONDA」か「カーボンの中国ブランド」の図式に。Campagnoloの「G3・7ペア(21本スポーク)」の官能性は捨てがたいですし、ブレーキパッドや補修パーツの入手性等はZONDAが優れます。
今回の車体は、元々ハイエンドホイールが装備されていて、それと比較して遜色が少ないかと考えてElitewheelsを選択しました。両者を比較すると…。
リム内幅:汎用性の高いZONDA:17mm、ギリギリを攻めたEdge 40:19.5mm
前後重量:ZONDA:1540g、Edge 40:1291g、重量差250g
勿論、慣性に影響が大きいのはリム重量ですし、軽ければ良いホイールとは言えません。手堅く行くなら、ZONDA。色々な意味で攻めるとEdge 40といった処。
最期に余談を。昨今、中国国外へのプロチームへのスポンサード/機材供給が徐々に進むPARDUSやXDS等の中国ブランド。プロレースという過酷な環境下で、選手やメカニックからフィードバックを得ることで、製品の耐久性や完成度が高まる期待が出来ます。
その一方で、既存有名ブランドが歩んできたのと同様、それらは広告宣伝費として製品価格に転嫁されていくことは容易に想像できるのです。