2026年3月5日木曜日

Shimano TIAGRA R4000 シリーズ | シマノ 新 ティアグラ 2x11速コンポーネント 互換性と立ち位置を考える

Shimano TIAGRA R4000 シリーズ | シマノ 新 ティアグラ

事前にリーク情報も出回っていましたが、2026/3/3に公開された「Shimano TIAGRA R4000シリーズ|シマノ 新ティアグラ」。ちょうどAppleのmacbook neo含む「Big Week」や、米国とイスラエルによるイラン空爆に伴う原油・LNG調達リスク、さらには日本株の急落などが重なり、世間的には「それどころではない」タイミングでの発表となりました。

店主はシマノさんの内情を存じ上げませんが、同社のspecifications & technical documentsや問屋さん経由の情報を斜め読みした限り、R4000 TIAGRAのケーブルピッチはCUES(U6030等)と共通で、油圧ブレーキホースはSM‑BH59が標準になっていることから、もともとはCUESラインナップとして設計・開発されたものを、土壇場でTIAGRAへリネームして販売することになったのではないかと推察してます。おそらく、完成車メーカー側から「CUESブランドではロード完成車として訴求しづらい」という声が上がったのではないかと考えられます。

CUESのドロップバー向け11速仕様はU6000系の1xのみで、ロード用途に必要な2x構成・クロスレシオ寄りのギアレンジが存在しませんでした。そのため、旧105(11速)の価格帯を埋める目的で、既存資産を流用しつつ最小限の追加投資で成立させたとみるのが妥当です。

宣材写真を見る限り、クランクセットは4800系からキャリーオーバーで、アウターリングのみ11速対応で新規に起こした構成。カセットスプロケットをLG規格ではなくHG規格とした理由は、重量面および変速時のダイレクト感を優先したためと推察されます。11速で11‑36Tを持つのは現状「CS‑RS400」のみであり、結果としてR4000専用の扱いになっています。スラント角の最適点から外れるため変速性能は若干低下しますが、「CS‑HG700/800 11‑34T」なら実用上は動作する可能性が高いかと。

TIAGRAはこれまでも規格改定の過渡期に位置づけられやすいグレードであり、リアディレイラー(RD)のケーブルピッチ(引き量)は世代ごとに異なる設計となっています。
  • 4700系/10速:7800系(10速)と同一ピッチ
  • 4800系/10速:9000系(11速)と同一ピッチ
  • R4000系/11速:CUES(ドロップバー用)と同一ピッチ
ちなみにフロントディレイラー(FD)は、過去のポストでも触れましたが、11s以降に導入されたロングアーム→トグルリンクでケーブルピッチに変更はなく、9000系以降の10/11/12s~CUESで共通と推察されます。

13速化が見込まれる次期R9300系以降のDura‑Ace/Ultegra/105は、Di2のみの展開が濃厚。ワイヤ駆動式は、GRXの1x13のみが継続される形かと。また、12速以下のロード向けグループセットの住み分けは、下記のように整理できます。
  • 12速ワイヤ駆動:現行105/R7100系(9000系アーキテクチャ)
  • 11速ワイヤ駆動:新型TIAGRA/R4000系(CUESアーキテクチャ)
  • 10速以下ワイヤ駆動:CUES

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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