2025年6月10日火曜日

L-TWOO | エルトゥー BL-R9001/SW-R8001/eRX/eR9/eGR/eTX/リアハブモーター RHM-TA-01/内装14段ハブ eFX SG-EC5000-14 | CHINA CYCLE 2025 出張記

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。中国の大手自転車コンポーネントメーカー「L-TWOO」は、深センを拠点とし、機械式および電動式の変速システムを展開しており、ロード/MTB用外装変速機は6~12速までの幅広いラインナップを持っています。

L-TWOOの電動変速機の最大の魅力は、上記の幅広いラインナップを生かし、ロード/グラベル/MTB/外装/内装ギアを垣根なく、自由にミックスしてセットアップが可能なところ。本ショーでの同社トピックスは、TT/トライアスロンバイク用ブレーキ&シフター「BL-R9001/SW-R8001」と14速・内装変速ハブ「eFX(電動)/FX(メカニカル)」が挙げられます。

TT/トライアスロンバイク用ブレーキ&シフター(10-12s対応)
BL-R9001/SW-R8001
BL-R9001/SW-R8001 概要
BL-R9001/SW-R8001 仕様
ロードバイク用コンポーネント・Rシリーズ一覧
RX/R9/R7/R5/R3/R2の順に12→7速構成
eRX/eR9:ロードバイク用フラッグシップ・コンポーネント
eRX/eR9 ブリフターの改良
eRX/eR9 RD動作
eRX/eR9 アプリ
eRX/eR9 FD
GR/eGR:グラベルバイク用コンポーネント
eGR 構成
eGR RD
eGR ブリフター
eTX:MTB電動ワイヤレスコンポーネント
eTX 構成
eTX RD
eTX シフター
eTX ブレーキレバー


Aシリーズ:MTB向けメカニカルシフト・コンポーネント
AX/A9/A7/A5/A3/A2/A1の順でリア12→6速構成
フロントもモデルによって、1X/2X/3Xあり
Tシリーズ:MTB向けメカニカルシフト・コンポーネント
T7(1x10)/T5(1x9)
T7 シフター

近年、新興各社が勃興する中国コンポ市場の中でも、同社はロード/グラベル/MTB/シティ用と多岐に渡り、電動/ワイヤ駆動があり、さらには外装/内装変速までと全方位に展開。低~高価格帯まで幅広いラインナップを揃えており、e-Bike用リアハブモーターも展開するなど、言わばシマノに似たオールレンジな総合コンポーネントメーカーに当てはまります。

RHM-TA-01:E-Bike向けリアハブモーター
RHM-TA-01 仕様
L-TWOO 内装変速ハブシリーズ
上段:電動5速/メカニカル5速
下段:電動14速/メカニカル14速
SG-EC5000-5:5速・電動内装変速ハブ
SG-EC5000-5 仕様
SG-C5000-5:5速・メカニカル内装変速ハブ
SG-C5000-5 仕様
L-TWOO eFX / SG-EC5000-14:14速・電動内装変速ハブ
L-TWOO eFX / SG-EC5000-14 仕様
L-TWOO FX / SG-C5000-14:14速・メカニカル内装変速ハブ
L-TWOO FX / SG-C5000-14 仕様

店主が気になっていた14s・内装変速ハブ「eFX / FX」。実物を拝見すると、思いのほかコンパクトな仕上がりに驚かされました。多段+小型化を進めると、変速ラグ/バックラッシ/耐久性あたりが気になるところですが、実走できる機会があれば是非試してみたいです。

一方で、内装ハブの主な需要はE-BIKEにあると考えられますが、モーターアシストがある場合、細かいギアピッチの必要性には疑問が残ります。

なお、当店の「CHINA CYCLE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月9日月曜日

Cannondale CAAD13 DISC BBQ | キャノンデール キャード13 ディスク マットブラック シマノ 105 R7170 Di2/Hollowgram R-SL 50 Wheelset/Cannondale C1 Conceal/ダイレクトマウントRDハンガー

Cannondale CAAD13 DISC BBQ | キャノンデール キャード13 ディスク マットブラック
シマノ 105 R7170 Di2/Hollowgram R-SL 50 Wheelset
Cannondale C1 Conceal/ダイレクトマウントRDハンガー
Hollowgram R-SL 50 Wheelset

アルミロードバイク「Cannondale CAAD13」の部品交換と整備を承りました。入庫時点では、致命的では無いもののホース取り回しなど全体的にチグハグな整備状態でしたので、部品交換を挟みながらそれらも修正しました。

ステム:Cannondale C1 Conceal, Alloy
引上げボルト:汎用の皿ボルトへ

ステムは、アウトフロントブラケットをセンターに取り付けたいとの理由で、オーナーお持ちの「Cannondale C1 Conceal」へ交換。ただ、標準状態は引上げが特殊な中空ナット仕様ゆえ、そのままでは流用は不可能です。

トッププレートごとTOPSTONE CARBON Gen.3用に交換する必要があるかどうかを、いつもお世話になっているH&Mさんに相談。ザグリ形状は共通なので、ボルト交換のみで対処可能との結論に。いつも的確な情報提供をいただき、大変助かっています。

コンポーネント:シマノ SHIMANO 105 R7170 Di2 グループセット
ダイレクトマウントRDハンガー
ダイレクトマウントRDハンガー
グロメット追加
標準RDハンガーの場合
チェーンステードライブサイド:ブランキングプレート

RD周りのDi2・E-Tubeをスッキリしたルーティングに仕上げて欲しいとのオーナー要望に沿って、ダイレクトマウントRDハンガー換装&グロメット追加等で仕上げました。

ステム引上げ:体裁を問わねば、スイベルワッシャ+キャップスクリュでも代用可


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年6月8日日曜日

Tern Verge R10 / DAHON Dabrom / MINT BIKE フォールディング 折畳み自転車 ジェネリック・ブロンプトン考察 | CHINA CYCLE 2025 出張記

Tern ブース
出展主:天津盟倍力贸易有限公司

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。今回は、当店でも取り扱いのあるTern&Dahonをメインに、フォールディングバイクの展示状況をご紹介します。

「Tern/ターン」ブースは、メインランドチャイナ圏でディストリビューションを担う「天津盟倍力贸易有限公司」が出展者でした。Ternは欧州で主軸商品をEカーゴバイクに移して展開されていますが、中国本土は依然としてフォールディングバイクが主流の模様です。

Tern Verge R10
Satin Dark Grey/Grey
Tern Verge R10
Satin Dark Grey/Grey
Tern Verge R10
Satin Dark Grey/Grey

日本では未展開の「Tern Verge R10」。「油圧ディスクブレーキ/ナローワイドチェーンリング/Schwalbe Big Apple 50-406」を装備した「PERFORMANCE MEETS COMFORT」な一台。

従来、日本でも「Verge P10」をホイールサイズを451→406にインチダウンして、ファットタイヤを履かせるカスタマイズが知られていますが、それを最初からパッケージにしたモデルとも言えます。日本国内でもMY2026から流通するのでは?と邪推しています。

Tern Verge D9 Gen. 2.00
Black/Brown

展示されていた「Tern Verge D9」のタグには「Gen. 2」表記がありましたが、変更点が何処かは不明。日本で流通しているものは、既に同モデルなのかもしれません。

DAHON ブース

「DAHON/ダホン」は、近年ロードバイクやノンフォールディング・ミニベロ他でラインナップを拡張しています。同社は、これまでに三つ折り(トライフォールディング)タイプの車体であるCURLを投入済ですが、ついにジェネリック・ブロンプトン「Dabrom / ダブロム」を本格展開を開始する模様(あくまで中国市場の話)。

Dahon K-Feather
Dahon K-Feather

「Dahon K-Feather」は、16inchホイールで24V/5AH Batteryを積んだフォールディングEバイク。車体重量12kgの軽量仕様。ヒデゥンバッテリーでスッキリした外観になっています。ただ、容量は小さいのでマイルドE-Bikeの味付けになるかと。

DAHON CURL D9 - 16"
DAHON Boardwalk D10
きわどいカスタマイズ(良いオトナは真似してはイケません)
DAHON Launch EX
DAHON VIGOR
DAHON Velodon 700C ロードバイク
DAHON PLAY ノンフォールディング・ミニベロ
DAHON Dabrom
DAHON Dabrom
DAHON Dabrom
DAHON Dabrom
DAHON Dabrom
ハンドル高さの調整機構あり

同社のジェネリック・ブロンプトンは、以前からあったような気もするのですが、今回は多くの展示車が並べてありました。モデル名は、「Dahon+Brompton=Dabrom?」で昔あったWEBの書き込みを思い起こします。

DAHON ブース
何故かトレーナー上にロゴがマスキングされた「JAVA ARIA カーボン」が…

Pacific Cycles ブース:Birdy GT

Pacific Cycles ブース:Birdy

Pacific Cycles ブース:KOLIBRI

OEM&ODMを担うNAICISPORTS ブース

OEM&ODMを担うNAICISPORTS ブース:Q.ik bike

Morfuns Bicycle ブース

ClassyCat ブース:E-ジェネリック・ブロンプトン
細身フレームでアルミ製らしく、強度に一抹の不安が…

MINT BIKE ブース
ジェネリック・ブロンプトンを主軸に据える同社

MINT BIKE ブース

ブロンプトンの特許が切れたことで、類似の折りたたみ自転車が市場に多数登場しています。この流れの初期に注目されたのは、韓国のGet2Get社が販売する「Chedech」が挙げられ、ブロンプトンと同じ三つ折り構造を採用。こうした自転車は、英語圏では「Brompton-style folding bikes」や「three-fold bikes」といった名称で呼ばれることが多いです。

特許が切れた後も、ブロンプトンのデザインは著作権の保護対象となる可能性があるため、完全なコピーではなく、微妙に異なるデザインや機構を採用するメーカーもあります。市場では、こうした類似モデルが「Brompton clones」や「Brompton-inspired bikes」といった形で紹介されることもあります。

参照WEBサイト

ただ、ブロンプトン側が意匠等で各国司法で争おうとも、雨後の筍ごとく類似品が大量に市場投入されては、対処するのは現実的に不可能に思えます。

なお、当店の「CHINA CYCLE 2025」関連記事は、コチラをご覧ください。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。