2024年6月18日火曜日

Cannondale SuperSix EVO LAB71 Team | キャノンデール スーパーシックス エボ ラブ71 チーム 完成車 限定モデル 220万円 予約受付開始

Cannondale SuperSix EVO LAB71 Team
キャノンデール スーパーシックス エボ ラブ71 チーム
カラー:Team Replica
サイズ:48/51/54
価格:2,200,000円(10%税込み)

プロチーム「EF Pro Cycling / EF Education-EasyPost」に供給されている「Cannondale SuperSix EVO LAB71」が完成車として、限定販売されることになりました。コンポーネント/パワーメーター/ホイールセット/タイヤ含め、レプリカと言うより、プロチームで使われている「そのまんま」なモデルとなります。これまでに前例のないパッケージかと。


この「Cannondale SuperSix EVO LAB71 Team」の基本的なスペックは、標準仕様の「SuperSix EVO LAB71」に準じており、フレームは最上位グレードのLAB71(UCI認証番号:CANN-S6SL)。

ハンドル&ステムは、一体型の「SystemBar R-One by MOMO Design(通称モモハン)」。フレームサイズごとのコクピットパーツ仕様は、下記の通りです。
  • チェーンリングサイズ:52/36
  • クランク長:48/170、51/170、54/172.5mm
  • ハンドル&ステム:48/400-90、51/400-90、54/420-100mm
  • シートポストオフセット:48/0、51/20、54/20mm

足回りとクランクセットが、プロチームで使われる下記に換装されてます。
  • ホイール:VISION METRON 60 SL DISC(参考価格388,850円)
  • クランクセット:POWERBOX K-FORCE TEAM EDITION(参考価格237,490円)
  • BB:FSA BB-EVO8200 セラミックベアリング (参考価格45,540円)

気になる販売価格は、220万円(税込)。標準仕様の「SuperSix EVO LAB71」が180万円なので、上記合計70万円のパーツ代と「Cannondale/Rapha/POC」共同で進められた稀少性の高いフレームグラフィック等を天秤に掛けて頂ければと。


Cannondale SuperSix EVO LAB71 Team(詳細→公式WEBサイト
キャノンデール スーパーシックス エボ ラブ71 チーム 完成車 限定モデル
カラー:Team Replica
サイズ:48/51/54
価格:2,200,000円(10%税込み)
※台数限定モデルのため、予約頂いても確保が出来ない場合が御座います。
※デリバリーは、2024年/7月末ごろの見込みです。

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024/6/18 (火) 10時-11時 中休みとなります

直近の御連絡になりますが、店主出張の為、以下の通りに変更させて頂きます。

2024/6/18 (火) 10:00~11:00 中休み

店頭業務(接客&作業)で電話対応できないことが多々ございます。お手数ですが、お時間をずらして再度お電話頂ければ幸いです。同理由でメール返信も遅延気味ですが、予めご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年6月17日月曜日

Cannondale CAAD Optimo 3 Mango Shimano SORA | キャノンデール キャド オプティモ 3 マンゴー シマノ ソラ 搭載 アルミロード

Cannondale CAAD Optimo 3
カラー:Mango / マンゴー
グループセット:Shimano SORA 2×9s
店頭での組立整備前:左右シフトワイヤ・ルーティング
店頭での組立整備前:リアブレーキ・ワイヤ
フロントフォーク:広めなタイヤクリアランス

鮮やかなビタミンカラーを纏った「Cannondale CAAD Optimo 3 | キャノンデール キャド オプティモ 3」をご注文頂きました。受注時にフィッティングでポジションを採寸して、組立整備時に反映してます。スポーツバイク初心者のエントリーバイクとしては勿論、通なベテランライダーの通勤&ツーリング用としても最適な1台。

リムブレーキ仕様かつ派手さはないですが、堅実で使いやすいお勧めのロードバイクです。前後フルフェンダーが取付られるようにアイレット(=ダボ穴)が装備され、スポルティーフとしての素養もあるのが高ポイント。

フレームワークは、ザックリ言うとCAAD12とCAAD13のミックスしたようなフォルム。ダウンチューブはスクエア断面ですが、トップチューブとの溶接部もキレイに仕上げられています。

コンポーネントは、クランクセット/スプロケット/チェーン/ブレーキキャリパ含めて、「シマノ・SORA」をフル搭載した貴重なモデルです。チェーンリングの平面度や歯間距離が適切ゆえ、変速動作もスムーズ&セッティングも容易です。

標準装備のタイヤは、新ETRTO基準の700×25C。リム内幅も19Cゆえ実幅25mmの仕上がりです。ブレーキキャリパの固定位置が懐深めに設定されていることもあって、フェンダーレスなら30-32Cぐらいまでは装着できそうです。ホイールをZONDAクラスに替えれば、グッと軽快感もUPします。

オーソドックスな規格を用いているので、トラブルが出にくく、かつベテランライダーなら遊休パーツを活用しやすいのも魅力です。BBはネジ切りJIS仕様、シートポストもφ27.2バンド止めの標準的な丸形状で汎用性が高くなっています。

日常的に使われるバイクだと気になる、ケーブル類のメンテナンス容易さとクリーンな外観が上手くバランスされてます。シフトワイヤは、ダウンチューブ内蔵ですが、BB側が開放になっているので、メンテンナンス性も担保されています。

シフトワイヤ交換時に、万一ライナーを抜いてしまってもトップチューブ側からワイヤを通せば自然に通せますし、視認性も良くファイバースコープ無しでルーティングを確認できます。余談ですが、剛性メリットに着目してこの構造を積極採用したのは、FELTが最初だったと思います。

標準シフトケーブルは、右レバー→フレーム左側へ通し、ダウンチューブ内でクロスさせるルートになってます。曲率が大きくなってワイヤの摩擦抵抗を抑えられたり、アウターワイヤがフレーム干渉しなくなり、ハンドリングを軽くできます。特にフレームサイズが小さく、ステムが短い場合は恩恵が大きいです。

反面、ケーブル張り出しが大きくスマートでなかったり、ダンシングで膝にケーブルが当たるのがデメリット。今回は、スッキリした外観を優先して、組立整備時にルーティングを変更してます。

ベテランライダーなら、下記のように少し手を加えて、輪行も視野に入れた取り扱いに気を使わなくても良い、ある種割り切った快適ツーリングor通勤仕様に仕上げるのも宜しいかと。遊び心のあるバーテープと太めなタイヤで肩の力を抜いた感じで、昔で言う「カルチャー寄り」な雰囲気の一台に。

フルフェンダーを装備しないなら、サイドウォール薄め&30mm幅前後のタイヤを選択すれば、しなやかな乗り心地が得られます。ただ、ホイール脱着時は、少し空気を抜く必要があるかもしれません。

Cannondale CAAD Optimo 3 × Shimano SORA(詳細→メーカー公式WEBサイト
キャノンデール キャド オプティモ 3 × シマノ ソラ フルセット
カラー:Mango/マンゴー

その他、当店の完成車&ホイールの在庫リストは、コチラをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年6月16日日曜日

椿本チエイン LA SI QUE / らしく 電動アシスト3輪自転車 Bicycle e-Mobility City EXPO2024 出張記 ニチコン EVパワー・ステーション/Assemblepoint アセンブルポイント他 E-PMVを考える

椿本チエイン 電動アシスト3輪自転車「LA SI QUE/らしく」

以前から動向が気になっていた、椿本チエインさんが開発中の電動アシスト3輪自転車「LA SI QUE/らしく」を拝見すべく、新宿で開催された「Bicycle e-Mobility City EXPO2024」へ出掛けてきました。

同社は、新事業の一つとして2023年4月に「電動アシスト3輪自転車・多目的e-Cargo」を発表しました。この業界に身を置く者としては、自転車産業はシマノさん以外は構造的に薄利ですし、15~20年すれば全固体電池ベースのペダリング不要なパーソナルモビリティ(E-PMV)に移行するだろうと見込んでいるので、自転車形式での参入は旨味が出ないのでは?と僭越ながら心配してしまいます。

クルマ用の駆動部品も手掛けている同社。そんな場末の自転車屋店主が考えることは百も承知で、最終的なE-PMVを視野に入れながら、取っ掛かりとして事業化の目途が立ちやすい電動アシスト自転車で参入を決めたのかもしれません。直近のニュースで「東京都杉並区での実証実験実施」も報じられてます。

SHIMANO STEPS 搭載
2023出展したモデルに比べ、造形がスッキリしたリア回り
特徴的なスイングアーム式

三輪/トライク式自転車における技術の肝は、並列2輪の足回り機構。「LA SI QUE」は、リア片側・左輪駆動でデフ無し。従来あるリンクやスイング式では無く、モーターサイクルのスイングアームを並べたような独懸スタイルです。

チェーン&駆動部品メーカーの同社らしく、駆動部もオリジナリティが垣間見えます。試乗もしましたが、シンプルな機構ながら後輪の追従性は、非常に高く仕上がっています。

また、モータユニット(エンジン)が、一般的な電動アシスト自転車用では無く、E-BIKE向けが装備されているので、制御の分解能/応答性に優れています。ちなみに「SHIMANO STEPS」が搭載されていることから、椿本チエイン製「e-Bike用クラッチ」の納入先は、シマノと言うことが伺えます。

免許返納した高齢者の移動手段の受け皿としても狙っているようですが、国内マーケットのみでは量産効果が得にくいし、市場価格も下げられません。かと言って、欧州が主戦場のカーゴバイク市場も既にレッドオーシャンで、高度なマーケティングが要求されます。

発表当初の記事で、「LA SI QUE」は国内での生産組立に拘られていましたが、空洞化して久しい日本において量産体制の確立は、容易でないと店主は思っていました。その点は、最近はトーンダウンしているようで、現実的な落とし処を見据えておられていると察します。

ちなみに同社は、本部門で求人を掛けているので、自転車業界でモヤモヤしている方は目を通されては如何でしょうか?。ただ、量産を視野に入れた自転車・機構設計ができるエンジニアは稀ですし、海外含めて募集しても、このサラリーじゃ見合わないかなとも。

Bicycle e-Mobility City EXPO2024 入口
Bicycle e-Mobility City EXPO2024 会場

ちなみに、Bicycle e-Mobility City EXPO2024は「自転車活用推進議員連盟、 自転車活用推進本部、 国土交通省、経済産業省、スポーツ庁…」と錚々たる後援団体が名を連ねており、金の匂いもといロビー活動の成果が表れています。

China Cycle 2024で多く見かけた「電動モトクロッサー」も展示

本田技研傘下の「Wing-AI Lab(ウイング エーアイ ラボ)」の
マイクロモビリティロボット「WaPOCHI(ワポチ)

ニチコン EVパワー・ステーション

店主が以前勤めていた会社と競合相手だった「ニチコン」さんは、2011年ごろから日産の「LEAF to Home」でEV充電市場に本格参入。ちょっと調べてみると、知らない間にこの分野は様々なプレイヤーが参入しており驚かされました。

最後に全くの余談を。店主は、2010年ごろに街で走っている「コミュニティバス」を見て、もっと小さく且つ自動運転なら、損益分岐点が下げられるのではないかと漠然と思っていました。例えば、軽EVベースにモータ特性である低速トルクを最大限活用して、最高速を30~40km/h程度に抑えて、減速比を大きくとった超マイクロバスみたいなイメージです。

クラッシャブルゾーンのハードルはありますが、搬送効率と経済性を最大化できるんじゃないかと。それと同様なコンセプトで、カートリッジ式バッテリーを組み合わせてフィリピンを中心に事業化を進めているのが、本展示会にも出展されていた「Assemblepoint/アセンブルポイント」さんです。

個人的に頑張って軌道に乗せて欲しいと、遠目に趨勢を伺っていましたが、2023年末に少々きな臭い噂が聞こえる3DOM傘下のnoco-noco Inc. に360万米ドルでM&Aされたようです。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。