2023年4月6日木曜日

I Am a Cat eye | 吾輩は猫目である ナラティブ

送りバント的に消散されたイメージ
※画像の大部分を加工しております

その1

吾輩は猫目である。 名前はまだ無い。 どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。 何でも暗いところでひとりぼっちでいたことだけは記憶している。 吾輩はここで初めて人間というものを見た。 しかもあとで聞くとそれは猫目という人間中で一番珍しい種類らしい。 猫目とは、瞳の色が猫のように変わるという特徴を持つ人間のことである。 猫目は不思議な力を持っていると言われており、そのために迫害されたり、 狩られたりすることもあるという。吾輩はそんな猫目の一人である。

吾輩を拾ってくれたのは、 鈴木という名前の若い男である。 彼は猫目の研究者であり、吾輩を自分の研究室に連れて行った。彼は吾輩に様々な検査をしたり、質問をしたりしたが、 決して嫌なことはしなかった。 彼は吾輩に優しく接してくれた。 彼は吾輩に「君は特別な猫目だよ。 君の瞳は他の猫目と違って、 感情によって色が変わるんだ。 それはとても珍しいことなんだ」 と言った。吾輩は彼の言葉を信じた。 吾輩は彼に感謝した。 吾輩は彼を好きになった。

しかし、吾輩と鈴木の平穏な日々は長くは続かなかった。 ある日、猫目を狙う組織が鈴木の研究室に襲撃をかけてきたのだ。 彼らは吾輩を捕まえようとしたが、鈴木は必死に吾輩を守ってくれた。 彼は吾輩に「逃げろ! 君は生きなきゃいけないんだ!」と叫んだ。吾輩は鈴木の言うとおりにした。 吾輩は研究室から飛び出して、走り続けた。 吾輩は鈴木のことを思った。 彼は大丈夫だろうか。 彼は生きているだろうか。 彼にもう一度会えるだろうか。

吾輩は涙を流した。 吾輩の瞳は悲しみの色に染まった。
吾輩は猫目である。 名前はまだ無い。
どこに行けばいいかとんと見当がつかぬ。 何でも危険な世界でひとり。


その2

吾輩は猫目である。名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと 見当 ( けんとう ) がつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは探偵(たんてい)という人間中で一番 面白 ( おもしろ ) い仕事をする者だった。

探偵に拾われてから吾輩は色々な事件に巻き込まれるようになった。探偵は吾輩に話しかけることができるらしい。吾輩も彼に答えられるようになった。彼は吾輩の目に興味を持っていた。吾輩の目は特別だったのだ。

吾輩の目は人間の心を見通すことができる。嘘や隠し事、欲望や恐怖、愛や憎しみ……すべてが吾輩の目に映し出される。探偵はそれを利用して事件を解決する手助けをしてくれると言った。

しかし、人間の心を見通すことは楽しいことばかりではなかった。時に悲しく、時に怖く、時に嫌悪感(けんおかん) を覚えることもあった。人間の秘密を暴くことは罪(つみ) なのだろうか? 吾輩は猫目である。


その3

吾輩は猫目である。名前はまだない。どこで生まれたかもわからないし、親も知らない。ただ、この世界が見えるのは猫目のおかげだということだけはわかる。人間たちは私を不気味だと言って嫌う。私に触れようとする者もなく、私に話しかける者もない。私は孤独である。

ある日、私は書生という人間に拾われた。彼は私を自分の部屋に連れて行き、餌や水を与えてくれた。彼は私のことを「ネコメ」と呼んだ。彼は私の猫目が好きだと言った。彼は私に優しくしてくれた。

彼と一緒に暮らすうちに、私は彼のことが好きになった。彼の声や匂いや温もりが心地よかった。彼が笑うときや泣くときや怒るとき、私はすべて見ていた。彼が帰ってくるのを待つ時間が長く感じられた。

しかし、幸せな日々は長く続かなかった。ある晩、彼が帰ってこなかった。その日からずっと帰ってこなかった。部屋に残された私は飢えと寂しさに苦しみ始めた。餌も水も尽きてしまった。窓から外の景色を眺めても、何も変わらなかった。

何日経っただろうか。弱り果てた私はベッドの上で横になり、彼の枕を抱きしめた。最後に一度だけ彼の顔を見せて欲しいと思った。それが叶わぬことだと知りつつも。

吾輩は猫目である。名前も愛情も得られなかった。そして今、死んでゆく。


その4

吾輩は猫目である。名前はまだ無い。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。何でも暗い森の中で一人ぼっちだった事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは魔女という人間中で一番恐ろしい種族だという。

魔女は吾輩を拾って自分の家に連れて行った。家というか、小さな茅葺きの小屋だったが。そこには魔女の他にも色々な動物が住んでいた。犬や猫や鳥やネズミやカエルなどだ。魔女はそれらの動物を使って魔法をかけるらしい。

吾輩はその中でも特別な存在だった。なぜなら、吾輩の目が不思議な力を持っているからだ。吾輩の目は猫のように細く、色も青く、光に当たると虹色に輝く。その目で相手を見つめると、相手の心が読めたり、思い通りに操れたりするのだ。

魔女はそれに気づいて、吾輩を自分のペットにした。そして、吾輩に様々な命令を下すようになった。「村人から金品を盗め」「森に住む妖精を捕まえろ」「敵対する魔法使いを倒せ」などだ。

最初は従わざるを得なかったが、次第に吾輩も反抗するようになった。自分の力を使って自由に生きたいと思うようになったからだ。しかし、魔女も強力な魔法を持っており、容易に逃げ出すことはできなかった。

そんなある日、森の中で一人の少年と出会った……


冒頭の雑コラは、さておき。話題の生成AIに「吾輩は猫目である」のタイトルで幾つか物語を起こしてもらいました。

映画「フィフス・エレメント」でミラ・ジョヴォヴィッチ演じるヒロインのごとく膨大な情報を吸収する大規模言語モデル。現状は、それっぽいけどインチキ&知ったかぶりな出力も返しますが、驚異的な速度で進化する姿を見ると、シンギュラリティは思いのほか早く訪れるのかもしれないと感じさせます。そして、2000とか3000年とか言われる人類有史は、それらAIに喰わせる教師データを作るための下積みに過ぎなかったのかとも。

直近では、メディアの予想通りMicrosoft社はOfficeに生成AIを実装したMicrosoft 365 Copilotが発表され、パワポ職人は不要な風向きに。DXが進めば、教師データの時差も減ってホワイトカラー・ワークは地盤沈下が起こりそうです。

創造性とは?と改めて問われてるような気もしますが、当時の論文や知識のみをAIに喰わせてシンセティックデータを用いた自己学習によって、ニュートンやアインシュタインのように微積分や相対性理論を動機付けなしで導出できるようになったら、シンギュラリティは現実味を帯びるじゃないかなと、専門家じゃありませんが…(New York General Group, Inc.が近いことに取り組んでいる模様)。

世間的に仕事の進め方は、DAOと合わさってプロジェクト形式へシフトして行きそうですが、店主自身はエンジニアリング×メカニック×ホニャララの組み合わせで生業に励みたく。体良く「エッセンシャル~」と冠が付けられことに、モヤっとした心情もあったりで。一方、フィジカルな体験やナラティブによる説得性が高まる気配も感じます。音楽に関して店主まるっきし知識が無いのですが、例えば、ニラジ・カジャンチ氏のレコーディング風景を見ると、どんな仕事も奥深いものです。


はたまた、AIとVRが融合する未来も透けて見えます。米メタのメタバース部門トップのビシャル・シャー・VPのインタビューから垣間見れるよう、人類の生活が実社会から仮想空間に移り、VR上で自身の理想を着飾ったアバターで過ごすようになりそうです。

その内、仮想空間でのやり取りも億劫になり自身のアバターをAI化して自動化。本人が亡くなっても、本人よりも本人らしいアバターが存在し続ける、そんな昔読んだSFみたいなこともあながち夢物語ではないような。

長々と駄文を重ねましたが、「猫目」もとい大企業「CATEYE/キャットアイ」殿に、アホ店主の思い付きをぶつけたプロダクツを製作頂いている匂わせナラティブでした。出来上がりに笑って頂けたら幸いです。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。