2023年4月7日金曜日

台北サイクルショー 2023 | TAIPEI CYCLE 2023 行ってきました Hyena Nidec Acer など

台北サイクルショー 2023 | TAIPEI CYCLE 2023」へ行ってきました。会場では多くの日本人も見かけました。当店のWEBサイトは、エンドユーザーより業界人に読まれている肌感があるのですが、誰得な話題を中心にお届けします。

ショー全体としては、MTBとE-MTB回帰といった感じで、大手ブランドの出展数は減少傾向。出展していても、イクスクルーシブなミーティングのみのブースも増えました。展示品もどこかで見たことがある焼き直し感が否めず、前向きな表現なら成熟した市場を体現しているところ。

一方で、アナログバイク向けのホイールやパーツ類は、ハイエンド化がさらに進んで、これまでの価格イメージに捕らわれず、技術的に作れるならマーケットが小さくても上市しようとする流れも感じられました。
プーリー駆動のE-BIKEエンジン
「ハイエナジー」が社名の由来になっている「Hyena/ハイエナ」。リアハブドライブ型のE-BIKEエンジンが主力商品になりますが、本ショーの冠スポンサーになっていることもあって目立っていました。ちなみに現CEOは、Giant Electric Vehicleを経たエンジニアです。

ショーに合わせて公開されたロード用の新モデル「E-Road AIR Drive System Unit」。同社250Wモータと比較試乗しましたが、小型軽量化で190Wと小さいため発生トルクは弱めですが、応答性含めて好印象。

ショーバイクとして出品されていた「プーリー駆動型のE-BIKEエンジン」は、注目を集めていましたが、高回転するプーリー軸で耐久性はなのでしょうか?。現行の貧弱なRDハンガーに駆動装置を載せたら、位置精度の確保が難しい&負荷でもげてしまいそうです。ただ、SRAMが発案して、シマノも採用する見込みの挟み込みRDハンガーを見据えた施策なら、現実感がグッと増してきます。

会場では数台のSTREEK CargoTrikeが展示されてました。初めて試乗しましたが、操舵感が独特。フロント足回りは、繊細なセッティングが求められる印象で、違うタイヤへ履き替えた場合もアライメント(トー/キャンバー角)の再調整が必須になりそうです。

Nidec(=ニデック/日本電産)製のE-BIKE用モーターや太陽誘電のセラコン代理店の「HONEY HOPE HONESTY ENTERPRISE CO., LTD.」ブースでは、150Wワイヤレス充電器も紹介されていました。

「acer」は、今まで「xplova」ブランドで小規模展示でしたが、今回は本家の看板を掲げて2ブース出展。パーソナルコミュータ含め、注目を浴びていました

E-cargo 向けTEKTRO製 ディスクブレーキ
マスターシリンダー容量を倍加して1レバー×2ピストン駆動
ブラッシュアップ&メンテ性も改善した模様

都市部の自動車使用を制限する流れにある欧州マーケットを見据えて、E-cargo Bikeは継続して展示。ひと昔前のアイデア商品的なショーバイクは減って、現実的にBullittの流れを組むDOUZE Cyclesのようなデザインに集約されてきました。それに用いるパーツも徐々に出揃ってきた感じです。

CN-LG500 国内流通品は、和泉チエン製ですが、
CUESの本格展開に向けてか?、KMCでも製造される模様
インドのタイヤメーカー Hartex
設計方向性はMaxxisライク
KPLUS:以前はKuji色を廃していましたが、方針変更か?。
インフルエンサーマーケティングで上手く高価格帯へシフトした感
ZIV:キラキラ インフルエンサーにオジサンはたじろいでしまいます
拡張整備が進んだ台北駅
急ピッチで高層ビル建設が進む南港エリア
多くのIT&半導体企業がオフィスを構えます
多くのブランドショップが軒を連ねる、市政府駅周辺
意識高めな、Apple 信義 A13
台湾のセブンイレブンでお馴染みのセルフ・ホットドッグ
ソーセージ単体でもレジを通せます
成田空港から夜出発でしたが、人が少なく漂うディストピア感
搭乗した飛行機は満席でしたが、日本人は極僅か
昭和なオジサンとしての役目も果たしました

展示ブースの割付ですが、近いうちにアナログバイク/E-Bike/パーソナルE-モビリティで大別が求められそうです。ただ、パーソナルE-モビリティはメインプレイヤーが違うし、国によって法令や区分も異なるので実際のビジネスを考えると、CESやモーターショーのほうが実益が得られそうな気も。

今回も、自社畜王の面目躍如とばかりにLCC日帰り旅程。従来、桃園国際空港→台北/台中への移動はリーズナブルな高速バスを重宝していましたが、新幹線の延伸/MRT開通/Covid-19による客数減を理由に減便や廃線に。

そんなこともあって、南港から空港へMRTで帰る途中に商業地区を散策。開発が進むと同時に街並みの均質化も進んで、どこも同じような風景になるんだなと、少々郷愁の念にかられたりして台湾を後にしました。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。