| DT Swiss ARC 1100 SPLINE 38 CS DB WTS |
| カーボンスポーク:VONOA Gen.4 |
| タイヤが付属するWTSモデルのみの展開 |
| フロントタイヤ:Continental AERO 111(トリプルワン)26mmトレッドパターン |
先日、販売店向けの講習会で、2025年11月13日に公開されたばかりの「DT Swiss ARC 1100 SPLINE 38 CS DB WTS」に触れる機会に恵まれました。軽量なクライミングホイールでありながら、ライドの「ご褒美」である下り性能も損なっていないことが強調されていました。
リムはPUREカーボン・テクノロジーを用いてポーランドの自社工場で生産される一方、組み合わせるカーボンスポークは同社ホイールとしては初めてで、業界標準とも言える「VONOA製Gen.4」を採用しています。スポークの仕様について詳しくお聞きしましたが、DT向けに特別にアレンジされたものではなく、VONOAの標準品を用いているとのことでした。
2025年夏に一足先に第3世代へフルモデルチェンジした「ARC 1100 DICUT (55/65/85)」シリーズはリム内幅が22mmに拡大されましたが、クライミング用途を意識した「ARC 1100 SPLINE 38 CS DB WTS」は内幅20mmを維持して、ややナローになっています。
構成を踏まえると、2020年に発表された旧型「PRC 1100 DICUT V24 MON CHASSERAL」の後継とも言えます。同社の最軽量モデルだけに決して安くはありませんが、ユーロ高の為替環境を踏まえ、物価を考慮した価格設定になっています。スポット的な生産のため日本国内への割り当ては限定的になりそうですので、ご希望の方は早めの予約をお勧めします。
DT Swiss ARC 1100 SPLINE 38 CS DB WTS (詳細SPEC→公式サイト)
ハブ:180 SPLINE with 36 Ratchet EXP System
内幅:20mm
スポーク:VONOA aero carbon t-head
重量:1174g(最終製品で変更の可能性あり)
WTS:Front tire / Continental AERO 111-26
Rear tire / Continental GP 5000s TR 28
Tubes / Continental TPU
価格:492,777円(10%税込み、2026年3月デリバリー予定)
| DF ラチェットリング(0/10/20°で選択可) |
| Ratchet DEG DF |
SRAMに買収された「Ochain components」同様、リアサスペンションのアンチペダルキックバック機構として注目されるDT Swissの「DF(Degrees of Freedom)」。前者がチェーンリング側なのに対して、後者はRatchet DEG ハブに「DF ラチェットリング」を組み込み、意図的なバックラッシを設けることでキックバックを排除します。
「Ratchet DEG DF」テクノロジーは、2025/9/18に正式発表されました。既存のDEGハブに後付け可能なアップグレードキットとして提供されています。シンプルな機構でサスペンション性能を最大限に引き出せ、取付に関してフレーム形状に制約を受けないのも長所です。
Ratchet DEG DFの特徴
- 軽量:従来のアンチキックバック装置より簡素、追加メンテナンス不要。
- 互換性:既存のRatchet DEGハブにアップグレードキットとして後付け可。
- 調整自由度:0°(通常噛合い)、10°/20°(アンチキックバック)を選択。
- E-MTB対応:高トルク用途では、0°または10°のみ対応。
| SP / シャッタープレシジョン製ダイナモハブ |
DT Swissブランドのフロントハブには、「SP / シャッタープレシジョン」から供給を受けるダイナモハブがラインナップされており、完組ホイールの「GR 1600 SPLINE」と「G 1800 SPLINE」でも選択できます。通勤用途や、ブルべ等のエンデュランスライドにも適した仕様となってます。
※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。
当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。
お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。