2025年12月27日土曜日

CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX DOTフルード 油圧ディスクブレーキ メンテナンス & 携帯工具 ビット摘出 ヘッドセット 予圧調整

CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX

「CANYON Endurace CF SLX | キャニオン エンデュランス CF SLX」のメンテナンスを承りました。まず、前後ディスクブレーキは、吸湿作用でフルードが自己膨張してパッドがローターを常時引きずっている状況でしたが、パッド交換&ローター板金修正等で復旧しました。

吸湿作用は べーパーロック現象を抑制する反面、沸点が下がってしまうので都度フルード交換が理想的です。ただ、運用コストを考えるとシビアコンデイションで走らないユースケースなら、2~3回のフルード量を調整した後に交換というのが現実的かと。おさらいになりますが、自転車の油圧ディスクブレーキに関しては、下記2種類が挙げられます。
  • ミネラルオイル系(鉱物油/油性): シマノ、カンパニョーロ、マグラなどが採用。水と混ざりにくい(分離する)。
  • DOTフルード系(グリコール系/水溶性): SRAM、Hayes、自動車・バイク用ブレーキで使われる。水と混ざる(吸湿性がある)。
「ミネラル」と「DOT」でそれぞれに長所短所があるのは存じていますし、メーカーの言い分もあるのでしょう。ただ、一般的なユーザーを想定するなら、自転車の容量の小さいリザーバータンク(expansion tank / reservoir)やダイヤフラムを前提にするなら、DOTよりもミネラルの方が適していると考えるエンジニア&メカニックは多いはずです。

そんなことはSRAMも分かっていて、数年前からDOT→ミネラルの動きを見せていますが、移行が進んでいないのが現実です。

ヘッドセット予圧調整
Canyon GP7203-01 Headset Tool
JIS M4 並目ねじとのピッチ比較
摘出した携帯工具ビット

近年、CANYONに限らず各社がトップチューブorダウンチューブに追加した「ストレージ機能」。工具やスペアチューブを収納できて便利ですが、フレーム内に何かを落としてしまうと摘出が大変なケースもございます。今回は、コストが抑えられるヘッド側から携帯工具ビットを取り出しました。

余談になりますが、CANYONはこの車体のようにヘッドセットの予圧調整に専用工具「Canyon GP7203-01 Headset Tool」が必要です。一見、広く流通しているJIS-M4 並目(0.7mmピッチ)ボルトで代用で出来そうですが、細目(おそらく0.5mmピッチ)なので注意が必要です。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月26日金曜日

Voluptas x Cerakote | ウォルプタース x セラコート Vブレーキ仕様 オリジナル スチール オールロードバイク 試作 塗装編 #VBAR

Voluptas x Cerakote | ウォルプタース x セラコート
Vブレーキ仕様 オリジナル スチール オールロードバイク 試作

ライジン ワークスさんでビルドしていただいた「Voluptas | ウォルプタース Vブレーキ  スチール オールロードバイク」の試作フレーム。試作の第一目的はジオメトリ確認なので、塗装は店主自身でクリアスプレーのみを吹いて、ざっくりとRaw仕上げで済ませようと当初は考えていました。

ただ、この機会を逃すのは勿体ないと、7~8年前から気になっていた「Cerakote | セラコート」を試すことに。勿論、後からコーティングを依頼することも可能ですが、一度組んだり表層に何かしらを吹いてしまうと、バージン面と違って洗浄や剥離処理等が必要になり費用が嵩んでしまうのも理由です。今回、以前に取引先の方からお教え頂いた、施工会社さんにフレーム素地の状態で依頼しました。

Cerakoteに関して、直近ではBromptonが話題になりましたが、自転車業界でもフレームのみならずKOGELなどののパーツメーカーでも採用される例が増えているようです。

Cerakoteは薄膜なので、ラグのエッジが鮮明に仕上がります
塗装色:セラコート H-151 SATIN ALUMINUM

自転車フレームの塗装&表面仕上げを工法で大別すると、下記のようになりますが、多くは1.スプレーガン塗装 or 2.パウダーコートかと。
  1. スプレーガン/エアブラシ塗装
  2. パウダーコート
  3. 手塗り
  4. 水圧転写
  5. アノダイズ
「Cerakote」は、1984年にNIC Industries が銃器向けにセラミックベースのコーティング剤として開発されました。その後、用途はアウトドア用品・自動車・バイク・自転車などへ拡大した歴史があります。

Cerakoteは「セラミック粒子を含む機能性塗料」をスプレーガンで吹き付けるコーティングで、薄膜ながら高い耐摩耗性・耐薬品性を発揮し、素地の質感を残せる点が特徴です。一方パウダーコートは粉体を帯電させて付着させ高温で焼き付ける方式で、厚膜(約200–300µm)になり耐衝撃・耐食性に優れます。

両者の比較は、「Cerakote vs Powder Coat: What’s the Difference?」をご覧ください。Cerakoteは、膜厚約25–40µmでパウダーコートの半分以下で薄く、他の塗装方法と比べて素地を強調する仕上がりになり、寸法変化も抑えられます。また、耐摩耗性が高いので輪行等での傷低減にも効果が期待できます。

下処理であるショットブラスト前
マスキング処理
施工会社さんにショットブラスト前に「ヘッド/BB/ブレーキスタッド」のマスキング箇所を指示して作業を進めて貰いました。 仕上がりは言わずもがな、きめ細やかな対応をして頂けました。

これまで当店の試作&デモバイクは、ブラック&グロスで塗装&製作してきましたが、今回は、Cerakoteのマット・サテン仕上げを活かすべく、明るめな「 H-151 SATIN ALUMINUM」を選択しました。

なお、当店オリジナルの「Voluptas Vブレーキ オールロードバイク」関連ポストは、#VBARをご覧ください。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2025年12月25日木曜日

DT Swiss | ディーティースイス 240 Classic Hub ロード用 前後セット 240EXP 5/100mm 20H + 240EXP 5/130mm 24H ほぼ半額 100100円→51800円 店頭品1セットのみ

DT Swiss | ディーティースイス 240 Classic Hub ロード用 前後セット
240EXP 5/100mm 20H + 240EXP 5/130mm 24H
合計価格:100100円→51800円(49%off現金特価、10%税込、店頭品1セットのみ)

ロードバイクのディスクブレーキ移行に伴って、シマノに限らずハブメーカー各社はクラシックなリムブレーキ&クイックレバー式モデルをディスコンにする流れに。とりわけ、軽量&高精度なハイエンドパーツは選択肢が非常に狭まっているのが現実です。

派手さはないけど、メンテナンス性/強度/精度の面からホイールビルダーやユーザーから幅広い信頼を獲得しているのが、「DT Swiss | ディーティースイス」です。伝達効率の高い面接触クラッチ・スターラチェットの元祖ゆえ、フリーボディの同芯度やガタの無さは折り紙付きです。

そんな同社のハイエンドハブ「240EXP」を店頭在庫1セットのみですが、前後セット価格:100100円→51800円とほぼ半額でお得にご提供します。

構成は、軽量ホイールの定番ホール数である「240EXP 5/100mm 20H」 + 「240EXP 5/130mm 24H」の組み合わせでべーシックなJベンド仕様。リアハブは、シマノ・ロード11~12s(HG-EV)カセットスプロケットに対応したASL11フリーボディを備えます。

Ratchet EXP 36T スターラチェット仕様


フロントハブ:DT SWISS 240EXP 5/100mm 20H
DT Swiss 240 Classic Front Hub - QR

φ5mmクイック、リムブレーキ用のハイグレードフロントハブ
  • サイズ: 5/100MM 20H
  • DT SWISS 型番: H240AAQXR20SA6168S
  • 国内型番: HUF04400
  • ホール数: 20H
  • アルミボディ、アルミアクスル
  • OLD: 100mm、軸長: 110mm
  • スポーク穴径: 2.4mm
  • ハブフランジ距離(ハブ中心~フランジ): 右/37.5mm、左/37.5mm
  • ハブフランジPCD: 43.5mm
  • 116g (カタログ値)
  • 定価:36300円/個 (10%税込み)



リアハブ:DT SWISS 240EXP 5/130mm 24H
DT Swiss 240 Classic Rear Hub - QR 130 - Shimano HG-EV


φ5mmクイック、リムブレーキ用のハイグレードリアハブ。ラチェットEXPフリー機構により、更なる軽さ、剛性、耐久性を実現。ラチェット部は工具なしで分解整備が可能です。シマノ フリーボディ仕様。ラチェット部は工具なしで分解整備が可能です。
  • サイズ: 5/130MM HG 24H
  • DTSWISS型番: H240HRQIR24SA7435S
  • 国内型番: HUR04900
  • アルミボディ、アルミアクスル
  • ラチェットEXP36T、シマノASL11フリーボディ
  • OLD: 130mm 、軸長: 140mm
  • スポーク穴径: 2.4mm
  • ハブフランジ距離(ハブ中心~フランジ):  右/16.6mm、左/33.7mm
  • ハブフランジPCD: 右/50.4mm、左/46.3mm
  • 221g (カタログ値)
  • 定価:63800円/個 (10%税込み)

「240EXP 5/100mm 20H」+「240EXP 5/130mm 24H」前後セット特別オファー
合計価格:100100円→51800円(49%off現金特価、10%税込、店頭品1セットのみ)


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

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2025年12月24日水曜日

Tern Dry Goods Bag | ターン ドライグッズバッグ KLICKfix クリックフィックス対応 防水仕様 半額 特価SALE 20900円→10450円 店頭品のみ

Tern Dry Goods Bag | ターン ドライ グッズ バッグ
価格:20900円→10450円/個(50%off現金特価、10%税込、店頭品のみ)
※自転車本体は、商品に含みません

Ternの隠れた人気商品「Tern Dry Goods Bag | ターン ドライ グッズ バッグ」。KLICKfix Topklipに対応したリアキャリア「Cargo Rack」や「Loader Rack 2.0」等にワンタッチで脱着可能で、そのままバッグとして持ち運ぶことができます。

商品入替のため、店頭品に限り20900円→10450円/個の半額特価でご提供いたします。









装着例


仕様(詳細は、Tern公式WEBサイトをご覧ください)
  • 100% 防水のロールトップデザイン
  • KLICKfix搭載でワンタッチ装着と取り外しが可能
  • ショルダーストラップ付き
  • 防水の外側ポケットあり
  • 11.2 L の容量を確保

Tern Dry Goods Bag | ターン ドライ グッズ バッグ
価格:20900円→10450円/個(50%off現金特価、10%税込、店頭品のみ)

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2025年12月21日日曜日

Bridgestone ANCHOR RCS6 SPORT | ブリヂストン アンカー RCS6 スポーツ 4700系Tiagra→9000系Dura-Ace 換装

Bridgestone ANCHOR RCS6 SPORT | ブリヂストン アンカー RCS6 スポーツ
4700系Tiagra→9000系Dura-Ace 換装

「Bridgestone ANCHOR RCS6 SPORT|ブリヂストン アンカー RCS6 スポーツ」のコンポーネント換装および整備作業をご依頼いただきました。「RCS6」は、ハイドロフォーミングアルミとカーボンバック(正確にはカーボンシートステー)を組み合わせたフレーム構成。店主としては、同ブランドで最も勢いがあった頃のモデルだと感じています。

主なパーツはオーナーさま支給。元のコンポーネントは、4700系Tiagra(10s)でしたが、9000系Dura-Ace(11s)へ換装しました。それに併せて、ヘッドセットのグリスアップやRDハンガーの板金修正も実施しました。前上がりのサドルを見ると、現役時代のニッポ・大門さんポジションを思い起こさせます。

コラムエクスパンダー:シリアルが1のゾロ目
Before
Before

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