Cannondale Synapse LAB71 | キャノンデール シナプス ラブ71 カラー:Black Marble | ブラック マーブル |
Synapseも『Loveはじめました』。エンデュランスロードのフラッグシップモデル、「Cannondale Synapse LAB71 | キャノンデール シナプス ラブ71」フレームセットをご注文頂き、セットアップいたしました。
振り返ると、店主が昔からお勧めしている「Synapse」。2004年の初代モデル登場以来、ロードバイクにおける「快適性」と「パフォーマンス」のバランスを再定義してきました。そして、2025年5月に公開された「All New Synapse Carbon」において、LAB71を含む最新モデルが第6世代としてデビューしました。
日本国内は「Supersix Evo」に代表されるレースバイクが支持される傾向にありますが、海外マーケットでは以前から高い人気を誇る「Synapse」。新作も、BikeRadarで「the new gold standard for endurance bikes」と5つ星満点の評価を獲得。従来比で快適性が20%向上しつつ、レースレベルの剛性とエアロ性能を両立。通勤や週末ライドはもちろん、挑戦的な超ロングライドまで幅広いニーズに対応するバイクへと進化しています。
以前までのキャノンデールは、各モデルを担当するプロダクトマネージャー毎に設計思想がバラバラ、良い言い方をすれば個性的でした。ただし、PONグループ傘下となったことで開発リソースの管理が厳格化されたのか、TOPSTONE CARBONの発表以降、Supersix Evo/Synapse/Super X/Topstoneといったモデルをまたいで、シートチューブを屈曲させ垂直コンプライアンスを確保するデザインが横串を刺すように採用されるようになりました。
以前にポストしましたが、スルーアクスル構造になった現代ロードバイクにおいて、横剛性/ねじれ剛性を確保しながらトラクションや快適性を高めるには、本アプローチが一番理にかなっていると店主は考えています。
ちなみにコンプライアンスは構造物が受けた力に対してどれだけ変形するかを示す指標で、力(F)に対する変位(Δy)の比で定義され、 線形変形範囲(小さな荷重変化でフレーム挙動が比例関係にある領域)を前提としています。
「垂直コンプライアンス=垂直方向変位量/垂直荷重」で算出されますが、この値の逆数が「剛性(stiffness)」となり、コンプライアンスが大きいほど柔らかく、小さいほど固い構造を意味します。
垂直コンプライアンスを高めることで振動吸収性が向上し、長時間ライドの疲労を軽減できます。ペダリング時の力が逃げないよう、横剛性は高く保ちつつ、垂直方向は適度にたわむよう設計するのが理想とされます。「Synapse」は、このバランスを取ることで「快適なのにダルさを感じさせない」ライドフィールを実現しています。
SystemBar R-One Carbon One-Piece Handlebar システムバー R-ワン カーボン ワンピース ハンドルバー 通称「MOMOハン」 |
フロントチェーンリング:52/36Tは装着可能、54/40Tだとチェーンステーに干渉しそう |
RDハンガー:UDH採用、ダイレクトマウント仕様に変更 |
対応ディスクローター径:フロントφ160-180 / リアφ140-160 |
薄い板状のシートチューブ/太いカムテール形状(D断面)のダウンチューブ |
シートポスト:Smartsense ケーブル通し穴 |
グロメット追加 |
グロメット追加 |
スペアチューブ等を収納できるスタッシュポート |
スタッシュポートは、バッグがスムーズに挿入できるように、化粧カーボンパネルが貼られた二重底になっています。この構造により、E-BIKEのバッテリーマウント同様、リアブレーキホースやSmartsense Gen 2ケーブルを埋設できます。一方で、ハンドルを左右に切るとダウンチューブ内のブレーキホースが動きやすく異音の原因に。マカロニ状の防振フォームを装着してもズレるので、施工には一工夫が必要です。
Chain Suck Protector / チェーン サック プロテクターを組立時に追加 |
Di2バッテリーマウント:Smartsense Gen.2バッテリーと排他式 |
Road Internal Seatbinder V3 Sandblasted |
地味なところですが、シートポストを固定するスライディング・クランプは、Ver.3に進化して押さえ面にサンドブラスト処理が追加されています。
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CY2025 Synapse Carbon Gen.6 ジオメトリ |
ジオメトリ表で公開されているトレールは、51サイズだと6.1cmとなっていますが、オフセットやヘッド角から逆算すると、公称最大タイヤサイズの700x42Cを想定しているのが分かります。逆に700x32C前後を装着すると、Supersix Evo同等のトレール値が算出されます。
納車時に動作確認のため試乗しましたが、「しなやかなのに芯がある」という玄人好みのライドフィールが特徴的な一台です。また、LAB71らしい艶のあるグラフィックがラグジュアリー感を存分に演出しています。
ベースフレーム
Cannondale Synapse LAB71 Frameset (詳細SPEC→公式サイト)
カラー:Black Marble / ブラック マーブル
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