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SENTYEH / SUMC ブース |
2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。自転車業界の厳しい状況が続く中、地元欧州ブランドの出展控えが目立った今年のEUROBIKE。長年同イベントに足を運んでいる来場者の間では、その空白を埋めるかの如く「中国ブランド・メーカーのブースが急増した」との声が多く聞かれました。
店主も上海ショーでお馴染みのブースを数多く見かけました。その中には自社ブランドだけでなくOEM/ODMを手がける企業も多く、B2B商談の場として出展している側面もあります。また、台北/台中/上海ショーをあえてスキップし、EUROBIKEのみに出展する企業も少数ながら存在し、そのマーケティング戦略の違いが興味深いです。
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OG-EVKIN |
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Taishan Sports Industry Group / PARDUS |
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Elitewheels / evolve |
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L-TWOO |
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L-TWOO:「eTX」MTB電動ワイヤレスコンポーネント |
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L-TWOO | RD-ET1210 仕様 |
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L-TWOO | SL-ET1210 仕様 |
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Magene |
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JAVA |
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JAVA |
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STREN / VONOA |
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STREN / VONOA |
EUは中国製の完成車に反ダンピング関税を課しているため、多くの企業が台湾経由や東欧工場で組立等で関税回避を図っています。未確認ですが、D2Cモデルであれば完成車も関税対象外になるという話もあり、そうなると中国とEUは大陸でつながっていて鉄道輸送も利用可能ゆえ、販路拡大のハードルは思いのほか低いのかもしれません。
また、自社ブランドを立ち上げた中国企業の多くは、QC確保/OEM先商品との競合回避/先願された特許などを理由に、まずは自国市場で地固めを図っています。一方で欧州ブランド買収などの動きを見ていると、関税回避とブランド力強化を両立させつつ、欧州市場への進出に向けた下準備をしたたかに進めていることが伺えます。
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