2024年10月28日月曜日

Cannondale SystemSix × Rotor ALDHU CARBON CRANK+Aero MAS Spider+AERO ROUND RING 55/42 × CDJ SV | キャノンデール システムシックス × ローター アルドゥ カーボンクランク + エアロマス スパイダー + エアロ ラウンド リング × ビックプーリーキット SV × 11-32t スプロケット カスタム

CANNONDALE SYSTEMSIX × Rotor ALDHU CARBON CRANK
+Aero MAS Spider+AERO ROUND RING 55/42 × CDJ SV
キャノンデール システムシックス×ローター アルドゥ カーボンクランク
+エアロ マス スパイダー+エアロ ラウンド リング×ビックプーリーキット SV
11-32t スプロケット カスタム
Rotor ALDHU CARBON CRANK+Aero MAS Spider+AERO ROUND RING
FD-R9150+Rotor AERO ROUND RING 2X 55/42
プリロードナット

エアロロード「Cannondale SystemSix/キャノンデール システムシックス」の駆動系のカスタマイズを承りました。

まず、クランク周りは、「Rotor ALDHU CARBON CRANK+Aero MAS Spider+AERO ROUND RING」の組み合わせ。オーナーがお乗りの他バイクで調子が良かったとのことで、165mmショートクランクをセレクトされました。

チェーンリングサイズは、「55/42T」。タイヤのワイド化に連れて、外径も大きくなっているので理屈上は歯数は小さくなって然るべきですが、現実は機材進歩等による高速化で大きなリングが求められる流れも。シマノスポンサードを受けるトップ選手は、特製リングが支給されますが、自腹ライダーは社外品を組み合わせる他ないので、思いのほか需要が多いと代理店さんから伺ってます。

この車体のドライブトレーンは、シマノ・R8050系アルテグラが組み込まれていましたが、55/42Tのビッグリングを吸収するため、FDも羽根形状が異なり、キャパシティが大きいデュラエースのFD-R9150へ交換してます。

今回のようなサードパーティパーツの組み合わせで、地味に頭を悩ますのがチェーンライン。ドライブトレーンの設計基準面は、BB右端面が前提。さらに、ビッグチェーンリングはアウターローのチェーンラインが厳しいので、出来るだけフレーム側に寄せたくなります。

結局は毎回、仮組してプリロードナットの回転数や左右クランク対称性を勘案して、シム調整を加えて落としどころを決める必要があります。正直、エアロスパイダー&リングよる空気抵抗の低減効果は?ですが、格好良ければヨシ!です。
RD-R9150+Carbon Dry Japan ビックプーリーキット SV (Super Veloce)
+KMC DLC 11s

CS-R8000 11-32t

続いてリア周りは、シマノ デュラエース RD-R9150に「Carbon Dry Japan(CDJ/カーボンドライジャパン) ビックプーリーキット SV(Super Veloce)」の組み合わせ。

当初オーナー様からは、ビッグプーリー化によるキャパシティ拡大を利用してスプロケット11-34tをご希望でしたが、ガイドプーリーの歯先が遠くなって変速性が悪くなる旨をお伝えして、11-32tに。それでも、マニュアル通りだと満足な変速が得られなかったので、チェーン長を見直したり現合調整を加えて仕上げました。

言わずもがなメーカー仕様上、RD-R9150の最大歯数は11-30t。PCをつなぎ、E-TUBE PROJECTアプリを立ち上げても、シンクロシフトのプリセット値に11-32tはありません。この辺りは、過去の「シマノ シンクロナイズドシフト | SHIMANO SYNCHRONIZED SHIFT 電動シフト Di2 変速マップ 考察」同様にエクセルで算出して、シフトパターンを最適化しました。ちなみに、GARMIN Edge側のDi2連携機能には、プリセット値が用意されています。
Rotor ALDHU CARBON CRANK+Aero MAS Spider+AERO ROUND RING 
Rotor チェーンリング付属のスペーサー

アウター&インナーリングは、ボルト固定ですが、その間に挟むカラーは、単純な円筒形でなく、ツバ付で両端インローで連結する構造になっています。目立たないですが、こういう細かい設計配慮が大手ブランド品をブランドたらしめ、他社製品との差別化につながっています。勿論、それらは価格にも反映される訳ですが…。

ちなみに「Rotor AERO ROUND RING」の素材は、7075-T6 aluminum alloy。そのプレーンな形状もあってカチカチで、硬度&強度に期待が持てます。全くの余談ですが、UACJサイトには旧 住友軽金属工業 住友軽金属技報が一般公開されており、歴史ある企業の胆力が垣間見れます。
Before:Cannondale SystemSix ULTEGRA Di2 | キャノンデール システムシックス
Before:HOLLOWGRAM SISL2 CRANK クランクセット 
Before:シマノ FD-R8050
Before:シマノ RD-R8050

部品が揃うまで時間を要しましたが、始めてしまえば、切った貼ったは無いので換装作業自体はスムーズに進められました。以前までRotor ALDHU クランクはスペーサー同梱だった気がしますが、現状は付属しないので別途用意する必要があります。今回、汎用スペーサーを準備していたのですが、BB外輪ハウジングと干渉してしまい、代替品の確保にワチャワチャしてしまいました。

ベースバイク
Cannondale SystemSix | キャノンデール システムシックス
カラー:SagaGrey

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