2024年12月9日月曜日

Bridgestone HELMZ | ブリヂストン ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver × iRC JETTY PLUS × Panaracer PURPLE LITE TPU チューブ 快速 街乗りクロスバイク カスタマイズ

HELMZ | ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver
× iRC JETTY PLUS × Panaracer PURPLE LITE TPU チューブ

日常の足用にと、オーナー様が中古で入手された「HELMZ | ヘルムズ H1X」のリフレッシュ&カスタマイズをご依頼頂きました。入庫時は、ほぼ吊るしのパーツ構成。ベテランサイクリストのオーナーからは、大まかな希望をお聞きして、あとは店主お任せで作業を進めました。支給&手配パーツを組み込み、草臥れた箇所を最小限で交換しました。

ブレーキレバー:PAUL E-Lever

前後ブレーキキャリパ:シマノ BR-R451
チューブ:Panaracer PURPLE LITE | パナレーサーパープルライト TPU チューブ

呼び寸法700*35cと太めなタイヤを履かせることもあって、足回りを軽量化するため、TPUチューブの「Panaracer PURPLE LITE | パナレーサーパープルライト」に。ナローリムなので、当初は23~32Cサイズをストレッチ気味に装着しようかと考えていましたが、アルミ製とは言えリムブレーキゆえ、熱容量を確保するため32~47Cサイズを選定しました。パッと見た限りは、RideNowの最新モデルとよく似ているような無いような…。

ホイール:シマノ WH-RS80-A-C50
iRC JETTY PLUS
元の標準タイヤは、耐摩耗性が高くマイルは稼げる反面、固めな乗り心地のモデルが装着されていました。クリアランス確保しつつ最大幅ムチムチがオーナー希望。ただ、実幅35mmまで欲張ると、トレッドが厚いタイヤだと干渉しそうです。新ETRTO 35cタイヤを、内幅15mmのナローリムと組み合わせて実幅33~34mmを狙うことに。

今回のタイヤは、コストを抑えながら、軽快感を確保しようと「iRC JETTY PLUS」に。製造プロセスを全面的に見直して、グッと現代的なモデルへ進化しています。丸いプロファイルで、同社METROを薄くしたような仕上がり。エントリークラスながら、しっかりグリップするのでコーナーリングも安心です。

ただ、長いスピュー(ヒゲ)が、ブレーキシューやフレームと干渉して要カットなのが欠点。製造側の事情は読み取れますが、押出口金の見直し等でボリュームを少し落として貰えると手間が省けて助かります。

過去に「新ETRTO ロードバイク タイヤ事情」でも触れましたが、新ETRTOタイヤとナローリムのややこしい関係。メーカーやビードフック形状にも左右されますが、32c以下だとリム内幅が基準値比±2mm違うと、タイヤ実幅±1mmに増減するので、下記式でおおよそ算出できます。

タイヤ実幅=(実際のリム内幅-新ETRTO基準リム内幅)/2+タイヤ呼び幅

例えば、新ETRTO準拠28Cタイヤを内幅17mmリムに装着することを想定すると、タイヤ実幅=(17-19)/2+28=27mmとなります。また、今回のような35C以上のタイヤをナローリムに組み合わせた場合は、係数が変わり、タイヤ実幅=(15-23)/4+35=33mmと算出されます。


取付後の実測値ですが、狙い通り33mm弱、径成長すると34mmと見込み通りとなりました。まあ、そんな面倒は省いて、AIアシスタントに聞いてもらっても良いですが(笑)。

SDGsなチェーンステーのプロテクター

チェーンステーに貼られていたプロテクターが欠損。貼りかえるにも、この車体は粒子が入った粗い塗装が施されているので、シールタイプは定着しません。結局、ロード廃タイヤをリサイクル。MAXX SHIELD仕様ゆえ丈夫です。

After:Fブレーキ クリアランス
After:Rブレーキ クリアランス
After:チェーンステー クリアランス


前後クイックリリースレバー:シマノ WH-RS300 流用

支給ホイール「シマノ WH-RS80-A-C50」に前後クイックリリースレバーが付属していなかったので、同社製の補修用クイックレバーを選定。アルテグラグレードゆえ仕上げも綺麗です。軽さや華やかさはありませんが、素材や締結力を理由にシマノorカンパ製レバーを当店ではお勧めしてます。

BB:シマノ BB-UN300

BBは、「NDS/左フランジアダプター」が金属製の「BB-UN300」へ換装。リップシールが奢られ、耐久性も期待できます。シマノ製カートリッジBBは、異音防止やフレーム精度のバラツキ吸収する狙いか、以前は樹脂製アダプターもありましたが、緩みやすかったのも事実。本モデルは、アダプターに緩止めが広範囲に塗布されています。

Before:HELMZ | ヘルムズ H1X Strong Mirror Silver
Before:Fブレーキ クリアランス
Before:Rブレーキ クリアランス
Before:タイヤ 旧ETRTO 700×32C
Before:Fリム
Before:Rリム

今回のチューニングを経て、キビキビ感がUPした仕上がりになりました。既にディスコンの「HELMZ」。前下がりの逆スローピングが特徴な前三角を持ったフレーム。拘りが反映されたオリジナルパーツ群含め、バブリーとも捉えられるシリーズでした。量産車体において、こんな手の込んだクロスバイクは、再び量産されることはないだろうと店主は遠目に思うのです。

ベースバイク
HELMZ | ヘルムズ H1X
カラー:T. Strong Mirror Silver / T.ストロングミラーシルバー

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、在庫表をご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。