2025年6月2日月曜日

magene | マージーン TEO Carbon Crank / QED & PES グループセット / P515 Power Meter / P715 K & P715 S ペダル型パワーメーター / C706 スマートGPSバイクコンピュータ | CHINA CYCLE 2025 出張記

magene | マージーン ブース

2025年5月に上海で開催された「CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。今年、創業10周年を迎えたMagene。2015年にパワーメーターやサイクルコンピューター等の電子デバイスを皮切りに、自転車業界へ参入開始。その後、スマートトレーナーやE-Bike市場へ進出。さらに2024年からは、QEDシリーズでセミワイヤレス変速システムを発表して、コンポーネント市場へも拡大してます。

TEO / QED / PES 各グループセット
TEO Carbon Crank P515 Power Meter Set

今回のショーでは、カーボンクランクTEOが発表されました。新型P515パワーメータースパイダーを含めて425gの軽量仕様。7075アルミをCNC加工されたスピンドルは、軽量化と高剛性確保のため外径φ29mmなので、おそらくSRAM・DUB準拠かと。

QED / PES Crank P515 Power Meter Set
QED / PES グループセット

グループセットは、「TEO / QED / PES」の松竹梅の展開に。本ショーでは、2024年に発表されて話題をさらったQEDの下位モデル「PES」が初お披露目されました。

QED ブリフター
magene QED グループセット
QED ブリフター
QED RD
QED ディスクブレーキ キャリパー
2024年に発表されたモデルから形状が変更

PES ブリフター
PES RD
PES ディスクブレーキ キャリパー

電動変速コンポーネントのエントリーモデル「PES」。RDのプレーンな外観は、シマノR7100系を彷彿させます。

P715 K & P715 S ペダル型パワーメーター
SPD-SL形式 P715 S ペダル型パワーメーター
KEO形式 P715 S ペダル型パワーメーター
P715 ペダル型パワーメーター 充電部

ペダル型パワーメーターの「P715 K/P715 S」。バッテリーライフは従来比+20%で、稼働時間は120時間に。充電コネクタは、マグネット吸着式を採用。 パワー/ケイデンス/左右バランス/トルク効率/ペダリングスムーズネスに加え、パワーフェーズとスタンディング/シッティングライディングの2機能も追加されました。サンプリングの安定性は不明ですが、機能面ではGARMIN等の他社製に引けを取らない内容です。

C706 Smart GPS Bike Computer
C706 Smart GPS Bike Computer
C706 Smart GPS Bike Computer LEDランプ
C706 Smart GPS Bike Computer メタルマウント

シャッタースピードの関係でシーケンシャルウインカーのように見えますが、実際は単純点滅

C706 Smart GPS Bike Computer 仕様
フロントライト/リアライト/アクションカム(Osmo Action)をリモート操作可能

3.3インチのディスプレイを搭載した新型GPSサイクルコンピューター「C706」。地図データは、オープンストリートマップ(OSM)ではなく、ナビゲーション電子地図メーカーである「NavInfo Co., Ltd. / 北京四維図新科技股份有限公司」を初採用。NavInfoは、欧州向けの地図データも提供していますが、直近で恩恵を受けられるのは中国国内のユーザーに限られそうです。

Strava連携やクライムプロ等、他社品と同様な機能を備えるのは勿論、「Wind Direction Analysis」も搭載。レース中にリアルタイムで風向きを把握することで、位置取り等に活かせるとのこと。また、リモート操作は、DJIエコシステムと統合したことでフロントライト/リアライト/アクションカム(Osmo Action)等とリンクが可能に。更に、カメラのメモリ&バッテリー残量/モード切替え/撮影開始&終了/ダッシュボード機能も対応。

C606 Smart GPS Bike Computer
C506 Smart GPS Bike Computer

C706リリースに併せて、従来モデルのC606/C506もファームウェア更新により、クライムプロ他の機能がアップグレードされるとのこと。
Magene eBike System ハブモーター

上海ショー開催に合わせて、直前に新製品発表を行ったMagene。各商品の詳細が気になる方は、「http://www.cyclingchina.net/site/html/2025/industry_0505/9749.html」をご覧ください。


※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。 

2025年6月1日日曜日

SILCA ULTIMATE SEALANT | シリカ アルティメイト・シーラント 65ml カーボンファイバー含有 チューブレスタイヤ用シーラント Version 2.0 入荷

SILCA ULTIMATE SEALANT | シリカ アルティメイト・シーラント
容量:65ml/本
価格:1045円→950円/本(10%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)

新作の「SILCA ULTIMATE SEALANT | シリカ アルティメイト・シーラント」。まずは、エンドユーザーでもお試ししやすい65ml容量品を入荷しました。

過去のポストでも触れましたが、ここ数年、メーカー各社から相次いで発売されたのが、大粒子やフィラー/ファイバー(カーボンや竹製)を含有したシーラントです。当店でも、密閉性が悪かったり、タイヤを再利用する際に用いることがあります。ただ、下記に挙げる欠点があったことから万人にお勧めはしてきませんでした。

SILCAのファイバーフォーム1.0含め、ファイバー入りシーラントの大きな欠点は、「バルブ口から注入が出来ない」「追い継ぎは別途ファイバーレス品が必要」「ダマになりやすい」ことが挙げられます。

ファイバーフォーム2.0として改良された「SILCA ULTIMATE SEALANT | シリカ アルティメイト・シーラント」は、ファイバーを単繊維(シングルストランド)かつ均一化することでそれらを解消しています。特に、高い内圧が要求されるロードバイクに最適なシーラントです。





前作・初代Version 1.0になりますが、Cycling Weeklyでも高評価を獲得済み。ちなみに、同社製シーラントは、他社品と比較して天然ラテックス比率が高めで、それが成膜生成の速度と気密安定化に寄与していました。

参考文献
その一方で、インナーやサイドウォールが薄いタイヤにおいては、シーラントが染み出るいわゆる「汗かき」現象が避けられず、結果的に内部シーラントが乾きやすい課題もありました。本製品では、天然/合成を配合したハイブリッドラテックスを開発することで、液体状態を維持できるよう改良されています。


依然として、各メカニックのノウハウや職人技が介在するチューブレス&チューブレスレディの取扱い。インナー気密性/ビードとフック相性/バルブ/リムテープetcが絡まり、シーラント単体での定量的な評価難しいのが正直なところです。

ただ、イギリス・BACKYARD BIKE SHOPのベテランメカニックであるNic Vieri氏が「PRO MECHANIC TUBELESS TIPS」でお勧めしているシーラントがSILCA製であることは、店主がとやかく言うよりもよっぽど説得力があるかと。ちなみに同店は、チューブ販売を一切していない旨を動画内で語っています。

参照WEBサイト

SILCA ULTIMATE SEALANT | シリカ アルティメイト・シーラント
容量:65ml/本
価格:1045円→950円/本(10%off現金特価/10%税込/店頭品のみ/工賃別途)


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。