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Velduro Electric Bikesブース |
2025年5月に上海で開催された「
CHINA CYCLE 2025」へ出張してきました。各社E-BIKE完成車とモーター&バッテリーサプライヤブースを早足ですが、グルっと拝見してきました。今回は、「Velduro/DJI/Leichten/PELTECH/
TRINITY/Sooke/Hangzhou/CODIFICEBATTLE/BAFANG/ANANDAStar Union/SUHR/Okawa/HIGHSTAR/JATCO」をご紹介します。
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Velduro 電動バイク ブース POWER BY DJI |
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3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB |
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3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB |
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3DプリントVelduro Rogue(コンセプト) - DJI搭載/ミッドピボットe-MTB |
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ファントムのヘルメット |
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ファントムのヘルメット |
「
Velduro Electric Bikes」は、ニュージーランド発のE-BIKEブランド。核となるエンジンに関して、同社はDJIのAvinoxミッドドライブシステムのみを採用しているのが特徴です。台湾ショーで見かけたRenegade/RNGDもそうですが、NZにルーツを持つブランドが今後は増えるかもしれません。
本ショーでは、従来のグラベルバイク「Phantom」に加えて、3Dプリントされたコンセプトモデルながら160mmトラベルを有するMTB「Rogue」を出展。コンパクトなDJI製モーターを搭載することで、ピボット/リンク周りのデザインに自由度が生まれていることが読み取れます。製品版は、カーボンフレームになるとのことですが、全体的にまとまったそつのない外観になっていました。
参照サイト
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Leichten ブース |
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Leichten ブース |
Leichtenは、中国浙江省金華市に拠点を置くJinhua Leichten Electric Technology Co., Ltd.が展開するE-BIKEブランド。2012年に設立され、約20,000平方メートルの敷地を持つ企業で、自社工場で電動自転車の開発製造しています。
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PELTECH ブース |
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TRINITY CARGO BIKES:カーゴバイクのOEM/ODMを得意とする |
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Sooke Triflyter PRO |
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Hangzhou Shijin Vehicle Co., Ltd ブース |
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CODIFICE BIKES 中折れ機構付きのトライク |
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後輪駆動スタイルですが、デフは無く片輪駆動か |
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BATTLE E-ロードバイク |
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BATTLE E-カーゴバイク |
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BAFANG ブース M560 DRIVE SYSTEM:48VDC/RP750W/140Nmのセンターマウント・ハイパワーモデル H730:オートマチック3段内装変速を組み込んだハブモータ |
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ANANDA ブース |
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Star Union ブース |
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CM5001:48VDC/RP500W/130Nm |
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SUHR:Star Unionのハイエンドディスクブレーキシリーズ |
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Star Union / SUHR R740 |
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Okawa 水没デモンストレーション |
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HIGHSTAR ブース |
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HIGHSTAR ブース |
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HIGHSTAR ブース |
HIGHSTAR(Jiangsu Highstar Battery Manufacturing Co., Ltd.)は、中国の江蘇省啓東市に本社を構えるバッテリーメーカー。30年以上にわたり、リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池の研究開発・製造を行っており、特にエネルギー貯蔵や電動工具、通信バックアップ電源などの分野で活用されています。
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JATCO ブース |
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JATCO ブース |
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JATCO ブース |
ジヤトコ株式会社(JATCO Ltd)は、主にAT/CVTを手掛ける日本の自動車部品メーカー。特にCVT分野では世界トップシェアを誇ります。同社は、E-Bike市場への本格参入を進めており、ドライブユニットの開発・供給体制を拡充しています。
同社ロードマップ
- 駆動トータルシステムの提供:従来のドライブユニット単体の供給路線から、バッテリー/コントローラー/センサー/操作スイッチ含むシステムパッケージを提供して製品力を強化。
- 次世代モデル「GA45」の開発:GA30の後継機として、小型化と高出力化を両立。2027年の商品化が目標。
- CVT搭載モデル「GA-X Concept」:ミッドドライブ型、得意とするCVT技術を応用し高トルクに対応。
- 回生充電対応:GA45とGA-X Conceptは、回生充電機能を装備。←ミッドドライブ型で如何に回生を実現するか興味あり。
言うまでもありませんが、この分野で後発の同社にとって、強みであるトランスミッション技術をいかに活用できるかが、今後の鍵となるでしょう。ブースでお話を伺うと、カタログ品のサプライヤーではなく、完成車メーカーと車体構想段階から共同開発を進めたいとのことでした。
店主想像するに、レッドオーシャンなのは百も承知だが、日本市場のみでは量産効果が得られないので、海外展開ありきの事業計画にせざるを得ないと言ったところかと。自身も製造業の端に身を置いていたので、日本メーカーだからこそぜひ頑張ってほしいと願ってます。
一方で、2020年以降、モーターやバッテリーを含む中国サプライヤーは急速に成長し、先駆者であったボッシュやシマノも次第に優位性を失いつつあります。この状況は、同国内のNEV/EV動向と重なるように映り、価格競争の激化も伴い参入障壁は高まっているのも事実です。
そんな店主の後ろ向きな予想に反し、2023~2024年に公開されたアナリスト予測では、2031年に自転車の市場規模はほぼ倍増すると見込まれており、明るい見通しが示されています。このような数字をベースにして、各社は参入や設備増強を図っているのかもしれません。
※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。