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2025年8月30日土曜日

ENVY / エンヴィ SES ホイール / Custom Road / MOG 眺めながら 製造業における米国回帰の可能性を考える | EUROBIKE 2025 出張記

ENVY ブース

2025年6月下旬、ドイツ・フランクフルトで開催された「EUROBIKE 2025」へ出張してまいりました。「ENVE (エンヴィ)」を含めアメリカ系ブランドは、アジア圏のショーに出展することは殆どないので貴重な機会になります。

ENVEがSESホイール等をスポンサードする
タデイ・ポガチャル所属のUAE Team Emirates バイク

ENVE Custom Road
ENVE Custom Road
ENVE MOG
ENVE MOG
ENVE MOG
ENVE MOG
トップチューブにはプロテクションシートが貼られています

「MADE IN USA」にこだわってきたENVEですが、新作「MELEE」では台湾製造に切り替えました。時を同じくして米国生産を続けてきた「Allied Frameworks」も台湾製へと移行しており、いわゆる“MAGA的”な国内回帰の流れとは逆行する動きと言えるかもしれません。

生産性、コスト、不良率(歩留まり)といった製造現場の現実的な要因からすれば、これらの選択は合理的といえます。同時に、米国内で製造業を継続する困難さを象徴する事例でもあり、カーボンフレームのみならず、スチールバイクにおいても同様の傾向が見られます。

一定の知名度を獲得したUSのビルダーやガレージブランドによるセミ・マスプロモデルは、以前より台湾製が一般的となっています(例:Rivendell Bicycle WorksWilde Bicycle Co. / Sklar Bikes / Black Mountain Cycles)。

そんな中、米国生産で一定の製造規模を維持できているのは、FTW(Frank The Welder)くらいかと。余談ですが、米国のレジェンドビルダーである同氏は、2024年にPolygon/Co-op Cycles/Kona/Marin等を製造するインドネシアのPT Insera Sena社へ技術指導のため招聘されています。

また、自転車に限らず米製造業の現場は、就労者の15~20%が移民によって支えられている現実もあって、メキシコ出身者がその4割を占めると言われています。日本が得意としてきた加工貿易型産業の中心である製造現場も、ベトナムなどからの外国人労働者が6%を占めているのが現状です。

閑話休題。ここで問われるのは、「アメリカン・ブランド」の存在意義です。それは、どこで製造されているかという地理的条件なのでしょうか? それとも、設計思想やブランドが掲げる価値観にこそ本質があるのでしょうか? 

ENVEもAlliedも、台湾製に移行した後も設計やテストはアメリカ国内で行っており、品質基準も従来のまま。製造地の変更をもってしてブランドの理念が損なわれるとするのは早計かもしれません。むしろ、思想性をどう外注先に伝え、実装していくか。その技術的・文化的な伝達力こそ、真のブランド力と言えるのではないでしょうか。

最大手であるTREKおよびSPECIALIZEDは、早くから生産拠点を台湾や中国などのアジア地域に移行済みです。Cannondaleも同様の流れでしたが、一部車体の組立工程については、米国や欧州への消費地回帰の動きも見られます。

トランプ大統領が掲げる製造業の国内回帰を背景に、日米関税交渉の一環として、日本の政府系金融機関は総額5,500億ドル(約80兆円)規模の対米投資を支援することとなりました。ただし、アメリカ国内に新工場を建設し、製造業を新たに立ち上げるとなれば、サプライチェーン/人件費/利益率の観点から、現実的に可能性があるのは自動車産業ぐらいではないかと考えられます。

言うまでもなく、これまで以上に無人化・省人化を進めなければ、採算性の確保は困難でしょう。しかし、その方向性では、期待されるような直接的な雇用創出が生まれない不都合な未来も見え隠れするのです。


※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

当店の完成車&ホイールの在庫リストは、https://www.avelotokyo.com/p/sale_11.htmlをご覧ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2024年2月5日月曜日

KONA COCO | コナ ココ ステップスルー コミュータバイク フロントバスケット 前カゴ 追加 カスタム

KONA COCO | コナ ココ
フロントバスケット 追加 カスタマイズ
「KONA COCO」は、日常使いに便利なコミュータ・クロスバイク。ステップスルー(≒ミキスト)デザインの低いスタンドオーバーハイトでスカートでも気軽に乗ることができます。また、前後ディスクブレーキ、フルフェンダー、アップライトなハンドルを装備。

そんなCOCOにお乗りのオーナー様から、フロントバスケット(前カゴ)追加のカスタマイズを承りました。バスケット色は、オーナー様ご希望に沿ってシルバーに。パーツ組合わせに一工夫&追加工して、堅牢に仕上げました。

ベースバイク
KONA COCO | コナ ココ コミュータバイク

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2022年10月24日月曜日

SRAM APEX | スラム エイペックス/エーペックス/アペックス × シマノ チェーンリング 46t 110 PCD/BCD 5アーム

After:SRAM APEX クランク + シマノ チェーンリング
Before:SRAM APEX 純正仕様

スチール・グラベルロードの先駆者「KONA ROVE」のメンテンナンスを承りました。標準コンポーネントは、APEX+X9で2×10sのSRAMでしたが、以前ダブルタップレバーが破損した際に、ST/FD/RDのみをシマノGRX&ティアグラへ換装済みの車体です。

チェーンが伸びていましたが、アウターチェーンリングとスプロケットも摩耗が進行しており、チェーンのみの交換だと歯飛びがおきるので、併せて交換しました。

SRAM・チェーンリングのデザインは、格好良いのですが、今回はコスト&入手性を優先して、シマノ製にスイッチ。同じ10s仕様を選択しましたが、純正対比、固定面基準で刃先位置が0.1~0.2mm外側だったので、11sリングの方が位置関係が維持し易いかもしれません。

この辺は、組合せるクランクとリングによって左右するので、やってみないと分からない処。試走してもリング間にチェーンが落ちることは無いし、トリムは合わせやすくなったので、結果オーライかと。

不等ピッチ&ダイレクトマウント仕様のクランクが主流になったせいで、5アームで130/110PCDのクラシカルなリングは選択肢が狭まっています。メジャーブランドで最後に残るのは、TAStronglightぐらいになるんじゃないかと。

チェーン交換のサイクルを長くするため、チェーン&スプロケットはHG-Xモデルに。店主希望は、先にポストした「LINKGLIDE/リンクグライド」の国内展開です。

様々な思惑があるのは窺い知れますが、耐久性が期待できるCN-LG500/CN-E8000-11/CN-E6090-10/CN-E6070-9が本格流通すれば、エンデュランスライダーには喜ばしいし、ポーズではない真のSDGsなのではないでしょうか?。その一方でE-bike用と謳っているのに、リンク数が118Lだとチェーン長が不足する車体も多そうと危惧してます。

ベースバイク
KONA ROVE | コナ ローブ Matt Raw Steel

※各パーツの詳細&セッティングに関するご質問は、当社ノウハウもございますのでご遠慮ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2020年9月24日木曜日

KONA ROVE | コナ ローブ Matt Raw Steel クロモリ スチール グラベルロードバイク SRAM/GRX/Tiagra ミックスアッセンブル


オーナー様が毎日の通勤に活用しているスチール・グラベルロードの先駆者「KONA ROVE」。標準コンポーネントは、APEX+X9で2×10sのSRAMですが、ダブルタップレバーが破損。ワイヤ全交換のタイミングで後々の交換コストも考慮して、ST/FD/RDのみをシマノへ換装することに。

ディスクブレーキがワイヤ式「Hayes CX Expert」なので、シフターはTIAGRA・ST-4700。FD/RDは、RX400系GRXをセレクト。フロントチェーンリングが46/36Tなので、最適化しています。

ベースバイク
KONA ROVE | コナ ローブ Matt Raw Steel

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2020年9月2日水曜日

KONA ROADHOUSE × MAVIC ALLROAD PRO UST DISC × Panaracer GRAVELKING Plus | コナ ロードハウス × マヴィック オールロード プロ UST ディスク × パナレーサー グラベルキング プラス



MAVIC オールロード付属 イクシオン エリート オールロード 700×35C

交換後 パナレーサー グラベルキング プラス 700×32C


クロモリ・ディスクブレーキロード「KONA ROADHOUSE|コナ ロードハウス」にお乗りのオーナー様から、完組ホイール「MAVIC ALLROAD PRO UST DISC|マヴィック オールロード プロ UST ディスク」の取付けを承りました。

今回のロードハウスは、Fスルーアクスル径φ15でしたのでハブアダプターの入替が必要でした。おそらく、年式によってシャフト系は異なります。

ロードハウスは、標準で700×30Cタイヤを装着していますが、マヴィック・オールロード付属タイヤは、700×35Cで実寸38mm幅。さすがに欲張り過ぎでは思いきや、やはりフレームに収まらなかったので、タイヤを「Panaracer GRAVELKING Plus 700×32c」に履き替えて仕上げました。

ちなみに当店は、MAVICホイールの取扱いは御座いません。

※取付&加工法や使用パーツ等のご質問は、当店ノウハウのため、お応えしかねますことをご了承ください。

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2018年12月31日月曜日

徒然なるままに ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える その2 バイシクルクラブ 2018/12月号 掲載頂きました





店主自身が取材されたことを忘れていて、嗅覚鋭いお客様に突っ込まれて思い出したのですが、バイシクルクラブ/BiCYCLECLUBの2018/12月号で当店を掲載頂きました。ご近所のTOKYO WHEELSさんさんのご縁でしたが、ありがとうございます。amazon kindle unlimitedユーザーなら、バックナンバーも無料で読めるようです。

その誌面でもインタビューされたり、過去のポストが業界筋やごく一部のマニアックな方から好評だったので、調子に乗ってロード用 ディスクブレーキの今後の動向を徒然になるまま述べてみようと。

1.ロードバイク用の油圧ディスクブレーキの世論が変わった2018初夏
ロードバイク用の油圧ディスクブレーキをシマノがデリバリー開始した直後から、店主は将来的にそれがスタンダードになりますよとお客様に案内していました。ただ、エンドユーザーの反応は半信半疑で、否定的なイメージを持っている方も多かったです。

世論の風向きがガラッと反転したのは、2018/6-7月頃。TREKとSPECIALIZEDの大手2社のMY2019フラッグシップモデルがディスクブレーキ設定のみと発表したのが大きかったな~というのが実感。まあ、店主の影響力など所詮そんなものです。

2.スルーアクスルだとスチールとチタンは過剛性?
先述のバイクラ誌面でもちょっと話したのですが、補足すると…。油圧ディスクブレーキは、スルーアクスル方式がマスト。リア軸とブレーキ台座の幾何公差/直角度を確保するには、ドロップアウトと台座は一体にしたい。そうすると、相対的にチェーンステーのパイプ長は短くなり、しなりにくくなる。断面係数的には、パイプのほうがねじり剛性は有利ですが、設計の自由度が減るというのが大きい。

カーボンは積層と形状でコントロールでき、アルミはハイドロフォーミングがあるので、マスプロなら形状の自由度が確保できるので、ここら辺の味付けがし易い訳です。一方、スチール&チタンはどうしてもその自由度が小さくて、従来のQR仕様のヒラヒラした自転車から乗り換えると硬めなフィーリングに。ディスクブレーキ台座をフローティングさせれば良いのかもしれませんが、精度やビビリを考えると現実的ではありません。

ただ、その過剛性感も25C幅までのタイヤを履いている場合に限定され、エアボリュームが稼げる28C以上のタイヤだと感じないと思います。スチール製MTBが重量ネガは指摘されるが、過剛性はまず指摘されないのと同じです。

Ritchey OUTBACK リアブレーキマウント

スチールでも出来るだけドロップアウトを小さくして、パイプ長を稼ぐアプローチをしているのモデルもあります。例えば、Ritchey OUTBACKNiner RLT 9 Steel
で両者ともグラベルロードバイクですが、台座周りもパイプで構築されています。ちなみにNinerはKonaで使われているディスク台座小物と同様かと。

3.スルーアクスルチューニング
E-BIKEやエンデュランス系ロードは、路面追従や振動吸収を高めるため、将来的にサスペンションが装備される可能性が高いですが、過渡的にバックステーをより積極的にたわませるアプローチが取られると予想されます。

そうすると、左右チェーンステーが捻じれる動きにつながり、それをつなぐスルーアクスルに荷重がかかり、φ12のアルミ製アクスルだとネジ山がだめになったり、金属疲労が露呈しそうです。まあ、過度なステーねじりは推進スポイルになるので加減が要りますが。

ならばいっそのこと、RDやディスクキャリパをフローティングさせて、アクスル端にピロボールかな~と思いますが、そこまでいったらサスペンションですな。

ともあれ、軸剛性を高めるためにスチールやチタン製のスルーアクスルがチューニングパーツとして発売されるのでは?。グレードによって素材が違う、シマノ製ホローテック2のクランク軸と同じ考え方です。

ロード用 ディスクブレーキの今後の動向を考える 関連ポスト
その1
その2
その3
その4

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。

2018年12月7日金曜日

KONA ROVE NRB DL コナ ローブ NRB DL 50サイズ グラベルディスク オールロードバイク 2018 特価SALE 30%off



























KONAの2018新作「ROVE NRB DL」。アルミフレーム+カーボンフロントフォーク内側のモノグラムなグラフィックも相まって、今っぽいモダンなオールロードバイク。雰囲気を含めて、Cannondale SLATEのようなバイクが欲しいけど、サスペンションフォークは要らないんだよな~と思っていたライダーには、価格面からもコレキタ感かと。

脚周りは、「WTB Horizon Road Plus TCS 650x47c」。前後スルーアクスル、フラットマウントの定番になりつつある規格を採用。油圧式ディスクブレーキ装備で、制動力も確保しています。ドライブトレーンは、Shimano Ultegra/105 11spd。

BBとチェーンステー接続部は、タイヤクリアランスを稼ぎながら、溶接面積を確保していて工夫が垣間見えます。前後フェンダー&リアキャリア用のアイレットも備えます。スペック詳細は、メーカーWEBサイトをご覧ください。

KONA ROVE NRB DL コナ ローブ NRB DL 2018
サイズ: 50(T-T長531、適応身長165-175cm)
カラー:Matt Metallic Sand w/ Charcoal & Red Decals
価格: 252720円→完売
※ペダルレス仕様

お問合せは、info@avelotokyo.com または、070-5075-8192 まで。